フクイチ事故の11周年記念日まで、あと一週間、世間の関心は薄れ、人類史上、まれに見る恐ろしい放射能汚染が起きたことを、今でも実感している人は、家を追われた放射能避難民以外、ほとんどない。
なぜ、あれほど凄まじい放射能汚染事故に日本人の大半が関心を失っているのか?
それは、日本政府とマスコミが、ほとんどすべての被害情報を隠蔽し、報道しないように情報統制しているからだ。
なぜ、そんなことをするかというと、日本政府=自民党は、原子力産業を擁する経団連らの力によって成立していて、原発を推進することによって巨大な利権を得ているからであり、マスコミもまた、東京電力など原子力産業から電通など広告企業を経由して広告費など大きな利権を享受しているからである。
早い話、彼らにとって「原発が危険なもの」と認識されては困るのだ。岸田政権は、これから原発を新設するとまで言い始めている。
フクイチ事故による避難民が、現在でも、おそらく数十万人にのぼるにもかかわらず、公式に避難民とされている人は、わずか36000人あまりだ。
https://mainichi.jp/articles/20210310/k00/00m/040/190000c
放射能汚染を警戒した自主的な避難者の数は、決して公開されない。
周辺住民の放射能が原因と見られる疾病率、死亡率など放射能汚染に伴う基本的な情報も、どこにも掲載されない。
避難者の生活実態も報告されたことは、ほとんどない。
もしも、良心的な研究者が、こうした放射能災害の実態を調査しようとしたなら、たちまち所属組織から横やりが入って、調査研究が承認されないどころか、予算もつかず、最悪、組織から追放されてしまうのだ。
良心で原発の実態や危険性を暴こうとしても、組織からの解雇を振りかざされて、経済的に息の根を止められてしまうのである。
一般国民は、原発の情報を判断する上で、①ネット検索 ②新聞ニュース記事 ③政府統計情報、広報などを利用するしかないわけで、今では、私でも、ほぼ9割以上の情報をネットに頼っている。
ところが、日本のネット情報は、ほぼ上位3社の検索エンジンによる寡占状態なのだが、いずれも、放射能やワクチン問題を検索すると、政府広報だけが上位に占められていて、必要としている草の根の民間情報がほとんど表示されない。
例えば、「福島第一原発 放射能被害」で検索してみるといい。
① https://www.google.co.jp/
② https://search.yahoo.co.jp/
③ https://www2.bing.com/?form=DCDN
④ https://duckduckgo.com/
⑤ https://www.ecosia.org/
このなかで、ネット検索を代表する上の4つは、ほぼ原子力産業と政府広報ばかりを表示し、原発反対派の文章は、載せてもはるか下位に位置し、人々の目に触れさせないようにしている。
5番目のエコシアは、最近人気が出たドイツの検索エンジンだが、反対派も少しだけ表示している。ダックダックゴーもかつては平等で、検索数の順番に表示したが、今は日本政府の統制下にあるようだ。
もしも検索エンジンを利用するなら、グーグルやヤフーは避けて、エコシアを選ぶべきかもしれない。もしも、反権力派のエンジンがあれば教えてほしい。可能なら自分が作りたいのだが……ネット情報の反権力拠点は絶対に必要だ。これ以上、極右思想に洗脳された若者を作らないためにも。
今では、日本で真実の情報を得ることは至難である。かつて(30年以上前)は、世界でも有数の真実性の担保された情報ばかりだったのだが、今は、自民党政権に都合の良い情報しか流さないのだ。日本国家は、情報の面からはご臨終というしかない。
ダックダックゴーの検索で、唯一、下記の権力側や原発推進でない情報があった。
福島原発事故から10年 なお残る影響 2021年3月10日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-56342997
2012年、安倍晋三政権が登場してからというもの、放射能汚染情など自民党に都合の悪い情報は、徹底的な捏造改竄を受け、公的な統計情報ですら意図的に操作捏造されるようになった。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-475.html
安倍政権から始まったデータ改ざんの深刻度<弁護士・明石順平> 日刊SPA! 2022/02/09 08:51
https://www.msn.com/ja-JP/news/opinion/a/ar-AATD0tB
だが、振り返ってみれば、フクイチ事故の当日から、極めて悪質というしかない情報捏造、隠蔽工作が始まってたのだ。
まさにメルトダウンが始まっていた当日、原子力工学の最高権威と称する、東京大学の関村直人が、NHKに出ずっぱりになって、フクイチ構内でメルトダウンの指標になる中性子が大量に検出されているにもかかわらず、信じられない詭弁を弄して、「メルトダウンなど絶対に起こらない」と悪質なウソ、デマを垂れ流して国民を洗脳しようとしていた。
https://w.atwiki.jp/goyo/pages/59.html
3月12日、1号機の水素爆発が起きた時点での関村直人の見解
「爆破弁というものがあるんですが、そのようなものを作動させて一気に圧力を抜いた。そのようなこともありうるのかなと。」
「爆破弁。というのものはどういうものなんでしょうか?」
関村
「圧力が高まった場合に、一気に圧力を下げるために用意されている弁。そういうものを作動させたと考えております」
(アマ註=圧力を抜くベント弁はあるが「爆破弁」は、冷却水喪失のとき非常冷却水をタンクから緊急注水するときにのみ使われる。最高権威様は、幼稚園児レベルの混同しておられるのだ)
