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迫り来る本当の食糧・エネルギー危機 今すぐ大量備蓄を!

2022年03月07日 | インポート


 



 一昨年と昨年の中国の大水害により、世界中の穀物が中国により買い占められ、主要作物の市場価格がじわじわと上がり続けてきた。

 だがロシアによるウクライナ侵略は、明らかに食料とエネルギーのハイパーインフレを引き起こす様相になっている。



  過去50年の小麦価格の推移

 https://www.flour.co.jp/news/article/350/



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 これは10年前までのグラフなので、もう少し新しいものを探してみよう。 

 FDFREAKのデータだが、2022年1月における小麦(円ベース)の輸入物価指数(IPI)は、2015年を100として前年同月比55.2ポイント上昇し147.6。

 これが、ロシアによる軍事侵攻以降は、おそらく200を超えているはずだ。もちろん歴史上最高値になっている。



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 3月4日段階での、シカゴ穀物市場で、1ブッシュシェルあたり12ドルを超えた。だが、来週には20ドルを超える可能性が強い。世界一位と二位の小麦産出国が戦争をして、核使用の恫喝まで行われているのだから当然の結果だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e35a4f9e53f4a31b9515dda9092635c968088bf7



 中国共産党も、相変わらず世界中から穀物を買いまくっている。これは中国の参戦によって起きる第三次世界戦争に備えた計画かもしれない。

 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-04/R87027T0AFB401?utm_source=yjp&utm_medium=bd&utm_campaign=yjp



 追い打ちをかけるように、小麦輸出強国であるハンガリーは、世界の買い占めに備えて穀物の輸出全面禁止措置を打ち出した。



 ヨーロッパ最大の穀物輸出国のひとつであるハンガリーが「すべての穀物の輸出を禁止する」と発表 2022年3月7日

 https://earthreview.net/hungary-has-banned-the-export-of-grain/



 先日、ロシア政府が「肥料」の原料の輸出を禁止したことを以下の記事で書きました。これは現在のウクライナ戦争よりずいぶんと前に発表されたことです。

 肥料の原料「硝酸アンモニウム」の世界最大の輸出国であるロシアが、輸出を停止

地球の記録 2022年2月28日

 https://earthreview.net/russia-introduces-export-ban-on-ammonium-nitrate/



 この肥料の輸出禁止というのは、ただでさえ食糧価格や先物価格が上昇している中で、今年の世界の農業への負担が非常に大きくなってくるわけで、さらなる食糧価格の高騰につながりかねないことです。

 現在すでに主要な穀物価格は過去最高レベルとなっていまして、小麦やトウモロコシなどが史上最高値などを日々更新しています。



 以下は、3月7日の小麦の先物価格です。1977年以来の高値を更新し続けています。



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 小麦の先物価格の上昇が止まらず

 すでに、食糧価格や、鉱石、エネルギーを含めた先物価格に関しては、「ハイパーインフレーション」という表現を使ってもいいレベルにあり、この先も下がる状況は考えにくい感じです。



 そのような中で、ヨーロッパの穀物の主要な輸出国であるハンガリーが、「すべての穀物輸出を禁止する」と発表しました。

 ロシアやウクライナほどではなくとも、ハンガリーはヨーロッパ最大の穀物生産を誇る国のひとつであり、国際統計のデータでは、

・トウモロコシの生産量 166カ国中 17位

・小麦の生産量 124カ国中 26位

 などとなっています。



 このハンガリーが、無期限の穀物輸出の禁止を発表したわけで、食糧価格への影響はさらに大きくなると見られます。

 これについてふれていた米ゼロヘッジの記事をご紹介します。



 食糧危機が差し迫っている : ハンガリー政府がすべての穀物輸出を禁止

Food Crisis Imminent: Hungary Bans All Grain Exports Effective Immediately

zerohedge.com 2022/03/05

 https://www.zerohedge.com/commodities/russia-recommends-fertilizer-makers-halt-all-exports



 ロシアが肥料の輸出を禁止したことを報告してからわずか数時間後、ヨーロッパで最も穀物が豊富な国の 1つであるハンガリーが声明で、すべての穀物の輸出を、ただちに禁止すると発表した。

