台湾南部の小吃を代表する一品は、「碗粿(ワングェ)」でしょうか。
初めて台湾でこの「碗粿」を食べたのは、2000年秋、台南の麻豆にある「蘭仔」のでした。それ以来、いろいろな場所の碗粿を食べましたが、ここ店のが一番おいしいと思います。
ご飯茶碗みたいなお碗の中、表面には、椎茸が入っているのが見えたくらいで、後は白い餅みたいな感じ。スプーンがそえられていて、すくってみると、硬くも無く、柔らかくも無い不思議な感触。食べると、揚げタマネギやら椎茸のような乾物の出汁の味のする「ういろう」のような食感。正確には表現できないけれど、日本では味わったことの無い食感です。
中身は、椎茸と卵の黄身、豚肉が入っていて、白い部分は、米粉をベースにしたものです。にんにくのきいた少しとろみのある醤油ダレをあっさりとしたふるふる食感の「碗粿」にかけて食べるのですが、これがまた格別においしくなるのです。1碗40元で幸せになれます。
麻豆圓環「蘭仔」
住所:台南縣麻豆鎮中山路179之8號
電話:06-5724035
営業時間: 朝6時~売切れるまで