台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

鳳眼果

2014年03月30日 | 台湾の生活

埔里のマコモダケ生産農家を訪れたとき、家の門のところに不思議な植物を発見。



赤い花?と思ったら、どうも実のようです。



地面にも落ちていたので拾ってみました。


一見すると栗の実のようですが、これが熟すと左にあるような黒い実になり、そうなったら食べごろ。


中に入っているのは、こんな実。
 
これは鳳眼果という植物で、赤い果実が鳳凰の目のように見えるから。
樹木の名前としては、「蘋婆(ピンポー)」というそうです。英語名がPINGPONGなんで、そこから中国語にしたのか、中国南部が原産なので、子の感じを英語にしたのか、、、。数百年前に台湾海峡を渡ってきた人が持ち込んだのでしょう。
*カタカナだけ見ると、「貧乏」に見えますけど、違いますよ(笑)
3月の初めごろに実が完熟し、茹でて食べるそうです。
味見ができませでしたが、台南名物の菱角と栗の間くらいの味だそうです。

栄養価の高い食物で、台湾では、炒め物やスープの材料として使うみたいです。
まだ食べたことはないですけど、なんとなくスープの中に入っているのは想像できます。





家の門の所に2本。まるでこの樹自体が門のように見えます。




阿里山1日ツアー 激安1700元 3/22 私がガイドです♪

2014年03月18日 | お知らせ

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去年末から、台湾観光バスのツアーに、「阿里山1日ツアー」が加わりました。
なんと、お一人様1700元で、台中発着で、阿里山を楽しめます。

行程は、
08:00~08:40 台中出発
10:20頃  天長地久
11:30頃  阿里山国家風景區 入園
12:00頃  阿里山賓館にて昼食
13:00頃  神木區等 散策~2時間ほど
15:00頃  二延平歩道 散策
16:00頃  現地出発
18:00~19:00 台中到着

【費用】 1700元(現金でお支払ください)
費用に含まれるもの:1日のコースの車代(専用車)、ガイド(基本は中国語か英語ですが、東鴻旅行社予約の場合、特別サービスとして、日本語ガイドを手配いたします)、昼食(阿里山賓館)、阿里山国家風景區入園料、保険(死亡200萬元/アクシデント事故医療20萬元)

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阿里山の春は、梅(2月)と桜(2月末からは千鳥櫻、3月初旬からはソメイヨシノ)の季節でもあります。幽玄な霧や雲海、樹海、その中に咲き誇る梅や桜、これぞ桃源郷というにふさわしい世界です(が、、、例年、この時期は人でがピークで、どこかの夜市のような人波に圧倒されることもあります)

申込はお早目に。 taiwanmasae@hotmail.com (東鴻旅行社:担当 藤井)

 228三連休 花蓮3日間ツアー(台中発着 飛行機+プユマ号、高鐡利用)

阿里山国家風景區


遊歩道は歩きやすく整備されています。

夕方になると晩霞が見られます。


阿里山站(1日ツアーでは、鉄道には乗車しません)

 


埔里とマコモダケ

2014年03月14日 | 台湾の生活

先日、埔里の町役場へ三重県菰野町のマコモダケ生産農家の方をご案内しました。以下は、その際、町長らと会議をしたときに聞いた埔里の農業関連のお話です。

埔里の名物は、「紹興酒」と「紙」と「台湾地理中心」。これは多くの人が知っている埔里のことですが、農産物でも有名なものがいくつかあります。その中でも、特に「マコモダケ(茭白筍)」は、台湾全土の90%の生産量で、一年を通して市場に出荷しています。他には、パッションフルーツ(百香果)も市場の60%にあたる産出量だそうです。バナナ、シイタケをはじめ、他の野菜も多く栽培され、盆地で、台風の影響を受けにくい土地柄、夏場の台風発生時の台湾全土の野菜不足の際には、埔里の野菜が市場の救世主になるとも言われています。


菰野町の「菰野の会」の前川会長は、ご自分の会社で伊賀で生産されるマコモダケを使って、いろいろな商品を販売されています。
今回は、マコモダケ入りの半生麺を町長にプレゼント。埔里では、まだマコモダケを使った加工品が少ないので、参考になるととても喜んでおられました。私の、その後いただいたので、自宅で食べましたが、むっちりとした歯触りの麺で、とてもおいしかったです。伊勢神宮にも献上された麺でございます。

㈱スズガミネ

さて話を農業王国の埔里に戻します。埔里は85000人の人口。35000世帯があり、そののうち、3000世帯がマコモダケ栽培に係っているので、マコモダケは埔里の人にとっても、特に思い入れの強い農業作物になります。

国道6号線のインターのほど近い場所に、マコモダケの一大産地があり、町役場での会議の後、埔里農協の何総幹事長の案内で、見学に行ってきました。






マコモダケと聞くと、タケノコと思われる方も多いです。実際見た目も筍みたいですが、イネ科の植物なんです。
マコモの基礎知識

  
皮を剥いて使います。一般的には、茹でで食べるのが多いです。


黙って出されて食べたら、タケノコだと思うでしょう。でもタケノコより繊維が柔らかく、えぐみが少なく、独特の甘みがあります。
塩ゆででもいいし、台湾のマヨネーズ(台湾におられる方はご存知だと思いますが、酸っぱくなくて甘いアレです)や醤油膏(甘みのある醤油でとろみがあり、水餃子を食べるときなどにつけるもの)もおすすめです。


埔里でもマコモダケを使った加工品を作っていますが、今の所は薄い輪切りにして乾燥させたチップスのみ。


わさび味、カレー味、塩コショウ。100元/一袋

参加者みんなで試食会。飲み物は、もちろん日月潭紅茶(アッサム紅茶)です。
マコモダケは採りたてだと、生で食べてもおいしいそうで、みなさんも生のマコモダケから食べ始めました。
前川会長が、生のマコモダケを食べている場面を、南投テレビが取材しています。


近所の農家では、収穫したマコモダケを出荷用に剥いたり、形をそろえて袋詰め作業しています。


水がおいしく豊富な埔里だからできる大量の水を使った栽培と洗浄。


ここでも取材を受けます。

私自身も、普段は、こういう農家にお邪魔することが無いので、見るもの聞くもの、初めてのものも多く、とても勉強になりました。
台湾に来たばかりのころは、この野菜の存在も知らなかったし、その後、食べる機会はあっても、自分で市場で買って調理するようなこともありませんでした。今回、お仕事で、いろいろなマコモダケの料理をいただいたので、これからは、たぶん自分でも作って食べるでしょう。だって、低カロリー、高繊維、そしておいしい素材です、ただ、台湾のお野菜の中では高級食材なので、時期によっては、けっこう高いです。(この時期も生産量が少ない時期なので、市場価格が高かったです。普通のスーパーでは、5本で100~200元くらい。安い時期には10元/1本くらいです)


次は、マコモダケ(美人腿)のコンテストのお話です。