玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

感想 保護者

2019-03-26 22:40:53 | 観察会
あいうえお順

新井友子
大人も夢中になってやってしまいました。なかなかできない貴重な体験でした。青森のリンゴ畑をイメージしてました。少し研究に参加できたのかと思うと、誇らしい気持ちです(笑)高槻先生、スタッフの皆様、ありがとうございました!また次の企画を楽しみにしています。

飯島登起子(藤井隆成の祖母)
孫の付き添いできましたが、大変おもしろかったです。こっちの方が一生懸命にやっているのに孫の方が集中していなくて、孫があっちこっちに行ってじっとしていないので、それが気になってしまいました。

岩井悠辰
ふくろうの巣箱の中からネズミの骨を取り出して、観察・発見する本講座でございますが、ネズミの骨の部位の特徴・特徴などが非常にわかりやすく解説されたため、楽しくネズミの骨を識別することができました。また八ヶ岳と弘前でも見つけた骨の違いから地域の違いが出てきた気もして、また別の発見を楽しめました。フクロウとネズミの関係だけではなく、巣のゴミの中からはハエの蛹も見つかり、巣の中での第三者関係も見えてきました。骨を分けるだけではなく、巣の中でフクロウとネズミの二者だけでないサイクルも想像できたことも有意義な体験だったと思います。

梅原保護者
子供どもたちがそれぞれ熱中しているのが印象的でした。バーチャルの世界が流行するなか、自らの体験によって実感を得られることの大切さを身をもって知りました。自然のサイクルについても大変わかりやすく説明してくださり、我が子にも何かしら大きな刺激になったようです。ありがとうございました。

遠藤保護者
学校で教わる内容はそれを説明する為の多大な研究(労力)があった上で成り立っていると考えています。単にもの事を覚えるだけでなく、研究の行われている事を体験する、貴重な体験になったと思います。本日はありがとうございました。

大原保護者
大原愛
テーマにとても興味をひかれ、知人から聞いたとき、すぐに参加を決めました。「ダーウィンが来た」を見て、自然を利用したネズミ退治は心がスッとするものでした。高槻先生のお話はとても分かりやすく面白くて、こういうイベントがあれば、また参加したいと思いました。

大原悟司
子どもにとってはこのように手ざわり感のある実体験が記憶にも深く刻まれ、自然に対する感性や学術に対する興味を育むと思います。大変素晴らしい企画だと思いますので、これからも是非継続して頂きたいと思います。

加藤芳憲(加藤龍正の父)
今回参加してフクロウについて、とても楽しく学ことができました。子供たちも最初はこわがっていましたが、骨を探す作業では、とても楽しそうにやることが出来ていました。子供たちにとってとても貴重な経験になったと思います。ありがとうございました。

加藤(亜佑美、真菜実、龍正の母)
今回は貴重な体験ができました。子どもたちと一緒に、骨を取り出すのが楽しかったです。子どもたちも目を輝かせて、「あったー!」「これどこの部分?」と、たくさんの興味が持てていたと思います。普段、なかなか見れない標本なども見れて大変勉強になりました。本当に有り難うございました。

越石紗菜保護者
6歳の娘だけでなく、大人も非常に楽しめる内容で、時間があっという間に経ってしまった。フクロウからのセレーション機能の羽のお話とかは、興味深かった。進行の仕方もバランス良く、分かりやすく、良かったと思う。このようなイベントが次の機会もあれば、是非参加したい。


越石絵梨
「ダーウィンが来た」を毎週見ていて、フクロウの回も子どもが覚えていたので楽しそうだと思い参加しました。
リンゴを育てたい農家とフクロウの共存について知り、とても素晴らしい取り組みだと感心しました。
発掘作業を始めると、子どもも楽しそうで、私も熱中して探すことが面白かったです。

しまむらことば母
今回偶然ナショナルジオグラフィックのHPから関野さんの記事を見て知りました。関野さんのご活躍をムサビ(ここのOBです)の頃より関心をもっており、数年前もパクール号の映画を拝見しました。子育てまっさい中で自然と関われる活動に積極的に参加していきたいので、今回のはとてもよかったです。これからも企画楽しみにしております。ありがとうございました。

