おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、元気になる賞与ー4:賞与の配分と評価、です。
賞与原資が決まったら、それを個人に配分をすることになる。
ここで必要なことは、従業員間の納得性だ。賞与の性格は業績給が主だから、
個人への配分も当然個人の業績に対する貢献度に応じた配分をする必要がある。
今までのように、個人の基本給に目標支給月数を乗じた額に、
社長個人の主観による人事考課的な評価を加味して支給額を決める方法から卒業しなければ、
本当の意味の個人業績給にならい。
支給原資を求める時に、業績を加味していても、
それは、連帯責任の業績部分を考慮したものにしか過ぎない。
いま一つ個人業績を加味する必要がある。
では、賞与支給額を全部「業績連動」にしてしまうかというと、そうではない。
生活給の補填部分(調整)は、業績と連動するのではなく、一定割合を固定支給することの配慮が必要だ。
業績連動給と生活給補填の割合は、60:40~80:20の範囲で検討するとよい。
その上で個人別支給額の計算は、「個人粗利益目標達成率配分方式」で行ったとすると、
次のように求める。
賞与原資×固定配分比(例えば30%とか)=固定配分原資・・・1
賞与原資-「1」=個人業績配分原資・・・・・・・・・・・・2
個人粗利実績構成比・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
(「2」×個人粗利目標達成率)×「3」=個人業績配分額・・4
「1」×個人基本給構成比=生活補填級給配分額・・・・・・・5
「4」+「5」=個人賞与総額・・・・・・・・・・・・・・・6
整備要員だけの賞与配分であれば、粗利益を「個人工賃売上」に置き換えることもできる。
ただしこの場合、作業の難易度で工賃売上を評価することが必要である。
例えば、同じ1時間作業でも「車検整備」とエンジン不調による「プラグ交換」では、
工賃売上に差が出てしまう。作業の難易度ではエンジン不調の故障原因を把握する方が上である。
こうしたことを考慮した工賃売上評価をすること。
上記の個人別賞与配分の求め方には、仕事の協力姿勢や勤怠、
会議などでの発言など、業績以外での評価を加える必要もある。
その場合には、人事考課表を作成し、仕事の協力、遅刻・早退、接客態度、創意工夫などの評価項目を設け、
客観的な評価を加えて、それを係数化し「6」に掛けて最終支給額を決めるとよい。
多少計算の工程が多くなるが、より公平に分配するには、手間を惜しんでいたら実現できない。
より納得性がある賞与支給のあり方をルール化することが職場の活力高まると言える。
明日は、支給要件について考えたい。
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