四季折々、いろいろな果物があるフルーツ王国台湾ですが、今の季節は、「棗子」。
「棗子」を日本語にすると「なつめ」ですが、日本の方に「なつめ」というと、赤い乾燥した紅棗を想像する方が多いようです。「紅棗」は台湾では、苗栗の公館の名産です。生のままでも食べられるし、乾燥して漢方薬としても使います。紅棗の季節は、11月頃。公館では、紅棗蔡がありました。
では、写真の薄緑の「棗子」。これは台湾にしかない果物です。
というのは、台湾でもともとあった黒棗とりんご(多分青りんご)を交配させて、改良を重ねて作り出された新しい果物だからです。(この話は、私の働いている会社の社長から聞きました。)
なるほど、色は青りんごのようです。味は、梨+りんご+何か(これがでてこない、、)で、食感も同じく。皮ごと食べられます。
近所の郵便局へ行ったら、その前でいつも果物を売っているおばあちゃんが、今の時期は「棗子」を売っていたので、2袋買いました。この日は2袋(40個)で300元。
ちょうど、日本のお客様の団体が台中で昼食だったので、食後のフルーツにと思い、お出ししたところ、好評でした。
おばあちゃんが売っていたのは、けっこう大きな粒のものが中心でしたが、今は、もっと大きくて、甘みが強くて水分の多い種類も出ています。皮を剥いて、切ってあると、梨そっくり。でも食べると、梨じゃないので驚きます。1個50元くらいするものもあります。そこまでいくと台湾の高級果物の仲間入りですね。