伐採は免れたものの 2021-02-22
高槻成紀
喜平橋-茜屋橋間の樹木のことごとくに赤テープが巻かれているのに気づき、これは許されないことと調査をして、そのあたりに一本しかないとか、特に大きいなどの特別の木はなんとか残してほしいとお願いしました。おかげでどうにか皆伐は回避されました。これが理解されたのはよかったのですが、現状はこの写真のような状態です。
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剪定後の状態 2021.2.22
水道局側がいう伐採の必然の理由は、倒木の危険があること、法面の崩壊を誘発することなどです。私たちの目にはそのどちらにも該当しないものが多数伐られました。私たちがお願いしたことのもう一つは、伐る必要があっても、株立ちした樹木の場合、一本でも残して貰えば、小金井のような皆伐状態にはならないから残してほしいということでした。それはなんとか守ってもらえたようですが、しかし現場を目の当たりにするとやはり心が痛みます。
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一本だけを残して伐採された株立ちしていたケヤキ
この辺りにごく少ないクヌギにも赤テープが巻かれていましたが、なんとか剪定にしてもらいました。ただ剪定はかなり大胆で、痛々しさは残ります。でも、「雑木」ですから、たくましく枝を再生してくれることを望みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/d6/2ae64005d75ca37ceedaf244a6cce03a.png)
選定された大きなクヌギ。直径は1m近くある(中央の黒い木)
結果として、小金井のような惨状にはならず、数メートル間隔に剪定された木が残されて、「林とは言えないものの、なんとか木は続いて生えている」状態です。これが都市に残された緑地の一つのあり方なのでしょうか。おそらく、都市の緑地はどうあるべきかという根本的な問題を考え直さないといけない日が遠からず来ると思います。
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