 世界では、世界的な食糧危機が認識され始めており、小麦の価格は、すでに記録的な高値となっているが、今後数週間でここからすぐに倍増すると予想されている。



 私たちは読者の方への提案として、小麦粉、米、大麦等の穀物のただちの購入をお勧めしたい。1か月後では遅い。今すぐ購入すべきだ。



 小麦の輸入をロシアとウクライナから危険なほど、そしてほぼ独占的に依存している国としては、トルコ、エジプト、チュニジアなどがあるが、ウクライナの紛争が解決されない限り、今後数週間で「アラブの春」スタイルの食糧危機(およびそれが原因の暴動や蜂起)に直面すると見られる。



 残念ながら、今後、食糧危機が、農業に肥料を使用しているすべての国を襲うことを避けることはできない。

 ロシアの肥料の輸出停止により、肥料の価格が高くなるだけでなく、すべての食料価格の厳しい高騰がすぐに続く。



 さらに悪いことに、ほとんどの窒素/肥料製品の製造プロセスには天然ガスが必要であるため、ヨーロッパの天然ガスの価格が過去最高を記録している中で、肥料価格は最近急騰している。その中でロシアからの肥料の輸出の停止が起きた。

 地元の食料品店で、食品の価格が 2倍、3倍となっていくなることに気づいた時には、すべての地獄が解き放たれようとしているときが始まったと理解していい。

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 引用以上



 天然ガスも暴騰が予想されているが、今のところ、予測を下回っているが、昨年に比べれば数倍の高値になっているので、これから電気料金にじわじわと反映されてゆくだろう。

 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R8417NDWRGG201



 天然ガスは窒素肥料の製造に不可欠であり、農業ハウス暖房は石油によって行われ、世界的な小麦価格の暴騰と、基幹食料については絶望的な高騰情報しか得られない。

 上のリンク先も書いているが、遅れないうち、可能なら数日中に主食や缶詰備蓄も買い足しておいたほうが良さそうだ。

 なお、米に関しては玄米の密封無酸素包装米を薦める。メイガ類やコクゾウムシの被害が非常に少なく抑えられるからだ。玄米なら三年程度の保管でも味があまり劣化しない。



  NY原油は、6日、バレル130ドルを超えた。

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220307/k10013517971000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004



 ガソリン価格に転嫁されるなら、来週、おそらくリットル200円を軽く超えるだろう。もしもタンクに備蓄可能ならば、今すぐ、タンクをいっぱいにしたほうがいい。まだ尋常でない寒さが続く可能性が強いからだ。



 中国の買い占めによる世界的なインフレは予測済みだったが、ロシアがウクライナに軍事侵攻し、核戦争になる可能性までは金融市場、投機筋も読んでいなかったのではないだろうか? 私も予測外だった。

 今、連日の報道では、プーチンの姿勢はますます強硬化し、ウクライナに外人部隊が介入したり、NATOによる空域閉鎖が行われたりした場合、戦術核が使われ、それがエスカレートして戦略核兵器の使用にまで進む可能性が強まっている。







 今、半年後、一年後の世界情勢を予測したくても誰も不可能だ。ただ、食料とエネルギー高騰、暴騰だけが約束されている。

 我々、貧乏人=庶民の生活は地獄に堕とされると考えてよい。

 こうなれば、既存の流通システムに頼っていては、最悪餓死の運命が待ち構えている。



 必要な戦略は、過疎の田舎に共同体を作って、原則自給自足体制を集団で構築することだけだ。孤立した家族は社会から淘汰されてしまう。団結する仲間だけが生き残ることができる。

 だが、それも核戦争による放射能汚染の襲来を回避できればの話だ。



  我々は、大変な時代に突入している。これからは、実質賃金はますます低下し、コロナ後の補填増税が待ち構えている。世界的な戦争機運は、食料エネルギーを軸に、すべての消費財の高騰・暴騰を予感させている。

 もしも核戦争になったなら、放射能汚染のない安全な食料探しに奔走しなければならなくなる。



 今の段階から準備するなら、無酸素梱包米、缶詰、レトルト、フリーズドライくらいしか安全な食料を確保できない。

 ロシアは、今後、旧西側諸国に食料やエネルギーを売らないので、中国とますます一体化することになり、太平洋戦争の原因になったブロック経済システムが再現される。

 だが、核戦争になれば、それもめちゃめちゃに破壊され、何がどうなるのか予想がつかない。



 もしかしたら人類の終末かもしれないが、もしそうだとしても、仲間とともに笑顔で死ねれば、少しの救いがある。

 ぜひ、自給自足、共同体生活のビジョンを一人一人に呼びかけたい。

 山の中に、農業畜産共同体を作って、たくさんの動物たちとともに、「持続可能な未来」を切り開こうじゃないか。