おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、自動車販売の自社代替率を高める-2.入庫頻度を増やす、です。
取引アイテムを増やすことと、入庫頻度を増やすことは、必ずしもイコールではない。
例えば、カーナビなどの電装品などは、故障でない限り入庫には繋がらない。
したがって、入庫を増やすにはメンテナンスが伴うことが大切だ。
その意味では、オイル交換、定期点検、室内消臭除菌、窒素ガスなどの取引アイテム
を増やすこと。
つまり、「役務」が伴う取引アイテムが理想と言える。
それは、メンテナンスと言うことになる。
でもって、入庫の頻度を上げて自社代替の率を高めること。
入庫と自社代替の関係は実に明快で、有償入庫が2回以下の顧客の自社代替率は35%、
6回以上だと86%にもなる。
と言うことになれば、車両売買契約時に「メンテナンスパック」を、販売することだ。
メンテナンスパックは、一度の販売活動で数年間のメンテナンスを販売できる。
営業コストがきわめて低い商品で、割引販売しても、割が合う商品である。
また、入庫のスケジュールも整備工場サイドでコントロールができ、
この面でも売り手にとって魅力がある商品なのだ。
とはいっても、販売後何もしないと入庫がない場合もあるので、
スケジュールに沿って、告知と促進活動を連動させながら、入庫を確実にさせることだ。
メンテナンスパックは、囲い込みの商品としてディーラーが熱心に販売しているが、
モータース店でも今以上の力を入れて、販売活動を展開することだ。
メンテナンスパックの販売が出来ない顧客には、「オイル会員」を販売して欲しい。
オイルであれば、必ずどこかで交換している。それを、自社で行うようにする方策として
オイル会員は、メンテナンスパックに次ぐ商品と位置付けること。
私は、ある整備工場でメンテナンスパックを商品化し、次にオイル会員を商品化し、
次のように販売活動を展開させた。
先ず、メンテナンスパックをお勧めする。点検をやらないからとか、高いなどといった客には、
「さようですか、〇〇様、エンジンオイルは交換しますね。でしたら当社のオイル会員は、いかがですか?
メンテナンスパックよりもリーズナブルですし、交換時には点検も実施しますので、予防整備になり
とてもお得な会員制度です」といって、進めるように指導している。
こうした進める商品の順番を決めることで、オイル会員の販売も結構スムースに行く。
オイル会員であれば、必ず年間2回の入庫になる。つまり、入庫頻度を上げるアイテムになる。
しかも、有償なのだ。
それでも購入いただけない客には、「定期点検」を勧めること。
点検DMを出し、必ず電話コールを行っていくこと。
車検だけの取引客を減らし、より多くのメンテナンス取引ができる仕組みを作り、
そのことを通して自社代替率を上げていく。
このように、自社代替率を上げていくには、長期的な取り組みがモノをいうのだ。
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