事故後、定期的に東京都や千葉県の水道水のセシウムを測定して公表してくれている葛飾区CDクリエーションの鈴木さんから、今度は、千葉市稲毛区のフィルター測定で、先日に引き続いて大きな異常値が出ていると報告があった。
http://cdcreation.grupo.jp/blog/2308447
稲毛区の水道浄水場は、花見川区柏井浄水場と思われるが、他の浄水場からの融通配管もあるものの、ほぼ全部、利根川水系と考えてよいだろう。
得られた測定値から換算して、 1Lあたり0.04Bqになるが、ゼオライトフェイルターが、100%セシウムを吸着できるかといえば、たぶん10~20%程度は、数え落としや、セシウムすり抜けの確率もあるだろう。
となれば、1リットルあたりのセシウム値は、0.05ベクレル程度を考える必要があると思う。
稲毛区での前回数値は1Lあたりで0.0206Bqなので、汚染は倍程度になっている。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-482.html
十日ほど前に報告した、東京都内での水道(金町浄水場)セシウム量は、1Lあたりに0.0184Bqになっていたので、稲毛区のリットルあたり汚染量は、葛飾区の2.2倍のセシウム汚染ということになる。
仮にリットル0.05ベクレルとして、一日の必要水量3リットル全部を水道から摂取していると仮定すれば、一日あたり、水道使用者は0.15ベクレルを内部被曝することになる。
ICRPのセシウム体内被曝動態モデルを使うと、10歳の子供が1年間、この水道水を利用し続けたとすると、1年後には体内に8ベクレルのセシウムが蓄積することになる。

ところが、これは飲料水からだけの汚染量で、実は、最近では、入浴シャワーや呼吸からのセシウム内部被曝も非常に大きいことが明らかにされている。
https://blog.goo.ne.jp/1shig/e/b7e1fdf489bdb4491b5f8b34d57892a3
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/513.html
こうした新しい指摘では、飲食を通じてだけのセシウム被曝よりも、呼吸や入浴シャワーなどによる体内摂取の方が、実は数倍以上の大きい可能性があることを示唆しているのである。
仮に、日1ベクレルを呼吸・シャワー・飲食から摂取したとすると、10歳の子供の1年後は、体内に53ベクレルが蓄積することになり、バンダジェフスキーがチェルノブイリにおける被爆被害から算定した、10歳児で体内に50ベクレルのセシウムがあれば、心臓障害=循環器障害を起こすという警告が、現実のものになるわけだ。
https://keisan.casio.jp/exec/user/1367144478
さらに、ICRPの計算は、外部被曝ばかり重視し、内部被曝の危険性を600倍軽く見ていると指摘されていて、実際には、内部被曝のリスクはICRP基準より、はるかに重い。
さらにさらに、読者の気を重くさせて申し訳ないが、フクイチのような稼働中原子炉がメルトダウンした場合、これまで予想されていたような、純粋な核種が放出されるのではなく、プルトニウム・ウラン・ストロンチウム・セシウムなど数十種類の核種が溶融し、混ざり合って「セシウムボール」という、知られていなかった形状の合金となって、環境を汚染することが分かってきた。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3986/
http://www.mdsweb.jp/doc/1523/1523_08b.html
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/8181
セシウムボールの端的な特徴は、水溶性でなく、極度に微小な粒子が空気に乗って呼吸被曝することであり、ひとたび肺に沈着した場合、尿から排出される可能性が非常に低いことである。
このため、呼吸による内部被曝の係数が、ICRPのセシウム被曝モデルとは、まるで異なるものになっていることに注意が必要であって、もし肺癌を誘発するとしても、10年程度の長い潜伏期間がある可能性が強いことを知っておく必要がある。
