台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

秀菊小吃坊 (苗栗公館客家菜) ②

2010年09月30日 | 台湾のレストラン 餐廳
老闆娘の曾秀菊さん。お店には、彼女の生い立ちを書いた小冊子があります。その中には、人生いろいろの詩も書いてあり、お客さんに好評です。
店の小冊子の中から

     老婆與情人的差別  (女房と愛人の違い)

     老婆是家  情人是花 (女房は家、愛人は花)
     工資交家  奨金養花 (給料は家に出し、ボーナスで愛人を養う)
     生病回家  病好看花 (病気になったら家に帰り、治ったら花を愛でに行く)
     記得回家  別忘澆水 (家に帰りなさいよ、でも花に水をやるのも忘れずに。)

こんな内容の奥深い人生の客家の女達の独り言がたくさん書いてあります。

老闆娘目の前にあるのは、「自家製豚油」です。この大なべいっぱいに作られた豚油が味の決め手。出来立て熱々の油は、とても良い香りがします。

 日本と同じ味のラッキョウの酢漬け。
昔からこの地方の名物だそうです。台湾でラッキョウの酢漬けを見たのは初めてでした。
紫蘇もラッキョウも日本時代からの名残でしょうか。

 「豆鼓小魚乾」
このままでもつまみとしておいしいので、ビールがすすみます。
この小菜も、店によって味が違うので、お店にあれば必ず食べてみます。ほとんどのお店では、これは食事をすれば無料で出てくるか、自分で取りに行って自由に食べられます。



 
お店には、テレビ局が取材したときの番組をVTRで放映しています。
台湾のグルメ番組って、にぎやかで面白いのですよね。時々、「本当なの?」とテレビの前からつっこみいれたりしてしまいます。

「秀菊小吃坊」
     住所:苗栗県公館郷大同路76号 (公館小学校向かい)
     電話:037-235023
     営業時間: 11:00~14:00 17:00~21:00

秀菊小吃坊 (苗栗公館客家菜) ①

2010年09月29日 | 台湾のレストラン 餐廳
苗栗は客家人の多い県で、客家料理のレストランも立派なものから庶民的なものまでか数多くあります。
公館でも評判の客家料理のお店に家族親戚で食事に行きました。
 公館小学校の向かい、幹線道路沿いなので、目立ちます。

 タイトル下にある写真は、「紫蘇豆腐」。豆腐と紫蘇を一緒に揚げて特製醤油であえたものです。さくっとしながら、紫蘇の風味がたまりません。看板メニュー。

 「悶筍乾」
塩漬けにした筍を使い、ほどよい塩分を残した状態で鶏のスープで煮込んだ絶品料理。
絶妙な軟らかさとシャキシャキ感があり、鶏の油が滑らかに筍を包み、ご飯がいくらでもはいります。息子は、この料理でご飯を4杯食べました。 

 「梅干扣肉」。
お肉にしっかり味が染み込んでいます。肉は固めです。ご飯に合う人気メニュー。

 「客家板條」
野菜たっぷり、太目の板條で、濃い目の味付けです。

 「福菜と豚肉のスープ」
「福菜」は発酵した漬物なので、乳酸菌が多いのか、お腹の調子がよくなります。
中に見える緑のいぼ付きのラグビーボールみたいのは、苦瓜の小さいもの。
煮込むと、苦味が薄れて、スープを吸っておいしいです。
 小さな苦瓜


 「丸ごとゆで地鶏」
特産の金桔醤(柑橘系の味噌)をつけて食べますが、癖があるので、そのままで食べても大丈夫。


「秀菊小吃坊」
     住所:苗栗県公館郷大同路76号 (公館小学校向かい)
     電話:037-235023
     営業時間: 11:00~14:00 17:00~21:00




客家の山城「南庄」 ④

2010年09月26日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

ここ南庄は、もともとサイシャット族とタイヤル族が、東河渓と蓬莱渓沿いにを形成して暮らしていた場所ですが、200年ほど前から、客家の人々が入植し、開拓して今の町の原型になったそうです。

その後、100年ほど前の日本による統治時代に、山の鉱石、燃料、材木資源などの開発が盛んになり、労働力が集まり、にぎやかな町になっていきました。
そのころは、危険な作業をする労働者の楽しみのひとつとして映画館があり、今でも当時の映画館を利用した建物のレストトランがあります。
 「南庄戯院」
 今は客家料理のテーマレストラン

