道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

時代劇かぶれ

2017年12月13日 | 人文考察
子供の頃に東映時代劇を見て暮らし、その後もテレビの時代物を好んで観てきたせいか、その影響が身についてしまい、武士の言葉遣いや挙措動作がときどき顔を出して困ることがある。 テレビの「水戸黄門」なんぞを、悦に入って見ている同輩にも、武士の物言いや仕種が知らず備わっているご仁が居る。まさにこの言い方が、時代劇かぶれなのだ。面白いことに、大方は武士が模範であって、素町人や無頼者の言動は真似しない。 . . . 本文を読む
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関係性

2017年12月13日 | 随想
「何処の馬の骨」という言葉がある。自分との間に一切の関係性をもたない人間に対する意識を、これほど露骨に表現する日本語は、注目に値する。「馬の骨」の意味は中国語の辞書にあり、役立たずの意だという。中国人には侮蔑を含んだ極端な言葉なのだろう。それに「何処の」をつけて合成された日本語である。 これより表現は柔らかいが「赤の他人」も「見ず知らず」も、関係性が皆無であることを強調する用語である。他人と . . . 本文を読む
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