しかし、水溶性になったセシウムが飲食を通じて、腸管から体内摂取され、心臓に集まって心筋梗塞や循環器系障害を引き起こすリスクは、従来どおり存在している。
なぜ、体内吸収されやすい水溶性セシウムになるのか? といえば、前回にも説明したとおり、猛暑により微生物の活性が著しく増した結果、ダム底汚泥や河川の底泥に堆積したセシウムを、カリウムと誤認して摂取し(セシウムはカリウムと同等の栄養効果がある)、体内に蓄積してから死滅更新が行われると、微生物体内で有機化し、水溶性のセシウムになると考えられ、これはチェルノブイリでも、同じ現象が起きている。
つまり、利根川水系=柏井浄水場で、夏場の猛暑によって、水域に沈殿していたセシウムが台風などの猛烈な降雨や風によって攪拌されて舞い上がり、微生物によってセシウムが有機化して、水溶性になり、水道水のセシウム濃度が二倍以上に上がっていると考えることができる。
このため、放射能汚染が沈殿している利根川水系は、セシウム内部被曝を起こしやすい危険な水道水になっていると理解する必要があり、浄水場でも、当然セシウム検査をしていて、セシウム激増を把握しているはずなので、対策はしているだろう。
どのような対策をするかというと、砂沈殿槽に大量のゼオライトを投入してセシウムを吸着させているのである。
だから、千葉方面の水道水は、ゼオライト吸着剤による、別の意味での汚染が起きているはずである。例えば、急須の底に白泥が沈殿したりというような。
それにもかかわらず、個人宅の水道蛇口につけられたフィルターが、キロあたり1500ベクレルに近い汚染を検出しているので、もう利根川水系の水道水は、決して飲んではいけない。
飲用には、ホムセンで販売している(中部か西日本方面)ペット飲料水を使う必要がある。
私は、この数年、ずっと長良川の水、2リットル6本で280円(バロー薬局)を利用している。
ただ、洗濯は仕方ないとして、シャワーでもセシウムが皮膚吸収される疑いがあるので、入浴用にも、可能ならRO膜フィルターを利用してほしいと思う。
セシウムの害については、何度も書いているが、今の段階では、爆発的に心臓障害を増やしていると思われる。
http://cdcreation.grupo.jp/blog/2308447
稲毛区の水道浄水場は、花見川区柏井浄水場と思われるが、他の浄水場からの融通配管もあるものの、ほぼ全部、利根川水系と考えてよいだろう。
得られた測定値から換算して、 1Lあたり0.04Bqになるが、ゼオライトフェイルターが、100%セシウムを吸着できるかといえば、たぶん10~20%程度は、数え落としや、セシウムすり抜けの確率もあるだろう。
となれば、1リットルあたりのセシウム値は、0.05ベクレル程度を考える必要があると思う。
稲毛区での前回数値は1Lあたりで0.0206Bqなので、汚染は倍程度になっている。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-482.html
十日ほど前に報告した、東京都内での水道(金町浄水場)セシウム量は、1Lあたりに0.0184Bqになっていたので、稲毛区のリットルあたり汚染量は、葛飾区の2.2倍のセシウム汚染ということになる。
仮にリットル0.05ベクレルとして、一日の必要水量3リットル全部を水道から摂取していると仮定すれば、一日あたり、水道使用者は0.15ベクレルを内部被曝することになる。
ICRPのセシウム体内被曝動態モデルを使うと、10歳の子供が1年間、この水道水を利用し続けたとすると、1年後には体内に8ベクレルのセシウムが蓄積することになる。

ところが、これは飲料水からだけの汚染量で、実は、最近では、入浴シャワーや呼吸からのセシウム内部被曝も非常に大きいことが明らかにされている。
https://blog.goo.ne.jp/1shig/e/b7e1fdf489bdb4491b5f8b34d57892a3
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/513.html
