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整備工場はフロントで稼ぐー4.フロントの役割が稼ぐためにやるべきこと

2011年06月03日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場はフロントで稼ぐー4.フロントで稼ぐためにやるべきこと、です。

フロントで稼ぐためにやるべきことは、二つあります。
一つは、付加価値を上げるためのアクション。二つ目は、作業を効率的に行うための
工程管理だ。

付加価値を上げるためには、まず「問診」を行うこと。
これは、どのような整備が必要かを判断するために情報収集すると同時に、
お客さまに安心してもらうために行う。

問診は、お客さまと信頼関係を作る上でなくてはならない場面である。
オイル交換お願いします、と言われて「ハイ、かしこまりました」で終わっていては、
本当の信頼関係は構築できない。

依頼事項に対しては、確実に対応できているが、お客さまが気づかない不具合などを
確認するためには、問診が一番である。問診でのやり取りによって、プロであることを
認識させ、何でも話せる商談雰囲気を作る。

会話することで、相互理解が進み心情的に近い存在になれる。
このことも問診は役割として担っているのだ。だから、どんな小さな依頼に対しても
問診を必ず行ってほしい。

問診は、季節に合った症状の確認ができる聞き取りがプロがやること。
この時に、整備歴があるお客さまの場合は、症状と履歴を付け合せしながら推定できる
不具合などを想定した問診も必要だ。

問診する場合、必要に応じて「アドバイス・指導」を行うこと。
聞くだけではなく、聞いた内容から「オイルの選び方・交換のサイクル・オイルの種類」などと、
「日頃の管理の方法」などについて、アドバイスを行うこと、喜ばれるし信頼度も増す。

もう一つの工程管理は、作業効率を高めるうえで重要な仕事である。
工程管理は、「作業指示」と「作業調整」の二つのポイントがある。

作業指示は、確定した作業項目に必要な作業時間を決めることが決め手になる。
この作業時間は、担当するメカニックによって変わってくる。新人には余分目の時間を指示し、
ベテランには少ない時間を指示する。

多い、少ないの基準になる作業時間は、標準作業時間いわゆる工数と言われる時間である。
標準作業時間は、5年程度の実務経験がある3級整備士資格を持ったメカニックが、普段の
努力でできる時間と定義されている。

この定義内容を基準にして、担当するメカニックの技能を判断し、大目な時間を指示するか、
短めの時間を指示するかを決める。

A君、このブレーキオイルの交換は〇時間、今から初めて〇時までに完成させてください、
と作業時間と完了時間を指示すること。A君、これ今日の6時に納車だから、それまでに
頼むな、こうした指示は本来の指示ではなく、丸投げ依頼でフロントの役割を放棄している。

この状態は作業効率を低下させ、コストアップになり儲からない工場になってしまう。
そうならないためにも、必ず工程管理を徹底することだ。
フロントで稼ぐには、上記の二つは不可欠である。


株式会社ティオ
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