ムラサキシキブ 2016.11.30
紫という色は日本では尊い色ということになっていて、神主さんでも位の高い人の袴は紫色です。あの紫色が世界中で共有されているかというと私はあやしいと思っています。英語のpurpleは藤色のような淡い紫のようです。
ムラサキシキブの紫は神主さんの紫よりは淡く、ピンクがかっています。平安人のもっていた紫のイメージがこれだとすると今の日本人のものとはちょっと違うようです。
ところで紫(むらさき)というのは「群咲き」で、植物がかたまって花を咲かせている状態のことです。そういう咲き方をするムラサキという植物があり、それが名前になったのです。ただしムラサキの花は白で、あまり群生するわけでもないので、なんだか変だなと思います。むしろタチツボスミレあたりのほうが「群れて咲き」ます。
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