 中正路の老街。

 
ぶらぶらと歩くにはちょうどいい大きさの老街エリア。

桂花巷と老街の間に「乃木崎」という坂道もあります。
日本統治時代の名残でしょうか。「乃木坂」ではなく、「乃木崎」です。

「老郵局」 (旧郵便局)。
中は資料展示とおみやげショップ。ここから20元で、このあたりの風景写真絵葉書を郵送することもできます。

       

 アロマ入り石鹸。各150元/580グラム。3本で400元。


客家の山城「南庄」 ③

2010年09月21日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル
「桂花巷」のもう一軒の有名店は、「丈母娘豆干」。
「蒜滷豆干」(50元) は、ここの名物。

元々は、南庄客運のバスターミナルで50年ほど前から「豆干」や滷味を売っていたお店。
このバスターミナルを利用して通学していた学生達が、学校からの帰り、おやつとして買い求め、街を出た後も、ここの「豆干」を食べると、「ふるさとに帰ってきた。」と思い出させる味になったそうです。

薄い豆干の上に50年ものの特製醤油と葱、唐辛子などをかけてもらい食べます。
おもったより薄味で、唐辛子を除ければ辛くありません。

そのほかにも、お店の中では客家料理の簡単な食事ができます。 悶桂竹筍 100元

 客家板條 50元
この板條は、ゆでた板條に豚肉を煮込んだものをかけたあっさり系のものです。
 養生茶油麺線 50元
特産の茶油は体にとても良い食用油だそうです。少し癖があります。

それにしてもすごい量の香菜(パクチー)がのっています。 
乃木崎の横に「桂花巷店」があります。
名物豆干のほかにも、カキ氷や、いろいろな種類の滷味、梅関係商品、なども店頭販売しています。

「丈母娘豆干」  http://www.gdragon.com.tw/web/index.htm


客家の山城「南庄」 ②

2010年09月20日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

台湾は、ここ数年、老街ブームです。
南庄も、「桂花巷」という老街が有名で、南庄を訪れる観光客は、かならずここを訪れます。

 「洗衫坑」から始まる老街。
「洗衫坑」は、赤いテントの後ろあたり、石壁のところにあります。
屋台が多くて、最初わからなかったくらいです。風船の後ろが老街の狭い路地の入り口。
 良い香りに誘われて、さっそく1本。焼き桂花香腸30元。
桂花(キンモクセイ)の香りはあまりしなかったけど、やたらと甘い香腸です。

 客家風のお菓子。具沢山です。

 「花茶冰鎮湯圓」 50元
http://www.823386.com.tw/

  
お店の前に長い行列。狭い通りなので、待つほうも大変です。
それでも、この老街にきたら、よほど寒くない限り、ぜひ食べてほしい1品。
白いものは、このオーナーが改良を重ねて作り上げた「湯圓」。
客家伝統の米食ですが、氷に入れて一緒に食べても硬くならないように工夫し、氷の上にトッピングしたそうです。
シロップは、やさしいキンモクセイの香り、そして、この日は、スイカとバナナとりんごなどのフルーツが入っていて、冷たくさわやかなのど越しは、蒸し暑い人ごみの中、ぐったりしていた気持ちをすっきりさせてくれます。
 混ぜてから食べてくね。
お店の前には、食べるための椅子などを置いたスペースが。
でも、扇風機もなくて暑いのなんの。
ここにトイレ(けっこうきれい)もあるので、手を洗ったり重宝します。

 
 店のカウンターの下の落書き。
待っている間に、いろいろ書いたんでしょう。「おいしい~!」の文字も発見。

 「キンモクセイエッグロール」
焼きたてのエッグロールは、試食したら、あまりのおいしさについ買ってしまいます。
1箱(5本入りパック×2) 150元。3箱で300元。

「桂花醸茶」や「桂花蜜」の試飲も次々渡されるので、おなかのすいた状態で散策しましょう。
200メートルほどの細い路地を歩くだけで、試食試飲でおなかがいっぱいになります。



客家の山城「南庄」 ①

2010年09月19日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

苗栗県の西北部、獅頭山のふもとにある客家系の人々の多く住む小さな町「南庄」。
200年前に、客家系の人々が入植して開拓した場所です。
もともとこのあたりの山間は、「サイシャット族(賽夏)」と「タイヤル(泰雅)族」が住む地域で、今でも、蓬莱や東河あたり、原住民風の料理の民宿レストラン、DIYのお店などが数多くあります。

