tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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故・田辺聖子さんの名著『隼別(はやぶさわけ)王子の叛乱』

2019年06月11日 | ブック・レビュー
 
田辺聖子さんがお亡くなりになったと聞いた。昨日(6/10)の毎日新聞夕刊には、
 
大阪弁を駆使した軽妙な文体の小説やエッセー、さらに評伝や古典を現代によみがえらせた作品を次々に発表し、世代を超えて愛された作家で文化勲章受章者の田辺聖子(たなべ・せいこ)さんが6日午後1時28分、総胆管結石による胆管炎のため死去した。91歳。葬儀は親族で営んだ。喪主は弟聰(あきら)さん。後日お別れの会を開く。

私はかつて彼女の『隼別王子の叛乱』を読んで、その迫力に驚いた。Amazonの「商品説明」には、
 
ヤマトの大王の想われびと女鳥姫と恋におちた隼別王子は、大王の宮殿を襲う。無残に潰されるはん乱。若者たちの純粋で奔放な恋と死。陰謀渦まく権力の頂点にあって、ふたりの恋の残照を生きる大王たち。「古事記」を舞台に、著者が二十年の歳月をかけて織りあげた鮮烈な恋の悲劇。
 
なんと、20年かけて書き上げられたのだ。田辺さんのご冥福をお祈りするとともに、皆さんにはぜひ、ご一読をお薦めしたい。
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