滝川芙優
フクロウが主にネズミをよく食べるという事やそのネズミにもハタネズミとアカネズミという種類があることを学びました。またフクロウのひなが一度ネズミを飲み込んでから骨を吐き出すということを知って衝撃を受けました。ネズミの骨を探す中で思っていたよりも顎の骨がたくさん出てきたことは予想外でした。それに、一度飲み込まれて吐き出された骨がきれいな形で出てくるしくみが不思議に感じられました。元々は家族の予定にたまたまついて来ただけでしたが、とても楽しく過ごすことができてよかったです。またフクロウの羽の仕組みが新幹線の消音に役立っていることもとても興味深かったです。今回のようhな行事にまた参加してみたいと思いました。

瀧川厚子
今日はありがとうございました。関野先生も始めに仰ったように、実際に見て、感じることができる、本当に貴重な体験でした。
今日は、主人と私、高校生、小学生の娘2人と参加したのですが、家族と一緒に観察できるなんて、とても楽しいことでした。小学生は、一方的に授業と聞くばかりで、こうして自分の手で骨を探す→なんだろう、と考える機会は少ないです。高校生は、成績・部活・友達関係と忙しい毎日を送っており、ネズミをとるフクロウについて普段考えたりすることはゼロです。私と主人は日頃から動植物に関心sを持っていますが、本を読むくらいです。その各々違った立場の家族が、ネズミ→フクロウ→巣→りんご園→先生→武蔵美というルートをたどって、今日観察できたこと、全てが別々の所から1つにつながって輪になっているということ、本当に嬉しい時間でした。これからも、りんごを見る度に、フクロウの巣の中の世界を想像してみたいと思います。ありがとうございました。今後も高槻先生の書物を読む等して、様々なことを知りたいです。

田中じゅんなの保護者
生きものに興味がある娘たちと参加できて今日はとても楽しかったです。ネズミの体のしくみを骨を見つけながら学べたので大人にとっても子供にとっても貴重な時間でした。またこのような講座があれば参加したいと思います。今日は楽しい講座を開いてくださりありがとうございました。

中田保護者
6年生(春で中1)でしたが、十分楽しんでいました。解説、配布資料、作業の流れなど、どれも素晴らしく、完成度の高いワークショップでした。先生の親しみあるお人柄もよかったです。
ありがとうございました!

橋本美妃
ちょうど「ダーウィンが来た」の番組を見て、ふくろうの活躍を知ったところでしたので番組の続きでこのような企画に参加することができて、自然の連鎖に人間が関わって行くこともできるのだと改めて感心いたしました。子供達が夢中で参加する姿が見れて、とても充実した時間でした。3歳の息子が「あった!」と見つけたので、こちらもびっくりしました。

長谷川博之
フクロウの不消化物は、巣の中のものとペリットでは違うでしょうか。基本的には同じような気もしますが。以前ヨセミテのペリットの分析をしましたが、もっと(現状維持の)原型の骨格がたくさん出てきておどろきました。でも巣の中の骨もたいへん面白く夢中になりました。

古川久美子
初めて参加させていただきました。最初に巣の中の薄黒い塊を見たときは、本当にこの中に骨があるのかなとよくわかりませんでしたが、いざ骨探しを始めて見ると先生が説明してくださった骨が面白いように見つかりました。ユニークなネーミングのおかげで分類の作業も楽しく、つい夢中になってしまうほどでした。作業の中で1番驚いたのは、鳥の骨が混ざっていたのですが、鳥の骨は中が空洞になっていて(ネズミは空洞になっていない)それは空を飛ぶ鳥は軽い必要があるためそうなっているとスタッフの方に教えていただいて、なるほどと深く納得しました。大学で行われている活動をこどもや素人にもわかりやすく楽しく体験させてくださってありがとうございました。初めの関野先生からのお話にもあったとおり、本を読むだけでなく実際に自分で調べて気づくことの楽しさがよく分かりました。

三好
生活していて見すごしている様々な自然の、一部のことをじっくり知ることができ、実際に触れたり、探したり、考えたり、ワクワク楽しかったです。リアルって最高!
夢中になっている時間、子とおどろいたり、感動したり、充実時間をありがとうございました。



無記名
ふくろうの巣に貯留した物を分析する事がまず未体験でしたが、ねずみの骨をピンセットで取り出す作業が子供を熱中させる魅力を持つ事に驚きました。りんごとねずみとふくろうと昆虫と…多様な繋がりが実感できました。身の回りを自分との関係を考え直す良いきっかけになりました。

依田真優の母
TVでフクロウの巣の活動を見て、ぜひ娘にも骨を探す体験をしてもらいたかった。いろいろと興味を持ったみたいで、もっと深く調べて視野を広げられたらいいなと思いました。


コメント
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スタッフの感想

2019-03-26 08:08:31 | 観察会
あいうえお順 (未完)

