ホリデイ現役添乗員日記

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「没落した貴族」 古都ブルージュ

2011-05-03 01:02:49 | ホリちゃんオランダ・ベルギー
ホリちゃんです。この仕事を長くやっていると、ひんぱんにハネムーナーの案内をします。また、新婚さん向けの旅行先はどこが良いか?と聞かれます。どこがいちばん良いかは、その人個人の嗜好や経験、感覚の問題なので、答えるのはとても難しいものです。でも、一般的に、ロマンティックなムードに浸りやすく、散策しやすく、新婚さんに向いている観光地として、ホリちゃんが良く勧める都市の一つがブルージュです。ヨーロッパの中には、中世時代のような大昔に栄えて、その後凋落し、近代化の波から取り残されてしまった、そのために「昔風のたたずまい」が、かえって貴重な観光資源になっている都市がたくさんあります。ドイツのロマンティック街道で訪れるローテンブルグなんかは、その典型でしょう。ベルギー中探しても、あれほど新婚さん向きの雰囲気と甘いムードをもった都市はないと思います。昔の栄光は町の随所にはっきり残っていて偲ぶことができますが、もう全盛期の役割は終わってしまって、さながら「没落した貴族」を見るようです。

   

ホリちゃんが泊まったホテル周辺の運河の様子です。町中運河が縦横にはりめぐらされていて、自動車や大型バスの乗り入れを規制しているブルージュにとっては、運河は交通機関の中枢を占めます。

   

   

また、観光地でなくとも、ホテル周辺の普通の住宅地周辺を散策しても、この通りの美しさです。ホテルから徒歩数分で、中心のマルクト広場まで行くことができます。高さ83mあって、どこからでも目立つ建物が鐘楼です。定時にカリヨン(組み鐘)が美しい音色で時を告げる、世界遺産にもなった街のシンボルです。

   

マルクト広場周辺は、カフェやレストランも多く、お茶をしたり、食事をしたりするにもぴったりですが、その合間に眺めるネオ・ゴシック様式の州庁舎や、切妻屋根のかつてのギルドハウスの家々は、ハッと息を飲む美しさです。

   

それから、となりの広場であるブルグ広場へ行ってみると、市庁舎があります。ホリちゃんたちは、このブルグ広場のレストランで食事をしましたが、4月としては異例の気温の上昇のため、地元の人は外側のテラスでおしゃべりしながら、楽しそうに食べていました。

   

また、この広場の市庁舎の横には、「イエス・キリストの血」という聖遺物をおさめる
聖血礼拝堂があります。ブルグ広場から、中心部を南方向に進んでみると、ベギン会修道院が現れます。これも、世界遺産です。

   

昔、キリスト教の教えをバックボーンに、女性の共同体を組織し、女性の生き方を主導したベギン会が設立し、今は由緒あるベネディクト派の修道院として、世界遺産にも登録された歴史的経緯がありますが、そんなエピソードを知らなくても、新婚さんは、甘いムードに浸って散策するにも絶好のスポットです。

   

ベギン会修道院の回りは、運河が通っていて、運河巡りのボートも、眺めが良いので必ず通ります。

   

また、この近くの愛の湖は、フランスの作家、ヴィクトル・ユーゴが作品にうたった名前ですが、文字通り愛をささやいてもおかしくない静寂と気品のあるたたずまいです。

   

また、ベギン会修道院の回りには、地元の人でにぎわうレストラン街があり、ホリちゃんたちが、お客様に勧めるレストランもあります。また、広場には、馬車がいっぱい待機していて、夜遅くまで観光客の歓声が絶えない場所でもあります。

   

再び、マルクト広場方向へ転じて北へ向かってみると、ノートルダム教会が見事です。
すぐ向かい側にメムリンク美術館というフランドル絵画の素晴らしい美術館がありますが、ノートルダム教会はミケランジェロの「聖母子像」という白大理石の作品が見事です。「聖母教会」ともいわれます。

   

皆さん、ご自身でもホリデイツアーで、オランダ・ベルギーの旅行に参加いただき、ブルージュの気品ある景観に触れてみてください。そして、気に入られたら、特に新婚カップルにブルージュをお勧めしてみて下さい。

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