気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

いざ行かん、午後の散歩に!

2016-11-07 18:03:22 | エッセイ

 やっと、体調不全から脱出に向かったようだ。 一時は欠席と届けた昔の仲間との集いにも参加した。 完熟した柿を鳥に採られまじとばかり、張り切って筋力消耗したりと少々調子に乗り過ぎた。 

 それでも、今朝眼が覚めて感じたことはすこぶる快調のようである。いつもの体操をすませ、メモを見ながら今日やる予定の連絡事項もすませた。

 ふと、この頃、散歩をしていない。 運動にならず、むしろ苦痛になる散歩だからだ。でも、今日は歩きたい気分だ。 昼食をすませ、住宅地にできたスタバに以前とコースを変えて歩いてみよう。坂道をコースに加えても越えられるだろうと考えるだけでも気分はハイになった。 

 いつものラフな外出の姿になって歩き始めた。 首にマフラーを巻き、右手に杖を、左手にデジカメを、肩に一冊の本を入れたショルダーバックを下げ我が家をでた。 右回りに歩くことにした。 170~180mの坂道が最初の難所だ。 ところが、身体が軽い。 信じられな程の歩幅が広い。 ところが100m過ぎた頃、やはり駄目かと・・・。 坂の頂点に到達し、そのまま坂を下るのを避けて平坦な道路を選び、新築の家並みが並ぶ路を歩いた。 

 目標のスターバックが見える交差点に到着した。角にはOGGIと言う自転車専門店がある。単身赴任で還暦を迎えた折、つくばの自転車道を筑波山背景に会社人生最後の想い出に休日に近郊を走破しようと購入したのを想いだした。 単身赴任してすでに7年も過ぎていた。 随分軽快な自転車があるものだ~・・と、しばし感嘆する。 横断歩道を杖を突きながら渡り、コンビニで粗大ごみ収集シール200円を買う。 

 横断歩道を戻りスタバのガラス戸を押して入った。 まだ、午後1時半を過ぎたばかりで人いきれで店内は元よりテラスもドライブスルーも満席・・。 意外と敬遠されている重厚風な椅子の方に眼を移した。 やはり空いていた。 早速、杖で確保し「カプチーノ」を頼んだ。 マグカップで最初の一杯を口にしながらガラス越しに外のテラスの方を望むと枯れ葉が暫し風に舞っていた。久しぶりの歩きでの疲れか折角持参した本も膝の上で昼寝と相成る。 すっかり、深々とした椅子の助けもあり爽やかな休息を味わえたひと時でした。立ち上がり、スタバを後にした。 

 気づいてはいたが、外車が日本車より大勢を占めてるのに再度認識させられた。 外車が安く買えるようになったのですね。娘家族が住む米国の住宅地の車の国籍は日本車が大勢を占めていて、当初は驚いたものの、昨今は当然のように意にかえしていなかった。面白い現象ですね。 家も個性豊かになりました。 

 道すがら、首を右に左にと振りながら好奇心を満たし、心地よい疲れで我が家に戻った。 

 他愛もない、誰もが歩む散歩を、こんなに嬉しく、爽やかに、心が晴れた気持ちになれたひと時はなかった。 老いては些細なことの達成感がうれしいのですね。

終わり


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