プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

ソロモン

2010年07月11日 09時25分19秒 | インポート

 ソロモンはダビデとバト・シェバとの間に生まれた子で、ダビデの後継者としてイスラエル王国の第三代目の王になります。

 王になったばかりのソロモンはある日夢の中で神に「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われます。

そして彼は神の民を裁き、善と悪を判断することができるように、聞き分ける心を与えてくださいと願います。

神は彼が自分の長寿も富も敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めたことを喜びました。そして彼に知恵に満ちた賢明な心と富と栄光と、そしてダビデのように神の掟と戒めを守って神の道を歩むなら、長寿も与えることを約束します。

こうしてイスラエル王国はソロモンの時代に最も繁栄します。

でも途中でソロモンは罪を犯します。多くの外国人の女を愛し、異教の神々を信奉するようになるのです。

ここが僕には長い間疑問でした。

なぜ善悪を判断できる人が罪を犯すのかという点が全く分からなかったのです。

でも精神病になってそのことが分かるようになりました。

人は自分の能力だけによっては完全に救われない。完全な救いは神によって初めてもたらされるのだと分かったからです。

ソロモンはダビデよりも知恵がありましたが、ダビデほど神に愛されているという実感がなかったのだと思います。

彼は自分が治める神の民といわれる人たちの醜い争いを毎日のように裁いているうちに、だんだん彼らは本当に神の民なのか疑問を持ったのだと思います。

さらに彼らのような者たちを治めさせる自分の神は実は神ではないのではないかという不安に捕らわれたのだと思います。

だからその空虚さを埋めるために、多くの外国人の女を愛さずにはおれず異教の神々を信奉せずにはおれなかったのだと思います。そのため己の能力を無理に誇示し続けなければならなくなったのだと思います。

結果として国は繁栄しますが、ソロモン個人はそれほど幸せではなかったと思います。『コヘレトの言葉』の著者が彼であるとされるのも分かるような気がします。

僕はこの話が知恵も大切だが神に対する愛がないと本当には幸せにはなれないことを教えてくれていると思います。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
にほんブログ村

コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダビデ | トップ | イエスと善悪について »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
神に対する愛は、神に虐められている間に全く無く... (マーちゃん)
2010-07-11 13:52:56
僕はOSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)の
「God Is Dead」(洋書)という本を読んでショックを受けました。彼は徹底的に神を否定しているのです。僕は怖くなり何度も途中で読むのを止めたりしながら全部読み終わりました。
彼は神の存在を認めない禅に希望を置いていたようです。だけれど神をあそこまで否定できるのはすごいガッツだなあと思いました。
だけどたあちゃん、よくこんな聖書の話を覚えてるね。聖書を見ながら書いたの?それとも記憶でもって書いたの?僕は聖書だけ5年間読んだけれど、特に旧約聖書は理解しにくかったな。
返信する
(昨日の続きだけれど)ももちゃん、僕は決して自... (マーちゃん)
2010-07-11 13:58:53
(昨日の続きだけれど)ももちゃん、僕は決して自殺なんかしないよ。苦しさのピークはとっくに過ぎたし、もしもっと辛い事があっても乗り越える自信があります。せっかくここまで来たのに自殺なんかしてチャラにするのは勿体ないからね。心配しないで下さい。今は楽です。
返信する
記事を書く時には僕の記憶が間違っていないか聖書... (たあちゃん)
2010-07-11 14:37:28
記事を書く時には僕の記憶が間違っていないか聖書で確認しました。僕は聖書を一度しか通読していないけど、面白いと思った部分は僕が精神的に病んでいた頃に何度も読み直しました。精神的に病んでいたせいか、聖書が単なる読み物としてではなく、我がことのように迫ってきました。特に旧約聖書が面白かったです。
返信する
マーちゃんの 決して自殺しない というコメントを... (ももちゃん)
2010-07-11 15:52:05
マーちゃんの 決して自殺しない というコメントを読んで 安心しました。 今は楽ですという言葉から どれほど苦しかったかが伝わってきます。 本当に良かった。 たあちゃんもマーちゃんもみーちゃんもデスピーナさんも 負けないで 生き抜きましょうね! 私も 逞しくなりつつあります[E:happy01]
返信する
禅宗は仏教の一派です。座禅することによって悟り... (たあちゃん)
2010-07-11 17:00:30
禅宗は仏教の一派です。座禅することによって悟りをひらき、成仏することを目的としているようです。仏教では「渇愛」といって愛を良い意味に捉えていない気がするんですけど、どうなんでしょうか?代わりに仏教では「慈悲」という言葉があるけど、それもどうなんでしょうか?
返信する
仏教にはモーゼの十戒にあたる八正道というものが... (マーちゃん)
2010-07-11 17:56:42
正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定、 すなわち
正しい見解、決意、言葉、行為、生活、努力、思念、瞑想  をいう。
確かに仏教はキリスト教の様に「愛」や「赦し」を唱えてはいないが「慈悲」は仏教の属性の一つです。仏教はインドで生まれましたが、インドではヒンドゥー教に迫害され、死滅してしまい日本で花開く事になりました。
聖書はヨブ記、詩篇、箴言、外典のシラ書、知恵の書などが好きで何度も読みました。
返信する
仏教には五戒というものがあります。 (たあちゃん)
2010-07-11 19:22:48
1、不殺生戒(ふせっしょうかい)
2、不偸盗戒(ふちゅうとうかい)
3、不邪淫戒(ふじゃいんかい)
4、不妄語戒(ふもうごかい)
5、不飲酒戒(ふおんじゅかい)
返信する
僕は精神攻撃を受けている時、詩編の1章に励まさ... (たあちゃん)
2010-07-11 19:28:39
僕は精神攻撃を受けている時、詩編の1章に励まされました。
返信する
仏教に五戒なんてあったの? (マーちゃん)
2010-07-11 19:36:40
知らなかったよ。
何処から仕入れたの、その知識?
返信する
実は僕、仏教にも興味があって仏教関係の本も何冊... (たあちゃん)
2010-07-11 19:59:26
実は僕、仏教にも興味があって仏教関係の本も何冊か持っています。仏教に五戒があることは結構前から知っています。父がガンで入院していた病院内の本屋で買った仏教のマンガに載っていました。
返信する

コメントを投稿

インポート」カテゴリの最新記事