写真は、南庄の町の中心にある「洗衫坑」。町の人々が洗濯をしにくる場所で、洗濯板が並び、当時、女たちが世間話をしながら洗濯をしていた風景が思い描かれる風情です。


「南庄遊客中心」(ビジターセンター)
「洗衫坑」の』道路を挟んだ向い側にあります。
ここでは、このエリアの文化、歴史、地理を説明したパネルがあり、定時で、「參山国家風景区~獅頭山~」の紹介映画(15分)を上映しています。
日本語のものを見たいときは、職員の人にお願いして、申込書に資料を記入すると、定時上映の時間外に特別上映をしてくれるので、お願いしてみましょう。
このエリアの山歩きコースや老街の歴史、文化などが、美しい映像とともに丁寧に説明されています。

 
「遊客中心」の広場前の横にあるおみやげ屋の前にいる「看板インコ」。
モノマネはできませんが、声をかけると、独特な泣き声で返事してくれます。
けっこう人気物。
「南庄遊客中心」    
       住所:苗栗県南庄郷東村大同路43号(県道124号線沿い)
      電話:037-824570
         
 


escents spa ~紅の間~

2010年09月18日 | 台湾の美容&エステ 

夏の間にずいぶん太陽にさらされ弱った皮膚と、日ごろのいろいろな煩悩がたまった心と頭の中をすっきりさせたくて、裕元酒店の7階にある「伊聖詩~escents spa~」へ。

この日、一人用の部屋が空いていなかったので、2人用の「情熱的な紅の間」で「アーユルヴェーダ チャクラ療法」+「全身角質取り」の施術をしてもらいました。

    
紅の間は、『原始的な情熱的な愛情は、「海底輪(一番したにあるチャクラ)」に対応し、内在する愛情と情熱のエネルギーを再び始動させる。(代表著人類最原始的熱情與愛,對應到〈海底輪〉,具有重新開啟內在世界的熾愛與熱情能量。)』、、、だそうです

http://www.escents.com.tw/default.php?option=com_store&cid=2&id=27






まず、シャワー(この部屋の商品は、紅にちなんで、紅シリーズの「恋恋情深」です)でさっぱりしたら、ハーブティーを飲みながら足湯。
 この日は、カモミィールティーでした。

しばらくするとエステシャンが入ってきて、今日の自分の体調や気分から選んだアロマを鼻の先に手のひらで暖めたまま深呼吸で体内に取り入れ、次に足を丁寧に拭いてくれます。

今日は、「全身角質取り(脫胎換骨全身去角質)から。
ミネラルソルトとアロマオイルで、全身をやさしくマッサージします。粗塩のツブツブがほどよい刺激で、痛くなく、体がツルツルに。これは、絶対おすすめです。
1000元で約15分。どのコースにも組み合わせることができます。

シャワーでミネラルソルトとアロマオイルをさっと流したら、ここから「アーユルヴェーダ チャクラ療法」(3500元 約80分)が始まります。
全体を軽くマッサージした後は、アロマオイルを背中にたらしながら、丁寧にマッサージ。頭部はアロマオイル無しでもみほぐしてくれます。

この療法の最大の特徴は、「耳燭」。
太いストロー(30センチくらい)の中には、蝋が入っていて、そこに火をつけて、反対側のストローの先を耳に差込、その耳側の顔半分をリンパに沿ってマッサージ。耳の中には、「ジジッツ」という蝋が燃えていく小さな音と、徐々に暖かさが伝わってきて、最後の方になると、心地よい暖かさに導かれるように、悪いものがそこから吸い出されるような気分です。

両方の耳の「耳燭」が終わったら、デコルテ部分と首のリンパマッサージ。
このころには、自分の気持ちの中も、余計なことを考えず、体内から老廃物がスーッと抜けていくイメージをすることに集中しています。

終わったとは、心身ともに、軽くなって、真新しいスポンジになった気分。

軽くシャワーをしたら、準備された軽食をいただきます。
上から順に、ドライフルーツとシリアル入りサラダ&サクサク焼餅(中華風クロワッサン)。
フルーツ3種。仙草蜜。

    
ここからの夜景を眺めは、私の台中夜景のお薦めです。
夜なので、車のヘッドライトの川のようで、南北の高速道路(中山高速)、そこを直角に中港路の8車線の車のヘッドライトの帯が交わります。
高速道路に平行して台湾新幹線(高鉄)があり、時々新幹線が目の前の空間を流れ星のように通過していきます。
ぼーっとしながら、その流れをいつまでも飽きずに眺めてました。

約3時間の至福の時間。心身ともにリセットされて、仕事の新しいアイデアが浮かんできたようです。これでまたしばらくは全速力で走れそう。

「伊聖詩~escents spa~」台中裕元館
      住所:台中市西屯區台中港路三段78之3號7樓(裕元酒店 7階)
      電話:0424655660(分機5770)
      URL:www.escents.com.tw


蒋経国先生 生辰百年記念10元硬貨

2010年09月17日 | 台湾の生活
最近、お財布の中に、なにか違和感ある10元硬貨をみたことはありませんか?

