台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

棗子(ザオズ)

2010年01月31日 | 台湾の食べ物 小吃&飲料&フルーツ

四季折々、いろいろな果物があるフルーツ王国台湾ですが、今の季節は、「棗子」。

「棗子」を日本語にすると「なつめ」ですが、日本の方に「なつめ」というと、赤い乾燥した紅棗を想像する方が多いようです。「紅棗」は台湾では、苗栗の公館の名産です。生のままでも食べられるし、乾燥して漢方薬としても使います。紅棗の季節は、11月頃。公館では、紅棗蔡がありました。

では、写真の薄緑の「棗子」。これは台湾にしかない果物です。

というのは、台湾でもともとあった黒棗とりんご(多分青りんご)を交配させて、改良を重ねて作り出された新しい果物だからです。(この話は、私の働いている会社の社長から聞きました。)

なるほど、色は青りんごのようです。味は、梨+りんご+何か(これがでてこない、、)で、食感も同じく。皮ごと食べられます。

近所の郵便局へ行ったら、その前でいつも果物を売っているおばあちゃんが、今の時期は「棗子」を売っていたので、2袋買いました。この日は2袋(40個)で300元。
ちょうど、日本のお客様の団体が台中で昼食だったので、食後のフルーツにと思い、お出ししたところ、好評でした。

おばあちゃんが売っていたのは、けっこう大きな粒のものが中心でしたが、今は、もっと大きくて、甘みが強くて水分の多い種類も出ています。皮を剥いて、切ってあると、梨そっくり。でも食べると、梨じゃないので驚きます。1個50元くらいするものもあります。そこまでいくと台湾の高級果物の仲間入りですね。


「玉珍斎」 福禄寿提盒

2010年01月30日 | 台湾のスィーツ

昨日に引き続き、もうひとつ、別の商品です。

「玫瑰白巧克力派(バラホワイトチョコレートパイ)」の入っている箱と同じデザインで、こちらのほうは、高さが倍です。

「福禄寿提盒(ギフトセット)」300元。今は特価で250元。
中身は、「米球粩、杏仁球粩、黒芝麻粩」3種類の商品。

20日間の賞味期限なので、早めに食べてもらうように伝えます。
湿気るとおいしくないので、保存にも注意です。

見た目は、日本にもありそうな感じですが、食べてみると、日本には無い味のお菓子です。サクッとしていながら、中は水あめの入った餡なので、歯にしっかりくっついてきます。お茶といっしょにいただくと、くっついた水あめもさっと溶けて気になりません。

「玉珍斎」の商品の多くが、賞味期限3日だったり、「鳳眼糕」のように、崩れやすいものだったりして、スーツケースにいれて、飛行機で預ける荷物にするのは難しいので、そういうものは、滞在中に食べてもらいます。

これは、「バラチョコパイ」同様、軽くて、壊れにくくて、とりあえず20日間はもつのでおみやげ向きです。

「玉珍斎」 台中中港店
     住所:台中市中港路一段201-1號
     【英才路と博館路の間の中港路にある消防署の向かい】
     電話:(04)2319-3072
     URL:http://www.lukang.org/lukangweb/index.asp


「玉珍斎」バラホワイトチョコレートパイ

2010年01月29日 | 台湾のスィーツ

仕事柄、日本から来られるお客様や業者の方に、おみやげを準備します。
日常的に、台湾らしいもので、とくに台中或いは台湾中部にしかないようなものを探しています。

定番は、日出の商品ですが、年に何度も来られる方もいらっしゃるので、その人のことを考えながら、次は何をおみやげに、と考えて探すのも楽しいものです。

最近、立て続けに常連ともいえるほど、台中に仕事で来られるお客様が何組かいらしたので、過去のおみやげとだぶらないものを探しに、久しぶりに「玉珍斎」へ行ってみました。

1月下旬なので、春節の贈答用の新商品がでていました。

中に、見慣れない商品が。紅い花びらがのった長方形のお菓子。
「玫瑰白巧克力派(バラホワイトチョコレートパイ)」 20個入り 200元

サクサクのパイ生地にホワイトチョコレートとアーモンドスライスを重ねて、上に乾燥させた食用バラの花びらをのせたものでした。ほのかにバラの香りがして、甘すぎず、サクッとして、何個でもいけそうです。

箱のデザインとこのバラチョコパイの色がよく合っています。
ここは、100年を超える老舗なので、これまでのパッケージは「これぞ台湾」みたいなデザインが多かったのですが、今回のものは、なかなか新鮮に感じるデザインでした。
中のお菓子の味も気に入りましたが、パッケージで選んだ部分もあります。

