ソロモンはダビデとバト・シェバとの間に生まれた子で、ダビデの後継者としてイスラエル王国の第三代目の王になります。
王になったばかりのソロモンはある日夢の中で神に「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われます。
そして彼は神の民を裁き、善と悪を判断することができるように、聞き分ける心を与えてくださいと願います。
神は彼が自分の長寿も富も敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めたことを喜びました。そして彼に知恵に満ちた賢明な心と富と栄光と、そしてダビデのように神の掟と戒めを守って神の道を歩むなら、長寿も与えることを約束します。
こうしてイスラエル王国はソロモンの時代に最も繁栄します。
でも途中でソロモンは罪を犯します。多くの外国人の女を愛し、異教の神々を信奉するようになるのです。
ここが僕には長い間疑問でした。
なぜ善悪を判断できる人が罪を犯すのかという点が全く分からなかったのです。
でも精神病になってそのことが分かるようになりました。
人は自分の能力だけによっては完全に救われない。完全な救いは神によって初めてもたらされるのだと分かったからです。
ソロモンはダビデよりも知恵がありましたが、ダビデほど神に愛されているという実感がなかったのだと思います。
彼は自分が治める神の民といわれる人たちの醜い争いを毎日のように裁いているうちに、だんだん彼らは本当に神の民なのか疑問を持ったのだと思います。
さらに彼らのような者たちを治めさせる自分の神は実は神ではないのではないかという不安に捕らわれたのだと思います。
だからその空虚さを埋めるために、多くの外国人の女を愛さずにはおれず異教の神々を信奉せずにはおれなかったのだと思います。そのため己の能力を無理に誇示し続けなければならなくなったのだと思います。
結果として国は繁栄しますが、ソロモン個人はそれほど幸せではなかったと思います。『コヘレトの言葉』の著者が彼であるとされるのも分かるような気がします。
僕はこの話が知恵も大切だが神に対する愛がないと本当には幸せにはなれないことを教えてくれていると思います。
「God Is Dead」(洋書)という本を読んでショックを受けました。彼は徹底的に神を否定しているのです。僕は怖くなり何度も途中で読むのを止めたりしながら全部読み終わりました。
彼は神の存在を認めない禅に希望を置いていたようです。だけれど神をあそこまで否定できるのはすごいガッツだなあと思いました。
だけどたあちゃん、よくこんな聖書の話を覚えてるね。聖書を見ながら書いたの?それとも記憶でもって書いたの?僕は聖書だけ5年間読んだけれど、特に旧約聖書は理解しにくかったな。
正しい見解、決意、言葉、行為、生活、努力、思念、瞑想 をいう。
確かに仏教はキリスト教の様に「愛」や「赦し」を唱えてはいないが「慈悲」は仏教の属性の一つです。仏教はインドで生まれましたが、インドではヒンドゥー教に迫害され、死滅してしまい日本で花開く事になりました。
聖書はヨブ記、詩篇、箴言、外典のシラ書、知恵の書などが好きで何度も読みました。
2、不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
3、不邪淫戒(ふじゃいんかい)
4、不妄語戒(ふもうごかい)
5、不飲酒戒(ふおんじゅかい)
何処から仕入れたの、その知識?