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32回オートサービスショー2011を見てー2.オートサービスショーを振り返って!

2011年06月21日 | 業界動向

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、今年のオートサービスショーー2.オートサービスショーを振り返って、です。

オートサービスショーの近年の傾向は、整備事業に対する「提案」が主流になっている。
関係する整備機器やテスターなどを有機的に結び付けて、エンドユーザーに整備提案を
することが容易にできる仕組みの提案などである。

いわゆる整備の見せる化などと言われているものだ。
昔は整備の見せる化と言えば、作業風景を待合室や道路から見せることで、技術力を
アピールすることであった。

時代が変わり、見えない点検や診断「結果」を、見えるように(分かりやすく)することで、
どのようなメンテナンスが必要かを理解していただき、より納得性を高める手段に
変わってきている。

整備機器やテスターを組み合わせ、その結果をモニターやプリントアウトして、エンドユーザーに
訴求することができても、フロントマンやメカニックから言葉で補足が必要であることも事実である。
この点の提案が、どの出展企業に欠けていたように感じる。

また、ある出展企業に展示してあったコイン洗車が目に留まったので、ビジネス規模や損益
分岐などを尋ねてみたものの、その場で試算して聞かせてくれたが、事前の準備が出来て
いない印象であった。

ショーと名が付くが、今や機器を並べて見ていただくショーではなく、作業の効率化や
収益の改善などを「具体的に提案する」ことが求められているのではないだろうか。

例えば、出展企業の垣根を取り払い、業界挙げての展示コーナーを設けるなどの工夫が欲しい。
スキャンツールが関心を集めているのであれば、スキャンツールを一堂に会した展示と、
測定方法、提案方法などを各社に競わせるようなことは、如何だろうか?

あるいは、国交省がまとめた「汎用スキャンツール」に関する報告書に基づいた汎用スキャンツール
の仕様と、イメージモデルでもいいので、形にしたデモ機を展示し、教育体系とカリキュラムなどを、
訴求するな企画も欲しかった。

また、それらに伴う「診断料」の設定方法や、納得してい支払いただくための納品請求書の
書き方と、料金説明の要領などの提案も欲しいところだ。

つまり、このショーでなければ見られない仕掛けが欲しい。
でなければ、旅費と時間をかけて見に来る方が、減ってきてしまう。

最近は、各整備機器商社単独の展示会や、各地の整備商工組合が主催した展示会が
開催されるなどで、ミニオートサービスショーが全国で開催されている。

ある整備工場の社長ブログに、あまり見るもの(参考なるものという意味だと思う)がなく、
商工組合の展示会と変わらないし、商売の新しいネタは発見できずに、
早々に引き揚げてきた、といった記事があった。

このような事を感じさせないショーを次回には期待したい。


株式会社ティオ
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