でも、この商品、いつまで店頭にあるか、決まっていないそうなので、買うなら春節前ですね。

「玉珍斎」 台中中港店
     住所:台中市中港路一段201-1號
     【英才路と博館路の間の中港路にある消防署の向かい】
     電話:(04)2319-3072
     URL:http://www.lukang.org/lukangweb/index.asp

 


高雄「真一」の鳳梨酥(大判)

2010年01月28日 | 台湾のスィーツ

先日、高雄へ遊びに行った友人から、おみやげをいただきました。

北海道出身のY子さんは、ここ1年、台湾のいろいろなお菓子にも興味がでてきたのか、食べ比べなどして、おいしいものを探しているようです。そのY子さんにいただいたのは、

「真一鳳梨酥」でした。この鳳梨酥は、直径12センチ、180gです。普通のサイズのものも売っているようですが、大判シリーズもあります。

「一人で食べるのかな?」と思いながらも、とりあえず2つに切って、ブログ用に撮影し、さらに半分の四つ切りにして、1日一切れずつ食べました。

実は、私、鳳梨酥というか、酥系のお菓子はあまり好きではないのですが、このでかいのは、「ちょっと好きかも」と思わせる食感と味のバランスでした。でかく作ると、中のパイナップル餡が、全体的に薄くのばされて入っていて、酥と餡のバランスがいいように感じます。それに、真一のパイナップル餡は、甘酸っぱくて、あまり加工しないままの生感覚を残してあるようで、さっぱりとしています。

でかいので、切ったら、一つ一つラップにくるんで冷蔵庫で保存します。一人旅の方が旅先で食べるにはきついかもしれません。

「真一」(正一西點麺包部)
     住所:高雄市青年1路119-1號  
   URLhttp://www.jane-1.idv.tw/main.htm
   


金門島 2010年旅行記 ⑩

2010年01月27日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

枯れ草のようですが、薬草です。

これは、金門島の太武山にしかないという「一條根」という植物の根です。

この薬草を粉末にして膏薬状のものを湿布のようにして使うと、筋肉痛や消炎作用があるそうです。サロンパスの無い時代から、この島では、打ち身、捻挫、腰痛には、この薬草の湿布をしたそうです。今は使いやすいシート状で販売されています。

私は、この根をお茶にしたものを試飲してみました。サロンパスの効果と聞いていたので、さぞかしスーッとするか、苦いのかと思ったら、普通の味。青草茶よりもクセがなく、このお茶は体を温める作用があるので、妊婦でも飲んでいいと言われ、(妊婦じゃないけど)、テーパック1箱(30包み)500元を買いました。

毎日1パック、お湯を足しながら飲んでいます。多分1リットル以上は味が出ます。

金門島のおみやげといえば、「貢糖」「弾丸包丁」「高粱酒」が思い浮かびますが、この「一條根」も隠れた名品です。

「太武山一條根商行」
     住所:金門県金城鎮中興路76號
     電話:082-312229 
     このお茶の販売、紹介記事は、こちら↓
     URL:http://www.tai53.com.tw/index.php


金門島 2010年旅行記 ⑨

2010年01月26日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

ライトアップされているこの場所は、金城鎮の旧市街の中心地にある「總兵署」です。

「總兵署」は、清の康熙帝の時代(1682年)に、この金門島の金城の後浦を治めた陳龍が、もともとあった「叢青軒」という建物を、兵士の駐留所、地下牢も備えた簡易裁判所兼政務事務所として改築し、使っていたものだそうです。中庭には、樹齢が百年を超えるガジュマルの大木があり、昼でも大きな木陰を作ります。

中は、蝋人形を使って、昔の裁判の様子、地下牢の囚人などがリアルに再現されてます。東と西の建物には、歴史的展示物のある部屋が並び、金門島の古い歴史が勉強できます。ツーリストセンターもこの中です。

写真の中で、説明している人は地元のボランティアガイドの方です。毎晩、夜7時半から、ここをスタート地点にして、後浦の観光ポイント10箇所を説明しながら回るツアーがあります。もちろん無料。このガイドさんも、説明が上手で、歴史的建物の説明のほか、ちょっとした島の裏話やら、なんやら、お客さんのつっこみに答えながら、軽快に話してくれて、とてもおもしろいツアーでした。途中で抜けてもいいし、参加してもいいという気楽なツアーなので、私も自分の興味のある場所は長居して、追いかけて合流、離脱という感じで9時半ごろまで、歴史に囲まれた静かな夜の小鎮を散策しました。

このツアーの内容は、空港やツーリストセンターのパンフレットを参照してください。毎晩開催で、夜7時半に「總兵署」からのスタートです。


金門島 2010年旅行記 ⑧

2010年01月23日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

ここは、金城鎮の「金城公車站」の地下二階部分にある『金城民防坑道』の入口です。

1968年から10年間、金城鎮の主要な機関を地下通路で結ぶため、軍隊と民間が協力して掘り進めた地下坑道です。全長2559,2メートルで、県庁、国民党県支部、銀行などの地下に出入り口を設け、有事には、地下に指揮官らが常駐できる施設もあったそうです。

