おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、22年度整備白書からの報告ー1.業種別車検のシェア、です。
H22年度版整備白書では、全整備売上高は5兆4,869億円、前年比+0.4%となり4年ぶりに前年を超
えた。業態別では、専業工場は1兆9,996億円、+2.8%で一番の伸び率となった。兼業工場では、6,309億円、-7.8%で、
唯一前年を大きく下回った。両業態を合計したモータース店では、2兆6,305億円、前年比+0.01%で前年超えとなった。
ディーラーは、2兆6,311億円、前年比+0.7%でやはり前年超えとなった。自家工場では、2,253億円、
前年比+1.1%で前年を超え、伸び率では一番高くなている。
専業工場が大きく伸ばしたのは、工場数が伸びたからと言える。専業工場の工場数は、前年比+3.3%
アップの57,182工場(+1,817工場)と2年連続して増加している。これは、未認証工場への資格取得
の指導によってBP工場を中心に認証工場が増えているためだ。
兼業工場の整備売上高が前年比でマイナスになったのも、工場数が大きく影響している。工場数は、
14,761工場で前年比ー7.9%、-1,382工場の減少となっている。
こうした中、車検のシェアを工場資格別で見てみると、認証工場の車検シェアが、初めて20%を切った。
平成21年度実績で、認証工場(持ち込み整備事業者)の車検シェアがとうとう20%を切ってしまった。
平成7年度実績では、認証工場のシェア31.1%(8,662千台)だったが、平成21年度では19.8%(6,284千台)、
とこの14年間で2,378千台も減っていいるのだ。
減った分がどこに行ったかと言えば、ユーザー車検と指定工場である。
下記のとおりの変化である。
H7年度 H21年度
・指定工場 17,753千台(63.8%) 22,151千台(69.9%)
・ユーザー車検 1,417千台( 5.1%) 3,235千台(10.2%)
指定工場は、14年間で約6%の拡大であった。ユーザー車検は、14年間で倍と大幅にシェアを拡大した。
認証工場は、指定工場とユーザー車検の両方から攻められ、30%強あったシェアが10%も大きくダウン
した。
認証工場がシェアを落とした原因を上げてみると、
・ユーザー車検と比較すると、価格に対する特徴が見えない
・指定工場の短時車検に対抗することができない
・新規車検を獲得する営業力が弱い
などがあるのではないか。
指定工場であるディーラーや車検チェーン店が営業力を発揮し、シェア拡大を図っている現在、
認証工場はサービス面の強化や特徴あるメニューが必要ではないかと思う。
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