今日は、農暦の3月15日です。
この日は、財神爺(趙公明元帥)の誕生日。財神爺を祀る各地の宮(日本の神社とは違います)では、盛大にお祝いの儀式をします。
ここ数年、台中で人気のある財神爺を祀った「台中廣天宮」では、道教に基づいた儀式をします。線香が煙が立ち込める中、独特の音楽と打楽器、道路まで溢れる信者の熱い祈り、延々と続く道士の儀式、別世界にいる気分です。
財神爺は黒い顔で、黒い虎にまたがっておられます。虎は、卵が好物なので、お参りに行くときには、生卵を持っていきます。生卵をお供えして、香油銭(お賽銭)をいれ、お参りし、帰るときは、ここで参拝者が持ってきた生卵を「茶葉卵」にしてあるものを引き換えに持って帰り食べます。生卵を持っていかないときには、香油銭を多めに出してもらってきます。
今年は庚寅年なので、特に盛大にお祝いしているようです。
今日は、大きな儀式のある日なので、茶葉卵は無いかもしれません。
余談ですが、日本人が「道教、道士」と聞いて思い浮かぶのは、香港映画にでてくる「キョンシー」ではないでしょうか?
中国語では、「僵屍(チャンスー)」と書きます。「屍」の発音は、捲舌のSHI(1音)。
ある日、小龍包をレストランで食べていて「ショウガの千切りをください。請給我薑絲」とお店の人に言いました。お店の人は怪訝な顔をします。しつこく「薑絲(チャンスー)」と言ったら、そのうち納得したのか、「ショウガの千切り」を持ってきてくれました。
一緒のテーブルにいた台湾人の友人らは、
「あなたが欲しいって言ってたのは、『僵屍=キョンシー』よ。両手を前にそろえて出してピョンピョン跳ぶゾンビの、、」。
「絲」の発音は舌を捲かないSI(1音)。
紛らわしいいったら、まったく。小龍包食べるレストランで、「キョンシー」を注文する人はいません!!
『台中廣天宮』
住所:台中市北区遼陽五街131號(文心路四段と興安路交差点から入る)
URL:www.gtg.org.tw