台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

カラー地瓜球(台中 東海夜市)

2014年09月21日 | 台湾の食べ物 小吃&飲料&フルーツ

台中市の台湾大道(中港路)にBRTが開通し、1年間は無料で利用できるので、夜はめったに行かない東海大学方面へ行ってみました。東海夜市は、日中しか行ったことが無く昼間は初めて。金曜日の夜、圧倒的に学生や若い家族連れでにぎわっていました。

一番賑やかな三叉路のあたりに行って何に人気があるのか観察していましたら、常に人が前に建っている屋台が「57號 地瓜球 8種口味」でした。

 


個人的に台湾でお気に入りの小吃の1つ「地瓜球」。「地瓜」はサツマイモのこと。これは日本には無い台湾独特の小吃。日本から来たお客様に食べてもらうと、みな初めての食感、味に感動します。ある人は、「高速のSAに売っていたら、絶対買って食べる」という方もいらっしゃいました。


二重中華鍋で時間をかけて揚げていきます。この鍋、欲しいなあと思ったこともあるくらい。この日の夜の気温は31度。蒸し暑い夜なので、体感温度は、もっと高く感じる熱帯夜。こんな夜に、180度いじょうある油鍋の前で、ひたすら地瓜球を作るお店の人は、手も足も真っ赤。原価は安いけど、手間のかかる小吃なんですね。

「地瓜球 専用中華鍋」 (台湾台中 おせっかい日記)

「地瓜球 できあがり」 (台湾台中 おせっかい日記)





8種類の味は、「元味」「タロイモ」「梅」「「いちご」「チョコ」「紫芋」「抹茶」で1個足りないんですが、紙で覆われているマスが一つあったのでが、どうもミックスのようです。3色ミックス。

サイズも小20元、中30元、大50元とリーズナブル。一人暮らしの大学生でも気楽に帰る小吃です。

小サイズを買ってみました。中には9個、元味が3つあり、他にいちご、梅、チョコ、タロイモなどが入っていました。
色だけかと思っていたら、案外味もちゃん名前の通りでした。


このお店の物は細長い形が特徴的(一般的には球形)。一口では大きすぎるので、二口でいただきました。
外はさっくり、中は半分空洞、半分がもっちもちの食感。お芋の甘さの他に、各色毎の味もします。

他にももう1軒、人気のお店がありましたが、この日はあきらめました。というのも、この地瓜球は、出来立てをいただくのが一番おいしく、時間がたつと、硬くなったり、油っぽくなるので、買ったらすぐ食べましょう。


次回挑戦予定のお店。ここは元味の地瓜球にいろんな調味粉をかけるタイプです。

 



 


元也 cafe&meal (台中市)

2014年09月12日 | 台湾のレストラン 餐廳

ここ数年、朝馬エリアにもレストランやカフェが増えてきました。この「元也 CAFE&MEAL」もその1軒。
朝富路と市政北二路の交差点、「客家本色」の隣にあり、普通は通らない道なので、目立ちません。それdめお朝から晩まで、そこそこお客さんが入っているのは、魅力があるからなのでしょう。


有機新鮮野菜とコーヒーにこだわったコンセプト。
店内も広々としたテーブルの配置で、シンプル。



朝八時から夜九時半までの営業で、朝食、ランチ、アフタヌーンティ、ディナーに分けています。

中でも目を引くのがエントランス部分と客席部分のしきりになっている棚に並ぶ氷出しコーヒーの器械。




ただのインテリアと思っていたら、営業が終了した後、これを使って、朝までかけて氷でコーヒーを煎れるそうです。
冬と夏では温度が違うので、氷の融ける時間も違うから、何時に始めるかは決まっていませんが、お客さんがいない時間帯に作り、朝、出来上がったコーヒーを冷蔵庫に入れておきます。ということで、1日の出せる量も決まっているので、夕方ごろに売り切れてしまうこともあるとか。

氷だしコーヒーは、こんな感じで提供されます。

このボール型の氷もこの氷だしコーヒーを固めたもの。
けっこう濃厚なコーヒーなので、ウイスキーのロックでもいただくような感じでいただきます。
途中で、味替えに、コーヒーシロップを入れ、次に、ミルクを入れて、と、三段階の味を楽しみました。
180元/1セット。

食事は、朝食系、パスタ系、リゾット系、お肉魚のメインディッシュ系、デザート系に分かれています。
セットにすると、スープ、サラダ、パンと、飲料(アメリカンコーヒー、紅茶など)がついてきます。




有機野菜のサラダ。ドレッシングは、ヨーグルト系。


かぼちゃのリゾット。


鴨の胸肉燻製のリゾット。


バターソテーしたサーモンのバジルパスタ。


トマト風味海鮮リゾット。


チキンソテー。


盆栽珈琲。上にのっているのは、砕いたオレオクッキー。そこにミントの葉。一緒にいった友人は、このオレオの中に、ミミズのグミキャンディ煎れると、もっとリアルになるのに、、と言っていました。まあ、それはそれでインパクトあって、面白いかも。でも虫嫌いの人は、見た瞬間、飲む気が失せるかな、、、。140元/1杯。



となりは公園なので、開放的な大きな窓からの眺めもすっきりしていて、のんびりと食事をしたり、お茶しながらおしゃべりをするには良いかもしれませんね。行く前に予約を入れた方が無難です。