こうした新しい指摘では、飲食を通じてだけのセシウム被曝よりも、呼吸や入浴シャワーなどによる体内摂取の方が、実は数倍以上の大きい可能性があることを示唆しているのである。
仮に、日1ベクレルを呼吸・シャワー・飲食から摂取したとすると、10歳の子供の1年後は、体内に53ベクレルが蓄積することになり、バンダジェフスキーがチェルノブイリにおける被爆被害から算定した、10歳児で体内に50ベクレルのセシウムがあれば、心臓障害=循環器障害を起こすという警告が、現実のものになるわけだ。
https://keisan.casio.jp/exec/user/1367144478
さらに、ICRPの計算は、外部被曝ばかり重視し、内部被曝の危険性を600倍軽く見ていると指摘されていて、実際には、内部被曝のリスクはICRP基準より、はるかに重い。
さらにさらに、読者の気を重くさせて申し訳ないが、フクイチのような稼働中原子炉がメルトダウンした場合、これまで予想されていたような、純粋な核種が放出されるのではなく、プルトニウム・ウラン・ストロンチウム・セシウムなど数十種類の核種が溶融し、混ざり合って「セシウムボール」という、知られていなかった形状の合金となって、環境を汚染することが分かってきた。
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3986/
http://www.mdsweb.jp/doc/1523/1523_08b.html
http://www.radiationexposuresociety.com/archives/8181
セシウムボールの端的な特徴は、水溶性でなく、極度に微小な粒子が空気に乗って呼吸被曝することであり、ひとたび肺に沈着した場合、尿から排出される可能性が非常に低いことである。
このため、呼吸による内部被曝の係数が、ICRPのセシウム被曝モデルとは、まるで異なるものになっていることに注意が必要であって、もし肺癌を誘発するとしても、10年程度の長い潜伏期間がある可能性が強いことを知っておく必要がある。
しかし、水溶性になったセシウムが飲食を通じて、腸管から体内摂取され、心臓に集まって心筋梗塞や循環器系障害を引き起こすリスクは、従来どおり存在している。
なぜ、体内吸収されやすい水溶性セシウムになるのか? といえば、前回にも説明したとおり、猛暑により微生物の活性が著しく増した結果、ダム底汚泥や河川の底泥に堆積したセシウムを、カリウムと誤認して摂取し(セシウムはカリウムと同等の栄養効果がある)、体内に蓄積してから死滅更新が行われると、微生物体内で有機化し、水溶性のセシウムになると考えられ、これはチェルノブイリでも、同じ現象が起きている。
つまり、利根川水系=柏井浄水場で、夏場の猛暑によって、水域に沈殿していたセシウムが台風などの猛烈な降雨や風によって攪拌されて舞い上がり、微生物によってセシウムが有機化して、水溶性になり、水道水のセシウム濃度が二倍以上に上がっていると考えることができる。
このため、放射能汚染が沈殿している利根川水系は、セシウム内部被曝を起こしやすい危険な水道水になっていると理解する必要があり、浄水場でも、当然セシウム検査をしていて、セシウム激増を把握しているはずなので、対策はしているだろう。
どのような対策をするかというと、砂沈殿槽に大量のゼオライトを投入してセシウムを吸着させているのである。
だから、千葉方面の水道水は、ゼオライト吸着剤による、別の意味での汚染が起きているはずである。例えば、急須の底に白泥が沈殿したりというような。
それにもかかわらず、個人宅の水道蛇口につけられたフィルターが、キロあたり1500ベクレルに近い汚染を検出しているので、もう利根川水系の水道水は、決して飲んではいけない。
飲用には、ホムセンで販売している(中部か西日本方面)ペット飲料水を使う必要がある。
私は、この数年、ずっと長良川の水、2リットル6本で280円(バロー薬局)を利用している。
ただ、洗濯は仕方ないとして、シャワーでもセシウムが皮膚吸収される疑いがあるので、入浴用にも、可能ならRO膜フィルターを利用してほしいと思う。
セシウムの害については、何度も書いているが、今の段階では、爆発的に心臓障害を増やしていると思われる。