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玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

タヌキによる種子散布

2016-04-02 04:27:27 | 生きもの調べ
津田塾大学にみつけたタヌキのタメフン場は3月にみつけましたが、こういうようすでした。


3月のタメフン場 黒っぽいところに糞がかたまってある

それが4月下旬に芽がでてきて、5月にはたくさんになった。


タメフン場に芽生えた実生。おもにムクノキ。


ムクノキとエノキの実生(種子からの芽生え)

私たちは植物の葉をよく見ているので、実生からでも名前がほぼわかる。ムクノキは粗い鋸歯と表面の産毛のような毛でわかるし、エノキは葉脈が独特なのでわかる。ただ、本葉が出てくるまでの、双葉ではわからないことが多い。まったく予想もしない双葉の植物がある。今回認識したのはエノキの双葉だ。大きく、ちょうど自動車につける「初心者マーク」の双葉のような形をしている。これにくらべればムクノキの双葉は細長い。実はカエデ類がこういう双葉をもっている。

これはタヌキがエノキやムクノキの果実を食べてここに運んできたものだ。


エノキの果実と種子


ムクノキの果実

上の写真はエノキの果実と種子、ムクノキの果実だ。エノキの果実だ。ムクノキは食べた記憶がないが、エノキお果実は甘みがあり、ヒヨドリなどが好んで食べるが、タヌキやテンの糞からもよくでてくる。これはタヌキが種子を散布するという形で森林の植物の動態に関与している例とみなすことができる。


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