コインの正面の肖像は、左は「蔣經國前總統」。右はおなじみの「蔣介石前總統(蔣公)」です。

正式な名称は、「蔣故總統經國先生百年生辰紀年流通捨圓硬幣」 (2010年4月27日発行
)です。銀行で聞いたら、流通量が少ないので、なかなか手元に来ないのだろうということでした。
 
 
 
 
裏面の上の枠には右から見ると「國泰」の文字と「10」の「0」の中に台湾の国土の形が現れます。


左側から見ると、「民安」の文字と「10」の「0」の中に梅のマークの形が現れます。

お財布の中の10元コイン、チェックしてみてください。
8月に、「蔣渭水先生紀年流通捨圓硬幣」も出ています。
これはまだ見たことがありませんが、文字は4文字になっていて、
「國泰民安」と「風調雨順」と出てくるそうです。

現在台湾で流通しているコインはこちらに紹介されています。
台湾中央銀行HP内  新台幣介紹
http://www.currency.cbc.gov.tw/tb1.htm

『一藤井茶果鋪』③

2010年09月16日 | 台湾のレストラン 餐廳
ところで、このお店の名前、日本人にとっては、不思議でしょ?
お友達から、この日のお誘いのメールをもらったとき、「一藤井」の「一」はハイフン?それとも、打ちミス?と悩みました。問い合わせたら、「一藤井」で間違えないとのこと。

食事の後、お店のスタッフに、店名の由来を尋ねました。  

オーナーの林女史は、10年ほど前、京都で和菓子作りの修行をしたそうです。
台湾へ戻り、和菓子を作り販売していましたが、評判がよく、店舗を構えることになりました。
後数日で完成というとき、店名をどうするか?と突然聞かれ、店内に使うために日本から買い求めてきた骨董の家具の1つ、その机の引き出しの裏に「一藤井」と彫ってあったそうで、それを店名にしたそうです。

おそらくは、その机の持ち主か、作った職人のハンコで、「藤井一」さんというのが本当ではないかと推測。ハンコだと「一」の位置がどこにあったかわかりませんが、人名だとは思わず、そう名付けたのでしょう。

集まったメンバー全員が、不思議な店の名前の由来を聞いて納得。
でも、読みづらいですねえ。「イーテンジン」です。
実は、私の本名も藤井です。台湾で名前を聞かれ「テンジン」というと説明が大変です。
このお店が台湾中で有名になったら、「一藤井」の「テンジン」ですと言えるのですが、、、

オーナーのこだわりの店内は、たくさんのブログで紹介されています。

      

『一藤井茶果鋪』 
      住所:台中市西屯区大墩19街38号(東興路近く)
      電話:04-2319-3898
      営業時間:11:30~18:00

『一藤井茶果鋪』②

2010年09月15日 | 台湾のレストラン 餐廳
初めて訪れた日は、あいにくの雨降り。
靴を脱いで2階へ。階段を上がった手前は椅子テーブル席、奥が16畳ほどの和室になっていて、和室からは、このお店のあるマンションの中庭が見渡せます。

  
まずは、お茶。食事を頼むと前菜も一緒にでてきます。

和菓子のお店なので、常時和菓子(練り切り、大福系)が8種類ほどあります。
単品かお茶とセットでいただくことができます。
1階では、商品は展示されていないけれど、1つ売り、6個セットだと綺麗な箱詰めにしてくれます。
食事と一緒だと、100元追加で、和菓子1つと煎茶かお抹茶(アイス抹茶もOK)がついてきます。



 程よい甘さ加減。1個 60元

 生姜焼きセット  190元
                                    (前菜、小鉢、ご飯、味噌汁付き)
少し薄味ですが、一緒に食事したメンバーには好評。

 
鯛と豆腐のカレー風味あんセット 190元
 (前菜、小鉢、ご飯、味噌汁付き)
これは、ちょっとビミョーな味わいです。全体的にあっさり。カレー風味がありますが、ぼやけた味に感じます。

 
ぶっかけうどん 190元
摺った白ゴマと海苔、大根おろし、なめたけをしっかり混ぜてからいただきます。
歯ごたえある讃岐風のうどん。これは好評でした。

『一藤井茶果鋪』 
      住所:台中市西屯区大墩19街38号(東興路近く)
      電話:04-2319-3898
      営業時間:11:30~18:00