今は、坑道として実際に利用することもないので、島にあった坑道のほとんどが観光資源として、整備され、観光客が安全に見学できるようになっています。

ここが島内で一番長く規模の大きな坑道です。
「金城公車站」の2階に入口&インフォメーションセンターがあります。朝10時から午後8時まで、2階の展示スペースの見学が可能で、毎日定時(毎時間30分発)で、坑道ツアーに参加できます。見学コースは、1285メートル。一方通行で、「金城公車站」からスタートして、「金門高校」の出口まで。ここから徒歩かタクシーで戻ってきます。1回のツアーで参加できるのは、5人~50人まで。観光客のみで入る事は禁止されていて、かならず職員のガイドがつきます。

私が行ったのは、朝10時半の回に行ったら、私しかいなかったのでツアーは不催行。でも昼の飛行機で帰るので、時間が無いといったら、少しだけ(50メートルほど)案内してくれました。

坑道の中は、想像しいていたよりもきれいに削られていて、少し天井の低いところもあったものの、照明も完備されていて歩きやすかったです。湿度の高い坑道は、地下水が染み出ていたり、支線の入口で封鎖されたとがあったり、実際に戦時に使用されたものではないにしろ、往時の緊張感が体感できます。

ここも金門島へ行ったら、必ず行ったほうがいいですね。

『金城民防坑道』 「金城公車站」2階
     開放時間: 10:00~20:30   無料

☆閉所、暗所恐怖症、パニック症候群、心臓疾患のあるかたは、坑道ツアーには参加できません。

 


金門島 2010年旅行記 ⑦

2010年01月21日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

金門島には、たくさんの民宿があります。特に県政府が奨励しているのが、「古厝」を利用した民宿です。

金門島には、300年以上昔からの古い赤レンガ造りの家が残っているがいくつもあります。残念なことに、住む人が少なくなり、荒れて、放置されているものもありますが、そこをきれいに修繕して、民宿として利用するようになりました。

今回、金門島の旅行の目的には、この民宿に泊まることがメインでした。数年前から、テレビだったか、雑誌で「博士之家」と紹介されていて、古い家に泊まってみたいと思っていたのです。ご主人の尹治平先生は、博士の学位まで取得し、仕事をしていたのに、金門島の美しさに惹かれ、ここで暮らすため、民宿のオーナーになった人です。それまでの仕事をやめて、ここにやってきたというので、当時テレビ局が取材に行ったのを見ていたのかもしれません。

見た目は朴訥とした感じですが、話好きで、この「三落大厝」の説明から、近所の家の屋根の飾りがどうでこうでと、説明してくれます。商売っ気がないような雰囲気ですが、私達以外にも宿泊していたお客さんは、常連さんが多いようで、「博士~!」とみんなに呼ばれていました。

部屋が寒くて、「普通のホテルがいい」と、夫と子供には文句を言われましたが、私は、この古い雰囲気の中で、時間を過ごすのがとても気に入りました。今度は、夏の終わりごろに行きたいですね。「博士~!我又来了~」って。

「金門 博士之家 ~清心~」
      住所:金城鎮前水頭28號
      電話:0910-988-557

http://tw.myblog.yahoo.com/doctorshomestay-kinmen


金門島 2010年旅行記 ⑥

2010年01月20日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

これは、『莒光樓』の前にある公衆電話ボックスです。目を引くデザインですね。
なんでこんなところに公衆電話という感じもしますが。

莒光湖を臨む少し高台にあるこの建物は、58年前の民国41年(1952年)に建築されたもので、中には金門島の文化歴史を紹介するパネルが多数展示されています。
ここの上の外側のベランダ部分からは島の四方が見渡せます。望遠鏡も設置されていました。(無料)

訪れた日は、あいにくの曇り空で、景色がかすんで遠くまで見えませんでした。以前は、この島に要人が訪れれると、必ずここに案内したのだとか。金門島に行ったら、はずせない場所です。

『莒光樓』
http://tour.kinmen.gov.tw/Scenery/Scenery.aspx?doctag=18

開館時間: 8:00~22:00  入場無料


金門島 2010年旅行記 ⑤

2010年01月18日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

これは、武器屋ではなく、包丁屋です。

おみやげとして有名な金門島の弾丸包丁。店には、材料となる弾丸の空がたくさん並んでいます。団体のお客様が入るたび、お店の人が説明しています。

けっこういろいろな形のものがあります。包丁は、大きな中華肉切り包丁のようなものが多かったです。今回は、買いませんでした。次回は、、、どうでしょう。