tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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真田祭り

2006年05月06日 | 九度山町
毎年5月5日、安土桃山時代の武将・真田幸村をしのび、九度山町(和歌山県伊都郡)で真田祭りが催される。

この祭りは1936(昭和11)年に始まり、もとは幸村が大坂夏の陣で壮絶な最後をとげた5月7日に行われていたものだが、56(同31)年からは、毎年こどもの日の5日に催されている。92(平成4)年からは3・4日にプレイベントも行われ、3日間の祭りとなった。

秀吉に仕えていた幸村は関ヶ原の合戦に敗れた後、高野山のふもとにあるこの九度山(くどやま)に配流を命じられ、14年間隠棲していた。その屋敷跡は「真田庵」(正式名称は善名称院)という尼寺となっていて、5月5日には法要が営まれる。
※真田祭りの公式ホームページ
http://www.town.kudoyama.wakayama.jp/Contents/7D133214287/jigyou/01sanada_matsuri.html

私はこの九度山町で生まれ、高校時代までを過ごした。久しぶりに故郷の祭りを見ようと、4・5の両日、帰省してきた。

祭りのメインは何といっても武者行列だ。行列は真田祭ふれあい広場(町民総合運動場)を出発し、商店街から南海九度山駅下まで歩いた後、再び真田庵をめざして西へ折り返す。この行列を目当てに、たくさんのアマチュアカメラマンが沿道で待ちかまえる。

写真は、広場を出発したばかりの真田幸村だ。この後ろに真田十勇士、山車(大坂城をかたどったもの)、少年武者、少女薙刀隊、ミセス九度山(踊り隊)などが続く。総勢は約500名だそうだ。

過疎地にも指定された町だが、この祭りを地域おこしの起爆剤にしようという動きもある。町内の慈尊院(じそんいん)や高野町石道(こうやちょういしみち)は、世界遺産に指定されている。
※「高野町石道は、世界遺産の参詣道」(JanJan)
http://www.janjan.jp/area/0509/0509011831/1.php?PHPSESSID=.

少子高齢化が進んでいるとはいえ、この町のお年寄りはとても元気だ。祭りと世界遺産を軸に、老若男女が知恵とパワーを結集して伝統ある町を盛り上げてほしいものだ。
コメント (2)
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