かつて当ブログで「磐田の巨樹」と
いう記事を投稿した。
磐田という土地には、特別の想いがあり、その諸々の想いを巨樹の一本一本の枝に見立てたから、印象が深かったと思う。
先日浜松市街を歩いていて、クスノキの大木が市街の身近な場所で生育していたことにはじめて気づいた。場所は市内中心部、平田町と千歳町の境目辺りだろう。
樹齢はとても磐田のものに及ばないが、この樹も数百年後には、街中の巨樹になるに違いない。
地域が樹木を大切してきたかどうかは、植栽されている樹の生育年数に顕れる。これはその地域の文化の水準を示すもの、いくら大都市でも、巨樹・大樹が乏しい街には都市の風格を感じない。建築物で街に風格をもたらそうとするのは間違いだ。人が造るものはいつの時代でも、自然には及ばなかった。
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