台湾で「碗粿」といえば、多くの台湾の人が、「台南の麻豆の碗粿」を思い出しますが、ここ麻豆は碗粿で有名な場所ではなく、もともとは、白柚子で有名な農村です。ちょうど今の時期、子供の頭ほどある白柚子が、インターのへ向かう道沿いの小さな屋台に並んで売られています。
「台南の麻豆の碗粿」=麻豆圓環「蘭仔」のことです。他にも、お店はありますが、ほとんどの人がここに買いに行くのです。中山高速道路の麻豆インターから市街地へ向かって最初に行き当たるのが麻豆圓環(ロータリー)。店の近所には大型駐車場も整備され、休日の昼ごろには、近所まで車が溢れます。小吃なので、お客の回転が早く、少し待てばお店に入れます。
なぜこんなに有名になったかというと、この店も、いろいろな番組や雑誌で紹介されていて、創業者の「林金蘭女士」の紹介になります。父親から受け継いだ味に、自分なりの味を研究し、高速道路が開通してから、交通量が劇的に増えたこの地で、トラックの運転手を相手に弁当として売り出したのが始まりだとか。運転手の口コミで、全国的に有名になり、今の繁盛店に。
このお店では、カウンターに「碗粿」が並んでいて、お盆を持って、自分で好きなだけ取ります。内用(店の席で食べる)と外帯(持ち帰り)があって、外帯のは、小さな箱に入れられています。スープ(湯)は、その場で言うとお茶碗にいれてくれて、そのままレジへ。二階にも席があります。
スープは、「豬腸豬血湯」や「花生豬脚湯」「貢丸湯」などで、あっさりした味。台湾のディープな味に馴染んでいない方なら、「貢丸湯(肉団子スープ)」が無難でしょう。
車で南部への行き帰りに、ちょっとインターを降りて、立ち寄ってみる価値ありです。
麻豆圓環「蘭仔」
住所:台南縣麻豆鎮中山路179之8號
電話:06-5724035
営業時間: 朝6時~売切れるまで(休日は、夕方ごろには閉店)