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道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

リテラシー

2024年09月23日 | 人文考察
リテラシー(literacy)の本意は、読解記述力であるという。そこから「リテラシーが高い」とか「リテラシーが低い」という認識が生まれる。今日のビジネス用語としては「ある分野に関する知識やそれを活用する能力」を指すらしい。私たちは、人と話し合って、どうしても分かり合えない溝を感じるとき、発想の違いか又はリテラシーの違いにその要因があると考える。発想の違いは乗り越えられないが、リテラシーの違いは努力 . . . 本文を読む
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「天竜川源流」考

2024年08月18日 | 人文考察
河川法という法律がある。この法律では河川は「公共の水流及び水面」と定義されている。水流は河川、水面は湖沼である。水源から河口に至るまでの、本川や支川のまとまりを、河川法では水系というらしい。水系に一級(国管理)・二級(都道府県管理)の別があり、一級水系内の河川は全て一級河川であり、二級水系内の河川は全て二級河川で、同じ水系で一級と二級の河川が混在することはない。琵琶湖は淀川水系の一級河川淀川の一部 . . . 本文を読む
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蟠りの解消

2024年08月10日 | 人文考察
今日では共白髪で、一見柔和そうに見える我々老夫婦も、若い頃は、特に父親・母親に成る前は、感情の行き違いが激しく、仲が好い割には諍いが絶えなかった。共に情熱的で自己主張が強く、忍耐力と理解力が乏しい未熟な者同士の結婚は、そうなりがちなものである。よくも60年の間、家庭を保つことができたものである。円満で無難な人たちが大半を占める世の中の、難も癖も無い温厚な男女の婚姻を、私たちは理想と考え祝福する。し . . . 本文を読む
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文化の潔癖性

2024年08月07日 | 人文考察
フランスは移民の国だと、フランス生まれの人が語っているのをYouTubeで視聴した。その人の謂う移民は、私たちの目にはフランス人と見える、一般にヨーロピアンと呼ばれる人たちを指しての意味だろう。迂闊にも老生は、フランスに対して、そのような認識は皆無だった。私の知るフランスは、陋固としてパリに生粋のパリジャン・パリジェンヌが住む、文化の咲き匂う農業国である。エッフェル塔の前で、嬉々として記念写真 . . . 本文を読む
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「土蜘蛛」考

2024年07月04日 | 人文考察
上古の時代、この国には、ヤマト王権に服従しない異端の人々の集団が、各地に共同体として存在して居たらしい。彼らに共通するのは、水田稲作農耕を生業としない人々であるところだろうか?その歴史は、先史時代にまで遡る。王権はそれらの人々を、熊襲・隼人・蝦夷・土蜘蛛と呼び、人民の大多数を占める稲作農耕民と区別した。4者のうち前3者は漢語、ひとり土蜘蛛のみが和語であるのは注目に値する。前3者の名称は一般庶民が呼 . . . 本文を読む
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