CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

童話とクラシック

2009-04-30 23:26:10 | 日々
宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」とベートーヴェン交響曲第6番「田園」が繋がってるって知ってました?

昨日、りィちゃんと一緒にラボの千葉県支部発表会を見に行きました。
ラボ(ラボ・パーティ)っていうのは分かりやすく一言でいうと「英語塾」。
でも実は「お勉強塾」というよりも「ボーイスカウト・ガールスカウト活動」の方が近い。
ある話(童話・昔話など)を英語・日本語で語り、その内容に従って自分たちで動きをつけて表現してみよう、というものなんです。
その中で歌や振り付けがあったり、仲間とのつながりや他のパーティとの交流があったりキャンプ・ホームスティ・国際交流などなど、なかなか奥が深い活動をしてて、結構活動的です。

楽しみにしていた発表演目「セロ弾きのゴーシュ」
ずっと前に一度、大学生の発表をみたことがあり、猫とカッコウ、特にカッコウの動きが秀逸で素晴らしく、あまりの切なさに目が潤むほど。
発表するパーティが変われば解釈も動きも全く変わるのがラボの面白さです。

始まると同時に流れてきた音楽は・・・「田園」!

十日前にオケで聴いたばかり、家でもずっとずっと聴きこんでいたベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。
コンサートに行くことを決めなければ聴くこともなかったはずの曲。
そしてラボをやっていなければ、これが「田園」だと気付きもしなかっただろう曲。

「田園」だからこそ、カッコウのエピソードが生まれたのかも知れませんね。
第2楽章は田舎の散歩道、ナイチンゲールやうずら・カッコウの鳴き声・・・
そしてセロとは、今でいうチェロのこと。
あ~・・・チェロのすぐそばで演奏を聴いたのにコンバス隊に気を取られ、チェロの動きをあまり見ていませんでした。
もしも見た順番が逆だったら、と思うと残念。


家に帰ってきてからラボや手持ちの本を調べてみました。(なぜか昔々の新潮文庫が我が家にあるのです。)
「セロ弾きのゴーシュ」の中には「第六交響曲」としか書かれておらず、どこにもベートーヴェンとは表記されていません。
ラボはきちんと調べ誠実に作品を作りますから、いい加減にベートーヴェンを使ったとは思えない。
答えはやはりラボの解説文の中にありました。
ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」は賢治のお気に入りだったのです。
そして猫の話の中の曲「印度の虎狩り」は昭和初期に流行ったレコードの一つであり、子狸の「愉快な馬車や」は不詳。賢治が考えた架空の曲名であろう、と。
だとしたら、カッコウのあのドレミファの歌はなんだったんだろう?
どこにも記載はありませんが、きっとこの話のためにベートーヴェンの第2楽章を参考にラボの制作陣が作った曲なのかもしれません。

宮沢賢治が音楽好きとは知らなかったなー。
「田園」が好きなのも分かるような気がする。故郷を愛してた人だものね。
楽長の言ってる「表情がまるで出来てない」とは「音に心がこもってない」ってことで、ゴーシュはきっと、ただ楽譜を追って音をこなしているだけだったんでしょう。
アナリーゼまでやれとは言わないけど(アナリーゼとは作曲者の思考や時代・環境を理解すること)感情をのせて心を込めることは出来るはず、音楽家にとって必須でしょう。
賢治はそこまで分かってたということ。
で、動物たちとの関わりの中での ゴーシュの気づきをお話に託したんじゃないかなぁ・・・


大した出来事でもないんだけど、日々少しずつ、何かと何かが出会って積み重なっていくのって素敵だなって思う・・・
好きなお話と好きなクラシックが 心の中で出会ったのが嬉しかったので・・・。
こんなちょっとしたことで、世界がぐんと広がったりするのよね。

分子生物学の世界って

2009-04-28 18:22:30 | 科学
中学で、毎日読書の時間(10分)があるそうだ。
ぽんちゃんは今まで2年間、私が買いだめして棚に並べておいた本や 先生に借りた本などを読んでいたようだが、先日遂に「読む本がなくなった」と言い出した。

