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元気になる賞与ー1:整備要員の賞与の現状

2010年06月14日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、元気になる賞与ー1:整備業の賞与の現状、です

平成22年も中盤、そろそろ夏の賞与が気になる時期だ。
民間調査会社の労務行政研究所が6日発表した今夏のボーナス調査によると、
東証1部上場142社の平均支給額は、昨夏に比べ1万5522円増の66万2832円と、
2年ぶりに前年実績を2.4%上回るという。

一方、電通総研が9日発表した今年の夏のボーナスについての調査にでは、
世帯平均の支給見込み額は63万1000円で、昨年実績の64万5000円から2.1%減ったと伝えている。
増えた、減った??要は、企業個別の業績次第だと言える。

さて、整備業界で働く整備要員の夏期賞与はどうだろうか?
手元に今年の夏の賞与に関する資料が無いが、雰囲気的に前年並みか多少減るような匂いを感じる。

現状を見て見ると、平成20年の夏期賞与は、21年版自整業の経営指針では

業界平均で35万7202円で、前年比0.4%だった。整備業界平均の主要年齢別では、

 ・20才:62,915円(ディーラー54,847円)
 ・25才:291,672円(同331,413円)
 ・30才:345,354円(同397,614円)
 ・35才:382,559円(同459,486円)
 ・40才:373,922円(同516,785円)
 ・45才:357,199円(同533,888円)
となっている。

月例給与の基本給に対する支給月数は、業界平均で1.47か月であった。
これは、前年よりも0.01か月減少したことになる。因みにディーラーは、1.86か月となり、
前年よりも逆に0.01か月増加した。


東証1部上場企業の同期の賞与は、全産業で64万8149円(38.3才、前年比ー15.1%)、
製造業は62万805円(38.3才、前年比ー18.7%)、非製造業で72万4270円(38.4才、前年比ー4.8%)であった。


整備業と1部上場企業と比べることに疑問もあるが、それは、経営者の発想。整備要員からみれば、
業界平均もあるが、世間という水準を見て比較することになる。


整備業界の賞与額は、上場企業の平均額よりもかなり下回る。こうした現状を放置していると、
労働意欲に多少なりとも影響が出るだろう。上場企業並みの額を出す必要はないが、
それを意識した額を目指し、経営計画を立てる必要がある。


現状の支給額を良しとするのではなく、常に上位の支給額に追いつく経営をすることだ。
そうでないと、優秀な人材を確保することが出来なくなってしまう。


整備専門学校の卒業生が、専業工場を第一志望に掲げてくれる工場を目指すことが必要だ。
その要件には、賞与を含む給与も大きく係わっていることを再確認し、人材確保に必要な施策を進めて行くことだ。


明日は、賞与の性格について考えたい。


株式会社ティオ
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