岩渕真理
 今回初めて参加させていただきました。スタッフとしてお手伝いさせていただきましたが、実物のフクロウの巣や、ねずみの骨、標本など拝見して、野生動物の世界に触れることで、実体験が伴った知識や感動を得ることができました。思いがけず、3歳の子供から高校生まで、熱中して骨を取り出す作業を見て、バーチャルではない、リアルな体験はこうも人を惹きつけるのだなと再確認できる場となりました。野生動物の残した手がかりを通して、動物の環世界がそれぞれに落としこまれることを目の当たりにでき、体験・実験の力を感じましたし、遠い地域で起こる生物間の連鎖・不思議さをセンス・オブ・ワンダーをもって体感できるイベントをより多くの子どもや親御さんに体験してもらいたいと強く思いました。 
 また、自身も環境教育に取り組んでいる身として、高槻先生の当日の段取りや、スライドなども大変参考になりました。高槻先生が黒板に描くフクロウやねずみの絵に子どもたちが楽しんでいる様子や、手作りのフクロウ人形をしげしげと眺めている様子に、言葉以外の創作の部分も子どもたちを惹きつけるエッセンスになるのだなと再確認です。
また、たまにヒミズの骨が出てくるという言葉に、子どもたちは「ヒミズの骨=レアもの」という意識になって、宝探しのようにヒミズの骨を見つけて喜んでいた様子が印象的でした。このように大人がきっかけを与えると、子どもたちはどんどん好奇心を張り巡らして楽しむ気持ちを持つことができるのだなと、ヒントが満載のワークショップでした。
貴重な経験をありがとうございました。また機会がありましたら、参加できますと幸いです。

大木千帆
 フクロウの獲物の捕え方や、アカネズミとハタネズミの食性の違いなどの解説が興味深く、楽しかったです。ネズミの前歯の骨があんなに長いのは意外でした。また、骨の特徴をとらえた親しみやすいネーミングのおかげで骨の見分けがしやすく、子どもたちも楽しんで骨探しをしていました。標本も充実していてミニ博物館のようでしたし、おみやげのミニふくろうや感謝状のイラストもかわいくて子どもたちも喜んで受け取っていました。

坂本有加
 私自身は、地球永住計画のイベントに参加するのは二回目でした。スタッフの皆さんも一回目か二回目に会う方ばかりなのに、すぐに打ち解けて自然に準備や作業ができました。これまで地球永住計画のイベントで皆さんが続けてこられた取り組みやその姿勢が、親しみやすくあたたかいものであることが想像されました。その仲間に入れていただいたことを嬉しく思います。 
 今回は二回目ということもあり、ドキドキよりもリラックスして過ごすことができました。前回は「さあ、どんな子がくるかな、質問にちゃんと答えられるかな。」と緊張した部分がありましたが(でも始まれば楽しかった)、今回は「さてさて、どうやって一緒に遊ぼうかな。」と楽しみな気持ちが前に出ていたように思います(そうは見えなかったかも知れませんが!)。
 参加した皆さんは、高槻先生の記録にあるように子供も大人も目の前の巣材とホネに集中し、夢中になって小さなホネを見つけ出していました。そのことが生き物の研究の役に立つと知ったときの驚きと喜びは、ホネが小さい分、より大きなものだったのではないでしょうか。
 さて、巣箱から飛び立ったフクロウのヒナは、どうなるのでしょうか。巣立ちをしたら、フクロウの子育ては終わり?
 私たちはフクロウ親子の生活の一部分を覗き見ました。営巣開始から巣立ちまでのとても大切な時期であることは確かですが、全部ではありませんでした。
 巣箱をかけた人がいて、フクロウが子育てに使い、巣材を集めることが出来たから、フクロウの食べ物を調べることができました。でもフクロウが巣を使うのは子育ての時期だけだし、巣立ちのあとは、外での子育てが続きます。ここで巣を出たあとに何を食べているのか、という謎が出てきます。
 謎を解くヒントは、巣材の中にもありました。参加者の皆さんの質問に答えたりお話をするうちにヒントを出したり見つけたり、会話を楽しむことができました。
 解いてしまったらつまらないので謎は謎のまま、感想文をここで終わりにしますが、こうして参加者の皆さんと想像したり発見したりできたことが前回とのちがいで、ちょっと役に立てたかなと思っている部分です。

佐藤未歩
 前回に続き、2回目の参加でしたが、今回も初回と同じくらい楽しい時間となりました。今回は参加人数がとても多かったので、私自身なかなか気配りが及ばず、また、骨の知識も無いため、たくさんの子供たちの「何?」に応えられなかったのが惜しかったです。
付き添いの親御さんも熱心に説明に頷き、作業に参加していた事が印象的で、子供たちはと言えば、集中と理解、順応の早さに目を見張りました。大人も子供も自然の事に触れるのは変わらず興味を惹きつけられる事なんだと、再認識しました。
今回は最後の食事の席に同席できなかった事が悔やまれます。また機会がありましたらみなさんの色々な活動のお話伺いたいです。ありがとうございました!

