藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

ああ思い出した‥…

2020-05-23 03:17:34 | 日記・エッセイ・コラム

 狂犬病が十四年ぶりに日本で確認されたそうだ。 その事を考えていたら、子供の時を思い出した。 小学校二年生の時(昭和二十九年)、二歳上の子供が狂犬病で亡くなった。 その時の話だ。 その子は、給食の時脱脂粉乳のミルクを、飲むことをを嫌がったそうだ。 次の日から体調不良で学校を休み始めて、四日後に亡くなった。 その時学校では、水が飲みたくない、水が怖い人はいませんかと、朝礼で聞かれた。 二、三人それらしき人が居て、直ちに保健所に連れていかれた。(保健所かどうかは曖昧だ) その時狂犬病にかかると、「水が怖くなって飲めなくなる」と聞かされた記憶がある。 それからの一週間は、町内中が「野犬狩り」。 今だったら、保護団体が大騒動するくらい、子供から大人まで野良犬退治に‥…。 そのあと十年くらいは野良犬は見掛けなかった。 我が家に飼っていた犬も、予防接種をさせられた。 この犬は柴犬の雑種だったが、非常に賢くて、往診においでて戴いた先生には、ぜったいに吠えなかったが、見知らぬ人には、絶対油断しなかった。 我が家の床下を縦横に走り回って、防犯に努めていた。 この犬は、往診していただいていた先生に懐き、とうとう先生の家に貰われていった。 その家で大手柄を立てたそうだ。 麻酔薬を盗みに入った泥棒の御尻にかみつき、警察が来るまで離さなかったそうである。 今でもその病院の名前が言える。 「田中小児科医院」 住所は「古江」

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