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整備フロントを活性化するー4:作業指示で生産性を上げる

2010年06月11日 | 営業・フロント全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備フロントを活性化するー4の作業指示で生産性を上げる、です

フロントのレベルによって整備作業の生産性が変わってしまう。「えぇー!?」と思われるかもしれないが、変わることは間違いないことだ。

ナゼ生産性が変わるかといえば、作業指示によって変わるのだ。一般的に行われている作業指示は、やるべき作業項目を作業指示書に書いて(プリントして)その作業指示書を渡し、納期を告げて作業を指示する。

こんな感じで作業指示をする。朝礼後の作業打ち合わせで、「山本君よ菅さんのプリウスのブレーキ液交換を頼む。作業終わったら外装の洗車をしておいてくれ。今日の6時に納めるからね」

この「納期」が曲者なのだ。メカニックは、作業終了の目安を、作業指示書に書かれいる作業項目の時間に関係なく納期に合わせようとする。その目安が作業指示書の標準作業時間と合っていれば、問題ないのだが、多くの場合、標準作業時間よりも多くなる(後ろにずれる)のが普通である。

ということは、標準作業時間よりも時間を掛けて作業をしていることになる。これが、生産性を悪くするのだ。だから、フロントは、作業指示を出す場合に、必ず「作業時間」で指示すること。

それも、メカニックの技量に合わせて作業時間を設定し、指示することだ。仮に標準作業時間が1時間の場合、メカニック経験が10年選手であれば、40分程度の作業時間として作業指示をする。

逆にメカニック経験が2年選手の場合は、1時間15分程度の作業時間として作業指示をすることだ。つまり、メカニックの経験年数に応じて、作業時間を決めて、作業指示するのが優秀なフロントということだ。

納期に間に合えば良しとしていたのでは、生産性は上がらない。お客さまと約束した納期と、作業時間は全く別なことである。だから、作業指示の時に、納期をメカニックに伝える必要はないのだ。

また、メカニックも納期を作業終了目安にするのではなく、作業指示書に書かれている作業項目から終了時間を決めなくてはならない。そうしないと、作業技能は高まらないと心得ておくことだ。


株式会社ティオ
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