ひねもす日報

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悲しい出来事

2006年02月13日 | Weblog
 亡き母の親友が亡くなった。62歳だった。わたしの母も生きていたらその年齢だったのか。
 訃報を彼女の次男から電話で聞いた時、何と言って良いのか分からなかった。電話を切ったら涙がたくさん出てきた。それまでしていた家事がまったく手に付かなくなった。
 亡くなったおばちゃんは、母の学生時代の友人。よく母の酒の相手をしてくれていて、物心ついた頃にはおばちゃんがいた。父と母は両者社交的なので、おおむねどちらの友人も共通になっており、自然と親しいおじちゃん&おばちゃんというのが多い環境で育った。亡くなったおばちゃんは、最後までお盆になると母の仏前にお参りに来てくれた。彼女の子供も何かにつけて、気遣いをくれた。それはおばちゃんの我が家に対する姿勢を見てのことだったのだろう。
 母を亡くして17年。思うのは、初盆やお葬式へ行くことだけが思いやりではないということ。三回忌、七回忌とどんどん人の足は遠のく。皆それぞれの家庭や暮らしがある。仕方がないこと。法事をするのは、亡くなった人のことを忘れないで思い出す為でもあると、お坊さんの説教で聞いたことがあるが、それは本当だと思う。母を思い出して話してくれる幼稚園からの友人がいる。とても嬉しいことだ。兄とも話す。兄弟にしかわからない母親との思い出。父親とも話す。わたしの知らない母の顔。
 自分が年を重ねて、何故だか懐古の念は募るばかり。そういう時に、一緒に思い出してくれる人がいるのは有難い。そして、ずっと忘れないことが、まず大事な気がする。
コメント (2)
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