めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

貧血に粟

2008-04-07 | 産・婦人科ゴト
「貧血には粟のお粥がいいよ」

中国ではよく耳にしました。

日本では雑穀等はご飯に混ぜ込んで食べる事が多いですが。中国では逆のような気がします。ご飯はシンプルに白。たまに黒米をすこ~し混ぜた物があるだけです。

お粥は有名な八宝粥や、雑穀単品のお粥、雑穀を少し混ぜたお粥、野菜や肉類を混ぜたお粥、等々バリエーション豊かです。

雑穀には消化しにくい物も多いので、中国流のほうが体の為にはいいかもしれませんね。


私は貧血では無いですけど、気軽に買えるし、値段も白米同じくらいだし、色も黄色でかわいいのでよく食べていました。

クスクスみたいにスープで炊いても美味しいですよ


先日新しく薬膳料理の本を手に入れたので日本でも手に入りやすい材料を使った料理を探していたら、、、ありました!

貧血の欄に「粟と胡桃のお粥」が


《粟とくるみのお粥》 粟50g 胡桃25g 黒胡麻5g ナツメ2個 塩少々

下準備:胡桃を塩で炒る

作り方:軽く洗った粟、つぶした胡桃、ナツメをコトコト炊いてお粥を作る→仕上げに黒胡麻をパラパラと振って出来上がり

効能:温補腎陽、養血健脾


腎の陽を温めながら補い、脾を丈夫にして血を養います。貧血の人は燃料(血)不足による冷えが起こるので、この場合の冷えは温めるだけではなく燃料(血)不足を解決しないといけません。

このお粥のポイントは下準備です。胡桃を塩で炒めると塩が腎経への帰経の役割をはたし、胡桃の補腎効果が高まります。

味付けが目的ではなく薬膳食材としての加工目的なので少量の塩で
“おつまみ”みたいに塩をきかせ過ぎないように


これは腎陽を補うので、産後のケアにピッタリ
胡桃や黒ゴマは便秘予防にもなって良いこと尽くめ


貧血の人も是非どうぞ

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