高槻成紀
 八ヶ岳のフクロウの分析は私にとって唯一の鳥についての論文になりました。それも国際学術誌に掲載されたものです。そういう専門的な内容につながる作業を3、4歳の子供と一緒にできたことがなんだか不思議な感じです。そのことを考えてみました。
 私は初等教育の経験はないので、小さい子供に接するのはどうしていいかわからないところがありました。それで、へたに「教える技術」は考えないで、言葉はやさしくても直球勝負で接するようにしています。麻布大学いのちの博物館でも子供相手のイベントがありますが、動物の骨のスケッチなどは明らかに学年差があるため、年齢層を絞ることになります。思えば絵を描くというのは、さまざまな約束事を理解し、技術を覚えるという「勉強」をしないといけません。「手続き」といった方がいいかもしれません。ところが私たちにとっては同じか、むしろ難しいのではないかと思う粘土細工は意外と小さい子と大きい子の差がありません。多分粘土の方が絵ほど約束事がないからだと思います。そういうことからすれば、土の中から小骨を探すというのは幼児が大人とも差がなくできることです。
 思えば現代社会は約束事だらけです。子供には訳のわからないことだらけです。なぜそうなるのかわからないものに囲まれて生きています。その結果、大人のすることは子供には全く理解の外にあることばかりです。こうして、大人と子供は完全に切り離されています。
 今回の作業はそれと全く逆のことをしました。子供にもできる骨の取り出しについては、親が倍速でできるわけではない。多少ピンセットの使い方は器用かもしれないが、発見する目はどうかすると子供の方がいいかもしれません。「僕のしていることがお父さんのすることと同じだ」、それは子供にとってはワクワクすることだったはずです。そのことも日常になかったことでしょうが、そもそも親と一緒に同じことをすることそのものがなかなかできないことです。たっぷりとした時間を「あ、歌うおじさんがあった」「これってなんだろう」と言いながら過ごすこと自体が心満たされるものだったはずです。
 小さい子が休憩もしないで2時間も作業を続けるなんてびっくりです。よほどおもしろく、よほど楽しかったのではないでしょうか。
 間違えて叱られることもない、自分が目にしているものは本当にフクロウが巣の中に残したものなのだ、これはフクロウが飛んで捕まえたネズミの骨らしい・・・その時のことを想像したかもしれません。それは学校で「テストで良い点を取るために覚えなさい」と脅迫のように言われるのとどれだけ違うことでしょう。それどころか、自分がたまたま見つけたものがヒミズという珍しい動物の顎の骨だったといって大人が騒いだのは「うれしい」というのとは違う喜びの感覚だったと思います。そういう想定しないことが起きるのが本物の自然です。
 紛い物でないホンモノはこれほどに力を持つのですね。これは子供の潜在能力を引き出すという意味でも、大人を夢中にさせるという意味でも、小さいものから自然のストーリーを読み取るきっかけになるという意味でも、親子が楽しい時間を過ごすことができるという意味でも、とても適した教材だと思いました。

棚橋早苗
 前回に続き、フクロウ企画は2回目のお手伝いをさせていただきました。今回の参加者さんの反応で印象的だったのは、先生の話に対して、親の方がいいリアクションをしている親子でした。初めて知るおもしろいことには、大人も子どもも夢中になれますね。「自然」からは一生学び続けられることがたくさんあるなぁと嬉しくなります。
 今回私は、お手伝いスタッフとして参加してくれた人たちが、それぞれとても興味深い活動をしていることが印象的でした。
 私が声をかけた通信課程の大木さんは卒業制作で写真絵本シリーズの大作を作られました。また、私と同じ学科のOGである岩渕さんはチョウの絵本をすでに出版されていて、環境教育の研究もしていらっしゃるということでした。みなさん作品を持ってきてくださったのですが、どれも「自然のつながり」の素晴らしさが伝わってくるとても素敵な作品です。
 また、前回も参加してくださった高槻ゼミOGの坂本さんは、現在環境調査のお仕事をしていらっしゃるということで、現在携わっている日の出町のフクロウの映像を見せてくださいました。特におもしろかったのは「動物の言葉がわかる?」という話から始まったノンバーバルなコミュニケーションについて。動物も人間も、子どもが小さいときには言葉でコミュニケーションがとれませんから、親が「察する」ことが重要になります。坂本さんがご紹介くださった映像は、”フクロウのメスとオスで、ヒナへの餌やりがこんなに違う”というもので人間世界とよく似ていました。初めて見るお父さんにしばし固まるヒナ…父子しばらくそのままです。そして無理やり丸ごと獲物をヒナの口に押し付けてみる父…。子どもの反応も可笑しくて、思わず笑ってしまいました。
 そんな新たな出会いの機会になったことがとても嬉しいことでした。