NHKでずっぱり→2号機爆発あたりでクビ?→ポンプ車成功で再登場→3号機の黒煙はケーブル被覆が燃えたと吹聴。
3/15あたりで「炉心溶融はありえない」と言った。
(アマ註=3/15では、すでに1~4号機まで、すべてメルトダウンしていた。原子炉工学では中性子検出をもってメルトダウンと認定するのが常識である。3月12日段階。1・2・4号機は水素爆発を起こしてメルトダウン、3号機は「即発臨界核爆発」だった。)
3/27頃 ニュースウオッチ9
青山「一時冷却水が漏れている可能性は?」
関村「その可能性はきわめて低い」
関村「高濃度の汚染水はウエットベントで大気中に出た放射性物質が水に溶け込んだ可能性がある」
(アマ註=メルトダウン=冷却水が漏れたのはジェット計測センサー折損からだったが、この結果、数時間後に炉心溶融が起こり、底の抜けた原子炉から、すべての冷却水が漏れてチャイナインドロームになった)
→すぐ後に保安院が燃料棒溶融、それによる高濃度汚染の可能性が高いと発表
週刊現代 4/16号
たとえば、NHKに出ずっぱり状態の関村直人東京大学大学院工学系研究科教授。
「燃料のごく一部が溶けて漏れ出たと思われるが、原子炉はすでに停止しているうえ、
冷やされている状態だ。冷静な対応を」
「炉心溶融(メルトダウン)はありえない」
「冷却水が漏れている可能性は低い」
(アマ註=東京消防庁まで出動して捨て身の注水を行ったが、炉心には届かなかった。すでにメルトダウンしていたからで、注水消防官は数年後に被曝死した)
日刊ゲンダイ 2011/4/18
設計寿命「40年」が60年に延長 “お墨付き”はNHKでおなじみの東大・関村教授
福島第1原発の1号機は今年の3月26日に設計寿命の40年を迎えた。しかし東電は昨年3月、1号機は最長60年まで現状維持で使えるという技術評価書を国に提出。経産省の原子力安全・保安院が今年2月7日に、今後10年間の運転継続を認可したばかりだった。
ちなみに、この技術評価の責任者は、NHKでおなじみになった御用学者、東大の関村直人教授だ。評価書の内容を良く読むと「高経年化対策上、着目すべき経年劣化現象が抽出されている」とか「耐震安全性を満足しない結果」などと書かれているが、結局は「60年まで使っても大丈夫」と「お墨付き」を与えたのである。
2011-6-22
2011年5月26日米国科学アカデミーにおいて行われた 関村直人教授による福島第一原発事故の概要に関する講演内容の日本語版をアップいたしました.
http://www.n.t.u-tokyo.ac.jp/documents/US_NAS_sekimura_20110526_J.pdf
関村直人・東京大学大学院工学系研究科教授5760万円が「受託研究費」の名目で東電から渡っていた。(日本原子力研究開発機構)
ちなみに、原発安全審査を行う原子力規制委員会の更田委員長の後任、山中伸介は闇の反社会勢力とつながっていると噂の開発機構=旧動燃の所属である。
原子力産業から巨額の資金提供を受けている機構の研究員が、規制委員会のトップに任命された。
関村直人
柏崎刈羽の設備安全性評価の主査を務め「絶体安全」の評価を下しその後も各種委員会で活躍 その事に全く口をつぐんで公共放送に出てきて「たいした事ないです」を繰り返し それが後に覆るの繰り返し
http://www.youtube.com/watch?v=SyH2TGhUrMw
爆破弁発言は1分20秒過ぎ
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/%E7%88%86%E7%A0%B4%E5%BC%81
我が恵那市出身の関村直人は、幼稚園レベルの知識を披露しながら、日本における原子力工学の最高権威として君臨している。こんな無知蒙昧、非科学男が日本の原発を指揮しているのである。
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NHKは一貫して、原発を擁護し、被害を矮小化、隠蔽する姿勢を見せ続けている。
2011年には、原発事故を正しく伝えようとした 水野倫之や大越健介を左遷した。
安倍政権は2013年頃から、ネットやメディアの情報を政権に忖度したヨイショ記事ばかりにさせ、反対者を弾圧し、司法を都合良くねじ曲げ、最高裁に自分たちの息のかかった右傾裁判官を送り込んだ。
安倍晋三の背後には、旧笹川グループの生み出した「日本会議」(創立時は国際勝共連合)があり、その主力は、韓国の統一教会=原理研なのだ。安倍三兄弟(晋三・岸信夫・北村経夫)は、統一教会の力と資金を借りて選挙に当選してきた。
彼らは、国家権力で民衆を支配する目的で、原発を推進し、日本国家を右傾化させ、軍事化し、民主主義や平和、安全、環境を破壊する目的で、激しい情報統制を実行するようになった。
彼らは、司法さえ私物化し、ねじ曲げ、秘書官だった中村格(警視総監)に命じて、自分の専属ヨイショ記者である山口敬之による伊藤詩織さんの強姦事件に介入し、逮捕起訴を潰してみせた。
フクイチ事故に関する、政府にとって都合の悪い情報をすべてネット上から排除させ、統計を改竄して被害が起きていないように見せかけてきた。
以下の情報は、フクイチ周辺住民が事故放射能の直接被曝によって数千名が死亡したことをうかがわせる共同通信のものだが、これらの記事は2014年に一斉に削除された。

福島では、事故後、もの凄い数の人々が放射能被曝によって死亡している。
だが、その情報は、ほとんど我々の耳目に触れる機会が奪われているのである。
放射能が牙を剥く11年目、若くして死にすぎだ 2022年02月22日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1774.html