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精神科医師のブログ。
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医療現場でのMind Map活用

2006年09月23日 | Weblog
最近、自分の考えを整理するためにMindMap(マインドマップ)のソフトをいろいろ試して使っている。まさにMindMapはひらめきすぎてしまうADvanced HeaD(ADHD)の能力を最大限活用するためには必須のツールのように思われる。残念ながらNeurotypical(NT)の人では使いこなすのは難しいかもしれない。

MindManager
さすがに良くできている。サクサクと思考の流れをさえぎられることなく作れ、プレゼンモードも美しい。パワーポイントやワードやエクセル、PDFなどにもエクスポートできる。使用版をダウンロードしてさっそくプレゼンでも使ってみたが、なかなか使えると感じた。試用期間後にライセンスを購入するかどうか思案中。


FreeMind
オープンソースのフリーソフト。なにしろFreeなところがいい。Mind Managerほどではないが完成度もなかなかだ。用途によってはこれで十分かもしれない。こういったソフトを育てていきたい。

MindMapper
「Mind Manager」にもそういう機能もあるが、ブレインストーミング、マッピング後にプロジェクトにブレイクダウンし割り振って進捗管理する機能まである。(しかしそこまではMind Map作成ソフトには不要な気もする。)Mind Managerよりも楽しい感じのマップが作れる


以上が代表的なものだが、他にもいくつかあるようだ。


Mind Mapは頭を整理して問題解決するのに非常に有効な手段だ。WBS(Work Breakdown Stracture)やICM(Intellectual Capital Management)にも使えそうだ。多くの企業でMindManagerが採用されているというのも分かる気がした。

医療の現場は問題抽出と解決に向けてのアプローチを決めることの繰り返しだ。MindMapの出番である。リハビリカンファレンスでも活用したい。

臨床倫理カンファレンスでもあえて臨床倫理4分割法なんていわなくてもMindMapを使えばよい。

また医療事故やニアミスがあったときに「なぜ」「なぜ」「なぜ」とさかのぼって、背後要因を抽出し、問題解決にあたるMedical SAFERのようなことも自然にできるだろう。

もちろん医学的知識を整理するのにも使える。ドラゴン桜でも東大の医学部の学生が医学的知識の整理に使っているのを紹介していた。

GTD的にやることを洗い出し、TODOを整理するのにも使える。MindMapでToDoを洗い出し、優先順位をつけ、それをグルーピングして似たような仕事はまとめてやり片付けていくやりかたも有効だ。

カルテをPOS(Problem Oriented System)やGOS(Goal Oriented System),
(HOS Hope Oriented System)のSOAP(Subjective Objecteive Ascessment Plan)形式を進化させた形でマインドマップで書いていたら怒られるだろうか?時系列記載とそれ以外の記載方法を切り替えることができないのは紙メディアの限界。将来的にはMind Map形式で展開できる電子カルテを作ってみたい。