日々のこと

日々の生活の中で…

夕暮れの教会葬

2009-04-20 | ひとり言

天に召された友人Aさんの作品

クリーム入れ(これにお水を入れています。TIM用に)

 

 

教会での葬儀は、夕方の6時からでした。

その3時間前に、彼女は自宅に別れを告げて、高輪にある教会へと行かれました。

ご親族以外では、私と隣人の(先輩)奥様と二人が、彼女が乗ったクルマを見送りました。

 

遅刻だけはしないように、早めに家を出て、品川駅を降りて、坂を上って行くと・・

柘榴坂(ざくろざか)

  別  名: 新坂(しんざか)
  所在地: 港区高輪三丁目と四丁目の間 

前に見たことある制服の女子学生が歩いていて、あっ!と声をかけて、娘と偶然合流して、教会へ急ぎました。

この教会と思って行った教会には、人影がなくて・・・・

おかしいと思って、人に聞いてみると、同じ名前でそこから300Mぐらい先に、同じ名前の教会があることを知り、驚きました。

「パパにすぐに連絡しといたら~」と娘に言われて、連絡をする。

返信がないけど、「急ごう」 と、夕暮れがかって空気がひんやりとしてきた中を歩くと、教会の十字架が見えてきました。

 

私は、キリスト教の場合のやり方がわからないので、不安な気持ちはありましたが、

葬儀次第の中の、「故人の思い出」を話してくれればよいと、お願いされたので、あえて文面には記さないで、お話をさせてもらうことにしました。

プロテスタントでは、牧師様が式を主宰し、オルガンの演奏とともに、式が始まりました。

故人の略歴・牧師説教(お話)・遺族挨拶

牧師様の声が、厚味がある、深いけれど、聴きやすい美声で、心から別れを愛しむ葬儀でした。

 

祭壇に飾られた、写真は「闘病中の2008年夏」に撮った写真だそうで、

帽子を被っているけど、本当に彼女らしい微笑をしている写真 でした。

その優しい笑顔の写真を見て、お話をさせてもらったら、

「貴女から貰った優しさを大切にして、貴女の分も・・・頑張って生きていきますね。」・・・と言ってしまいました。

 

猫好きで、動物好き、馬にも夢中になった人。

S氏(家人)が、動物好きの彼女に、「馬の魅力」を紹介したら、ハマッテしまった。

そして、根っからの「学習派」の彼女は、図書館で借りられるだけの本を借りてきて、「馬について」勉強をしてしまった。血統なんかも・・・・・・・(詳しかった!)

 

利発聡明なのに、「鼻高々の人」を嫌い、学歴を自慢する人を特に嫌がっていた。

「故人の略歴」で、初めて知りました。「歴史社会学科卒業」ってこと、いろんな旅行のお土産話をしてくれる時に、とっても詳しかったのが・・・・わかりました。

 

牧場や厩舎にも一緒に行きました。大きな馬に対しても、「○○ちゃん!」と呼びかけて、うちの子~ペット~家族のように接する人でした。

 

物作りが好きで、日本画・ステンドグラス・七宝・サンドプラスト彫刻・パッチワーク・・・

「家中がアトリエよ!」って言ってたもの、私も作品を何点もいただいている。

 

ほんとうに優しい人だった。

 

牧師さんの「説教」のなかに・・・・・・・(言葉は違っていると思いますが、内容は・・)

「人は、死をおそれ、考えたくないから、人を愛したり、恋をしたり、勉強したり、スポーツしたり、何かに夢中になったりする」

 

身近に「死」を感じると、怖い。哀しい。寂しい。

 

だからこそ、生きてるもの  頑張ろう~ と 

 

コメント
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