台湾の最高峰、玉山(3952m)への登山口として、有名な東埔(トンプ)温泉。
名前は聞いたことがあるけれど、行ったことがあるという人は、台湾人の中でも少ないのです。
というのも、南投県の南東に広がる信義郷は、とにかく広大。
その広大な郷の中でも、はるか向こうの山間にある東埔温泉。以前は、台中からも2泊3日はかかったといいます。
そんな東埔温泉ですが、2003年に開通した国道3号線(通称:フォルモサ高速)で名間インターから水里郷まで30分、玉山遊客服務中心から約1時間で到着です。この水里から温泉まで行く道も、ずいぶんいい道路になって、快適に走れる区間も増えました。
水里郷の蛇窯園区のあるあたりから、信義郷へと入り、狭い商店街の道の、これまた小さな曲り角を曲がっていくと、そこからは、まっすぐ阿里山へ通じる新中横道路へ続く道路があります。濁水渓の支流沿いに、至る所で旧道から新道に変わり、走りやすくなっています。でも、場所によっては、狭くカーブのおおい旧道もあり、運転も大変です。
東埔温泉まで行く途中、ここ数年、台湾のメディアでも、何度も紹介されてる「梅子夢工廠」があります。
園区の中心にある「梅子酒荘」。
数年前に台湾でも大ヒットした映画「海角七號」に出てくる「馬拉桑」という小米の蒸留酒はここで作られているんですよ。私もここに来て、初めて知りました。その代表的な小米酒(蒸留酒)や、梅酒など試飲もできます。ここのカウンターの原住民のお兄さん、すっごく愛想のいい人でした。
「馬拉桑」紹介:http://www.hsinifa.com.tw/wine3.html
おすすめのお土産は、いろいろなお酒のミニボトルセット。入れ物もなかなか良かったです。(写真を撮るのを忘れてしまいましたが、、、、)
ミニボトルセットなどの紹介:http://www.hsinifa.com.tw/wine3-16.html
他にも、信義郷の農協で農家の人と研究開発した梅酵素を利用した飲料とか、キャンディ類など、お土産の酒類はかなり多いくて、値段も手ごろなので、あれこれと選ぶのも楽しいです。
いわゆる「烏梅汁」ですが、無糖だそうです。想像するだけでも、口の中が酸っぱさで唾液いっぱい
1つ130元で、3つで300元。こうなると3種類1つずつ買ってしまいます。商売上手、、、。
外では、近所の農家の女性が、自分のところで採れた野菜や果物を販売。売切れたら帰ってしまうので、夕方、帰りに立ち寄ったときは、みんな帰った後。
信義郷では、葡萄の栽培も年々盛んになってきたそうです。
春冬の梅、夏秋の葡萄、トマトといったところでしょうか。
葡萄の紹介:http://www.hsinifa.com.tw/act/index.html
これらも、ここのキャラクター。信義郷は、ブノン族とツゥオ族が多く暮らすエリアです。
ここの2階には、原住民の歴史や文化を紹介した展示コーナーもあるので、興味のあるかたへ、ぜひ、2階へ。
名前が「上等氷」というアイスのキャラクター。「氷」と「兵」の読み方が同じなので、「上等兵」という意味をかけているのだと思います。でも、兵隊さんらしくないし、一体なんだろう~と。
で、一個食べてみました。
純果梅汁と梅精酵素の2種類。1個35元。
なぜか半分溶けているみたいなアイス。冷凍庫が壊れて、解凍してしまったものを再冷凍したのかと思って店の人に聞いたら、このアイスはこういうもんなんですって。
上に載っているのは、漬け込んだ梅の実。甘酸っぱく、歯ごたえも、半分サクサク、半分やわらか。
絶対ここでしか食べられないアイスでしょう。子供にも不評でしたが、私はこの味、好きです。
他にも、カフェや酒蔵もあるので、ここでのんびり過ごすこともできます。
この先、温泉へはまだ距離があるので、ここでトイレ休憩というのが一般的ですね。
「梅子夢工廠園區」
住所:南投縣信義鄉明村新開巷11號
営業時間: 08:00~17:00 年中無休
URL:www.hsinifa.com ←最初のページにある動画(4話)、けっこう面白かったです。