道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

最もアランドロン似の日本人俳優

2018年05月10日 | 人文考察

寺島進というヴェテラン俳優が居ます。映画でもテレビでも、バイプレイヤーとして好演を重ね、揺るぎない地位を築いてきました。老生は、この人とか本田博太郎のような、不埒な雰囲気を出すのが巧い脇役が好きなのです。

ある日、アランドロンの出演映画DVDを視ていて、彼と寺島進の顔の骨格とパーツが似ていることに気づき愕きました。特に、皺が増えた中年以降の顔がよく似ています。酷似しているというより、カリカチュア風に似ているのです。

人種の違いを考えると、極めて珍しいことかと思います。頭骨の形状が似ていれば、顔の骨格は似るものでしょうが、目・鼻・口3つの主要パーツが揃って似るのは、極めて稀なことかと思うのです。

世界的大スターにして往年の超二枚目アランドロン。後期高齢者に到達しているご婦人ファンの方々にとって、永遠の恋人でもありましょうから、お怒りや他人の空似とのご異見もあろうとは思いますが、彼ほど似ている日本人俳優はほかに居ないのです。

アランドロンは現在82歳、寺島進54歳、年齢差は親子ほどに違い、共演する可能性もないでしょう。

ドロン氏が半世紀も前に初めて来日したときは、熱狂的に歓迎する女性ファンで、東京中いや日本中が、大変な騒ぎになりました。同世代の女性の8割は騒いだことでありましょう。ご本人はそれ以来すっかり親日的になり、その後数回来日しています。三船敏郎と共演したこともありました。

デビュー作の「太陽がいっぱい」で巧みに演じた複雑な性格の青年像、今も記憶に鮮やかに残っています。

後年バイオグラフィーを見て、家庭的に恵まれなかった年少時代や、17歳から20歳までインドシナ戦争に従軍した体験などが、虚無感漂う青年の役柄に迫真性を与えていたのかと得心した次第です。



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