ひと汗流した後、窓を開けて涼しい風を入れていたら、「じーじじい」と鳴きながら一匹の蝉が飛び込んできた。
確かに私は「じじーい」ではあるが、夜分に失礼であろうと、よくよく見たら「ツクツクボウシ」のようだ。 蝉が家に飛び込み始めると、秋本番だとよく言っていた。 気温も22℃。 心地よい風が吹いている。 昼過ぎまで降っていた雨も小康状態だ。 明け方からまた本格的に降るらしい。 それにしても、蝉のご訪問は久し振りだ。 そう言えば、庭で虫が鳴き始めている。 注意しないと聞こえないくらい弱い声で鳴いている。 例年ならうるさいほどに鳴き競うが、今年は弱々しい。 夏の暑さがすべての生き物を弱らせたことは確かである。 避暑地を持たない私などは、ダウン寸前、いやいやダウンしている。 この秋はしっかり食べて、英気を養うべく野心を燃やしている。