台湾南部の田寮、燕巣、旗山、内門に広がる世界的にも珍しい地質のある地域は、荒涼とした月の表面にたとえられ「月世界」と呼ばれます。
フォルモサ高速(国道3号線)で田寮インターを下りて10分も走ると、「月世界」の田寮観光景點區があります。
向こう側に見えてくる裸山のような山頂。
トンネルの周りにも、地表がむき出しになった小山。
異次元世界に入っていくトンネルのようでもあり、、、。
ここだけでなく、四区にまたがって、「泥火山」「母乳石」「一線天」などがありますが、一つ一つ見て回るのは時間がかかるので、今回「導覧センター」のあるここだけ。
センター内には、ここの地質の説明が書かれたパネルなど、多数あります。
センターの横には、小さな池を周回する小さな歩道があります。
観光客室生や地元の人たちがのんびりと散歩していました。
池の周りのはこんな感じの風景に囲まれています。
木々が見えるので、月の表面とは感じませんが、夕陽がさすと、赤茶色に染まって、それらしく見えるということです。この日は残念ながら薄曇り。
夜にライトアップするための投光器でしょうか。きっと幻想的でしょうね。
この実はなんでしょう。結構大きい実がなっていました。
地質は、太古海底だった場所で、地殻変動で隆起し、堆積していた海底泥は小高く盛り上がった場所。塩分を多く含むため、岩盤、土壌はもろく、雨が降ると溶けて流れ出してしまうので、長い時間かけてこのような風景になったのです。せっかく植物が育っても、大雨の際に、表面の土壌ごと流され、むき出しの岩盤が見えるのです。今はこんな風景ですが、後何百年かたったら、また変わった姿になっているのでしょうね。
訪れたのは2012年の10月。雨の日が少なく、台湾全体が水不足のような時期でした。
ここも、本来なら水をたたえている場所ですが、すっかり干上がっています。
このような池に、有る条件で泥の密度が濃くなって、そこに地下から天然ガスが出てくると、「泥火山」と言われる、泥のマグマがブクブクと出ているような風景にもなります。
ここから車で10分くらいの場所にありますが、ブクブクと泡が出ている風景はめったに見られないようです。
この月世界の上に続く道をあがっていくと、「土鶏城」と言って、地鶏料理の店が2軒。
なぜか、左側の店だけ大繁盛しています。
この店の裏手に行って下をみると、月世界の池の周囲を全部見渡せます。
大きなガジュマロの木。樹齢200年ほどで、下には祭壇があって、中に入れないようになっていました。
この田寮からフォルモサ高速に乗り、更に南下すると、「高屏渓」にかかる大きな吊橋があります。
この右側を見ると、高雄の新名所、「佛光山」の仏教世界の建物が見えてきます。
次は、その壮大な仏教ワールドを紹介します。
「田寮 月世界」
行き方:フォルモサ高速(国道3号線)の田寮インターを下りて、標識に従って約10分。
導覧センターは無料です。
年末のパラオ、席数がわずかになってきました。台湾から4時間で、太平洋の楽園「パラオ」で過ごす春節。おすすめです!!ボラカイもまだ席があります。
★http://www.t-holiday.com/taiwan/tw-2013-top.html