tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

法華寺おりおり(7)杜若

2006年05月22日 | 古社寺を歩こう会
杜若(カキツバタ)

水湿地を好むアヤメ科アヤメ属の多年草。葉はアヤメ(菖蒲)やハナショウブ(花菖蒲)より幅が広く、2~3cmの剣状となる。古くから知られ、万葉集にも登場する。カキツバタという名前は、「書き(掻き)付け花」が転じたものだそうだ。書き付けとは、花を布にこすりつけて花汁で染めることで、いわば草木染めである…。

見分け方をお教えしよう。葉のことは上に書いたが、
・カキツバタとハナショウブは水辺などの「湿地」に咲くが、アヤメは「山野や畑」に生える。
・ハナショウブは花の中心部に「黄色い斑紋」があるが、カキツバタにはない。

英語でカキツバタは「rabbit-ear iris」というそうだ。ぺろんと垂れた花弁がウサギの耳に似たiris(アヤメ科植物)なので、何となく納得できる。

さて法華寺は今年初めて、客殿から眺めるだけだった江戸初期の庭園(国の名勝)を、庭を回遊する形で公開した。庭園にはカキツバタが満開で、多くの人が訪れていた。

この写真は本堂前の池の畔に咲いていたカキツバタ(5/21撮影)。時々池の鯉が、周囲をうかがうように顔を出していた。
コメント (1)
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