丹沢のはなし・ひとり画ってん「西丹沢犬越路・用木沢のツリフネソウ」

 「西丹沢犬越路・用木沢のツリフネソウ」

【概略】

 夜中に丹沢大倉尾根を出発。一晩中主稜をを歩き通し、翌日昼

ごろ西丹沢に着くカモシカ山行。檜洞丸から、犬越路の急坂を下

るころは半分眠っています。

 用木沢河原ではつまずいた岩にやつあたりもしたくなります。

そばでゆれるツリフネソウが印象に残ります。ツリフネソウは、

湿り気の多い所に、紅紫色の花がたくさんぶら下がっています。

 

 花は直径3センチ、長さ3~4センチ。ぶら下がる姿はまるで舟

をつっているようです。ツリフネソウとはよく名づけたものです。

日本では当たり前に見かけるものですが、分類学的に知られたの

は、ごく最近、幕末になってからとのこと。

 

 飯沼慾斎の「草木図説」(1862年)に「紫のツリフネソウ」とし

てホウセンカ、黄のツリフネソウなどと一緒に記載していますが

「西書ニ在テ未ダ此種ヲ説(とく)ヲ見ズ」とあります。

・神奈川県山北町

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