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矢田寺アジサイの開花情報(毎日新聞「やまと百寺参り」第9回)

2019年06月03日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の出版とあわせて毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。先週(5/30付)で掲載されたのは、「お地蔵さんとアジサイ/矢田寺(金剛山寺)」、執筆されたのは生駒市在住の水間充さん。
※写真は、2010年6月16日に撮影

いよいよこれからアジサイのシーズンを迎える。リアルタイムでのアジサイの開花情報は、こちらに出ているので、ぜひこれを参考にしてお参りいただきたい。6月1日~30日は、本堂の地蔵菩薩立像および閻魔堂が特別公開されている(500円)。では記事全文を紹介する。



「矢田のお地蔵さん」として親しまれている矢田寺(金剛山寺)は、 城下町・郡山から西へ3.5㌖、矢田山の中腹にあり、 日本最古の延命地蔵菩薩(ぼさつ)像を安置しています。約1300年前、大海人皇子(後の天武天皇)が、壬申の乱の戦勝祈願のため矢田山に登り、即位後の白鳳4(664)年、智通僧上に勅し、七堂伽藍48所坊を造営したのがはじまりといわれています。

その後、弘仁年間に満米(まんまい or まんべい)上人により地蔵菩薩が安置されて以来、地蔵信仰の中心地として栄えてきました。たくさんの石のお地蔵さまに迎えられ、眼下には奈良盆地が伸びやかに広がります。本堂は江戸時代の建築(県指定文化財)で、中央の厨子内には本尊の木造地蔵菩薩立像(平安時代・重文)に木造十一面観音立像(奈良時代・重文)と吉祥天女立像(室町時代)を加えた等身大の三尊を安置し、左右に二天像(奈良時代)を配しています。



境内には約60種1万株のアジサイが咲き誇るところから「アジサイ寺」の別名があり、6月上旬からさまざまに色を変え咲きはじめます。6月1~30日は本堂の特別拝観もできますので、あわせてお楽しみください。(奈良まほろばソムリエの会会員 水間 充)

(宗派) 高野山真言宗
(住所) 大和郡山市矢田町3506
(電話) 0743・53・1445
(交通) 近鉄郡山駅からバス「矢田寺」下車 徒歩約10分
(拝観) 9時~17時。アジサイ開花期500円、本堂特別拝観500円
(駐車場)有(100~500円)


皆さん、アジサイの時期には、ぜひ矢田寺にお参りください!

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