今日は、整備フロントを活性化するー2のフロント担当者の心構え、です。
ある整備工場でのことである。最近はタイヤラべリング制度が導入され、エコタイヤの性能が見える化しているので、販売時に大いに活用してキャンペーン目標を達成しようと激励したら、集まったフロント担当者全員が「??」の状態なのだ。
タイヤラベリングのことについて、念のため確認したところ、初めて聞くという。びっくり仰天とはこのことだ。
この制度は本年1月から始まった制度で、タイヤの転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の両性能を、グレーディングシステム(等級制度)に基づく表示を行い、情報提供することだ。
フロント担当者がこんなことでいいのだろうか?
こうしたことで、お客さまに対してカーライフに関する的確な提案や、情報提供が行えるだろうか?
フロント担当者は、「どのような場合においてもお客さまを優先する」「お客さまの立場に立って判断・行動する」「迅速丁寧を旨とし品質向上に努める」という心構えで務めることだ。
だからこそ、常に最新のカーライフ情報をつかみ、その上でお客さまのために何が最も最適かを判断して、整備提案をしたり見積書を作成することが求められる。
私は、フロント担当者こそ「整備技術研修会」に積極的に参加し、最新の自動車工学や構造に関する知識、修理方法を習得するべきだと、コトあるごとに訴えている。
また、新車発表会に出かけていき、試乗はもちろんのこと営業マンのセールストークを聞き、カタログ(オプションカタログを含む)等の資料を収集して、お客さまの質問に客観的視野でしっかりと答えれらるようにしておくべきなのだ。
こうした情報や体験が、作業指示書発行や作業指示することに役立ち、作業を効率的に行うためのバックアップをすることになり、生産性向上に貢献できるのだ。
この時期になってもフロント担当者が、「タイヤラベリング制度」について知らない、初めて聞くということは恥かしいことだ。
株式会社ティオ
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