『元也 cafe&meal』
     住所: 台中市西屯區市政北二路305號
     電話: 04-2259-8957
     営業時間:08:00~21:30(ラストオーダー 20:30) 定休日無
     URL:http://www.yuanyecafe.com.tw/


120年の歴史 『犁記餅店 社口本舗』 

2014年09月10日 | 台湾のスィーツ

光緒二十年(1894年)創業の中華菓子店(餅店)『社口犁記』は、台中市の神岡區社口にあります。
台北や台中にも『犁記餅店』がありますが、支店でものれん分けしたわけでもありません。
台北、台中とも、意図してか、偶然か、包装箱の色がオレンジで、中央に「犁記』と大きく書いてあります。
以前、台中のお店で買ったとき、「神岡の支店?」と聞いたら、店員さんは曖昧な返事をしたので、ひっかかるものがありました。
このお店、支店は一切なく、「犁記」の商標を使った台湾の最初の餅店(本舗)だそうです。
(2014年の9月の最初に、下水ラードの問題が世間を騒がせ、台北の犁記の一部商品にも、そのラードを原料としたものが使われていて、同じ商標の台中のお店も返品被害が出ていました)

今年の中秋節の1週間前、神岡に近い豊原に住む知り合いが、出来たてを届けてくれました。
暑い中、30分並んで買ってきて、台中へ着いたとき、すぐに「できたてなんで、、蓋を開けて蒸気を抜くね」と言って、食事しているテーブルの上で、まだ温かい月餅を並べました。(★6日間しかもたないので、中秋節の前の日あたりから買う時は、1,2時間くらい待つんだそうです)


包装はいたってシンプル。できたてなので、1個1個の包装をしないのだろうと思っていたら、後日、宅配で主人の実家に送られてきたものも、同じで、外函も密閉されておらず、ご先祖様の神卓の前に置いてあったものの蓋を開けたら、小さなアリちゃんが數匹うろうろしていました(^_^;)
中秋月餅は、今年の春値上がりして 60元/1個。

こういう部分も、120年の伝統を受け継ぐということなのか、と思ったり。

昼食後、デザートとして食べたのですが、できたての犁記の中秋月餅(緑豆餡と滷肉入り)は、緑豆餡のほっこりした優しい甘味と、ほどよい硬さと控えめな滷味のお肉の小さな塊、紙より薄い何層にもなった外皮のサクッとした食感に、5分もかからず1個完食。ここ数年、月餅眺めることはあっても、ほとんど食べない自分にとって、ものすごい衝撃でした。

「おいしいって、こういうことなんだ」と。120年前も同じ味だったとしたら、当然、当時の台湾№1でしょう。

初めて食べた数日後、中秋節の日に、ご先祖様にお供えしたものをいただきました。
味は同じくおいしかったのですが、出来たての時の食感とは違ったので、少し残念。
やっぱりおいしいものを食べたかったら、神岡の本店へ行って、30分くらいは並ぶ覚悟じゃないとだめですね。

 『犁記餅店 社口本舗』
      住所:台中市神岡區社口村中山路520號
      電話:04-2562-7135

(おまけ)

今年の中秋節の日(9/9)に、息子の通う塾のお隣の花屋の前でお店の人達の焼肉パーティのテーブルセットを見て、飾り付けが素敵だったので、写真を撮らせてもらいました。日本のススキとは少し違うのですが、台湾では、「芒草(マンツァオ)」という植物があり、なんとも風流でした。


花蓮 街歩き

2014年09月06日 | 台湾のおでかけ&観光地 ホテル

花蓮の市内は、夕方ごろからにぎやかになってきます。
一般的に駅前がにぎやかなイメージもありますが、花蓮や台東の駅は、1982年に北廻線全線開通の為、現在の場所に移転。
昔の駅の跡地は、現在は、歩行者天国(旧鉄道行人徒歩區)となっていて、観光客向けの商店や小吃・デザートの店が並んでいます。






昔は、このあたりに駅があって、ここを中心に花蓮の商店街や官公庁が作られました。ということで、現在でも、このあたりが市内の中心地になっているわけですね。

特に中華路と中正路のあたりをブラブラ歩くと、地元の人や観光客が並んでいるお店を見かけます。地元の人が並ぶなら、間違いなく「当たり」の物を売っているのでしょう。


海埔蚵仔煎の店の前。 住所:花蓮縣花蓮市自由街86號
このお店、台湾では多くのブロガーが取り上げています。
私はカキがダメなので食べれませんけど、カキ好きな人、ぜひお試しを。


すごーく忙しそうでした。

その隣のお店『揚子萱』にも行列。豆花などのスィーツのお店。よく売れているのは、「檸檬愛玉」。
ここも1979年創業で、30年以上続く老舗ですね。


蒸し暑い夜でしたので、これに決定。ほとんどの人が、となりで蚵仔煎食べて、ここで檸檬愛玉を買って飲むんだとか。



さっぱり、ちょうどいい甘さ。1杯30元。

このお店の名前、普通に台湾のおんなのこの姓名だったりしますので、検索すると、この名前の女性のFBがいろいろ出てきます。


でも、この女性の名前ではありません。

このお店の斜め向かいには、原住民風の布地を売っているお店がありました。手芸好きなら、こういうお店の布でいろいろ作っちゃうんでしょうね。



花蓮に行ったら、日中は、海山の大自然観光や、歴史的建築物の観光。夜になったら、街歩きで、美食探しがいいですね。