東内一弘
 タイトルから惹かれるイベントでありました。イベントに参加する上で、どれだけ非日常を体験できるか、という点に着目し参加していますが、多くの非日常を体験できるイベントでした。自然は身近にありますが、どのような構造、種類の同定など少し知識がないと楽しめません。
 今回のイベントは初心者にも分かりやすく楽しめる設計、工夫が随所に見られ、子供達の積極的な参加から、貴重で楽しい体験へ参加できていることをヒシヒシと感じました。
 今回は参加の機会を頂けて、大変嬉しく存じます。また機会がありましたらお声がけ頂けますと幸いです。誠にありがとうございました。

豊口信行
 1月の好評を受け、早くも3月に第二弾開催の運びとなった今回の講座。「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」という、それ以上でもそれ以下でもないストレートなタイトルで、たくさんの参加者が集まったのはほんとに喜ばしいことです。
フクロウの生態を知ろうとするなら、当然地道で長時間に渡るフィールドワークが必要です。勉強することもたくさんあります。それは、フクロウを取り巻く自然の営み然り、動物の骨の仕組み然り。ただ、研究者でも専門家でもないごく普通の人や小さな子どもがそこにたどり着くのはたやすくありません。
フクロウの生態、フクロウを取り巻く自然の営み、骨の仕組み。それらを同時に、それも実感として学ぶにはこれ以上ない講座でした。実際にフィールドに出なくても、ごく短時間であっても、これらのことを知り、驚き、感動したり熱中したりできるというのはとても素晴らしいコンテンツだなと、前回に引き続き感じました。
マスクと手袋を着け、ピンセットを持って目の前の巣材と向き合うと、なんだかちょっと本格的な気分も味わえます。そして、それは本格的なことの真似事などではなく、実際に調査・研究の一助となっています。一部の選ばれた人、研究に身を捧げる人でなくてもできるんだ、そういうことを感じさせてくれると言う意味でも、素晴らしいものでした。
スタッフも、当日初対面の方が多かったのですが、意思疎通も役割分担もとてもスムーズで、これは手を挙げてくれたスタッフの興味・関心のみならず、コンテンツの秀逸さによるところも大きいのだろうなと感じました。


中塚智恵美
 リンゴ園を荒らすネズミとそのネズミを捕食するフクロウの関係、フクロウの生態、ネズミの骨の説明などをテンポよく説明してくださる高槻先生。レクチャーから始まったイベントは、先生が描かれたフクロウのイラスト、ネズミの各骨につけたニックネームなど、参加された子どもたちが楽しみながら理解できる工夫がいっぱい仕込まれていました。たとえば大腿骨のニックネームは「先っちょに坊主」。坊主頭に見える骨に先生お手製の色紙で作った帽子をちょこんとかぶせると、「わぁ、ホントだ!」みたいな声が・・。楽しむことをモットーにされている高槻先生の説明にイマジネーションがふくらみ、皆さん引き込まれていったようです。
そして、いよいよフクロウの巣材からネズミの骨をピンセットで探していきます。とても細かな作業なのに、子どもたちも保護者の皆さんも一緒に時間を忘れて夢中になっているのが印象的でした。実際に自分で骨を探して生きものの関係を確認していく体験は、きっと子どもたちの記憶に残り、生きものへのさらなる好奇心を育んでいくのではないでしょうか。
 最後に感謝状と高槻先生手作りの紙粘土のフクロウのお土産もあり、子どもたちはとても嬉しそうでした。家に帰ってお気に入りの場所に小さなフクロウを飾り、今日のイベントのことをまた思い出してくれるのではないかな?と思うと、私も嬉しくなりました。スタッフとしてイベントに参加することができて本当に良かったと感じています(^^)


コメント
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