「ゲド戦記」は読んでもらいたい本だったので、読んでくれて嬉しかったし、「大草原の小さな家」シリーズ、ジュール・ヴェルヌの冒険小説も好みだったようだ。
これらは私も読んで中身が分かったいたんだけど、いつか読もうと思い並べておいた本もどんどん読んでたみたいで・・・


「読む本がない」
「あれは読んだ?これは?」
「『奇跡のリンゴ』も『生物と無生物のあいだ』も読んだ」

えええーーーーーーっ
『奇跡のリンゴ』読んだの?わたしゃまだ読んでないよ!
中2女子が好むような本じゃないと思うんだけど・・・ やっぱり非凡だわ・・・
しかも『生物と無生物のあいだ』も読んだって!  うそーん

人にもよると思うけど、私はとても読むのが遅い。
考え考え少しずつ読み進めるので、本の中に入り込むのに時間がかる。
そのくせ、考えさせられる本が好きなのだ。

『生物と無生物のあいだ』を読んだきっかけは・・・
http://blog.goo.ne.jp/tashumi-beya/e/c952fcae9ed1310a9f2f6a4f5eadff0b
(「日々」の「ミーサイとDNA」参照)
 内容はかなり緻密で濃く、とぼけた私の脳ではなかなか進まず。

読み出しは身近なシーンから始まり 読みやすいと思いきや、いきなり超ミクロな分子生物学の世界へ突入。
え~~~?
ネズミを解剖?膵臓?遺伝子ノックアウト?・・・
初めのうちは「20世紀少年」でキリコさんがワクチン研究してるところが浮かんだけど、私が知ってることなんかせいぜいその程度だ。

でも、とうとう最後まで読んだ。
この著者の文学的な文章でなければ、きっと最後まで読むことは出来なかっただろう。
「科学者の最前線の本」が私の読書ジャンルに加わったのだーすごいよー!


ところで『生物と無生物のあいだ』を買った時、一緒に『できそこないの男たち』も買っておいたわけで、でもすぐに読まずに積んでおいた。
「読む本がない」っていうんで、『生物と~』を読んだのなら『できそこない~』も読めるだろうと持たせてしまったのだけど・・・
あっという間に「読み終った」と本が返ってきてから最初と最後をチラ見したら、精子やら卵子やら結構どっきりなことが書いてあって、
う・・・
持たせるべきじゃなかったかな・・・内容を知らなかったから・・・(大汗)
しかし読んでしまったものは仕方ないじゃないか!
それにこれは決して怪しい変な本ではなく、一級品の分子生物学の本なんだし!
と思い直し、どこがどうマズカッタ?のか知るためにも読んでおかねば、と読み始めた。


で・・・

すごく面白かったんですよ、これが・・・

禁断の書ってわけじゃないんだけど、ちょっと後ろめたいような内容だからかもしれない。
だからと言って決していやらしい内容ではない。
男と女、精子と卵子。
かつて生命はメスだけだったのに、なぜオスが必要になったか?

メスだけならば卵子だけあればいいわけだけど、オスが必要になったから精子が必要になり、そのためには生命の設計図→染色体をXXからXYへ作り変えればよい。
長い長い時間をかけ、設計図を作りかえたことこそが生き物の進化なのだ。
XXだけであれば進化は起こらなかったかもしれない。
だが環境の変化に応じて生き残るには、どうしても進化が必要だった。
(この本の中に「進化」という言葉は出てこないけど、そう言いたかったんじゃないか、と私は思う。)

XX、母から娘へ命を紡ぐだけでは変化も進化も起こらない。
ママの遺伝子を違う娘へ運ぶためにオスが必要にあり、だから少しずつ新しい何かが混じりあう。
そのためにXからYへカスタマイズされたのがオス(男)なのだそうだ。



読み終わったら、何か世の中が違って見えた。

この世を動かしているのは一見男のようである。
でも実はそう仕組んだのは女であり、男は女に利用されているに過ぎない。

「弱きもの、汝の名は男なり」


・・・・・・そうだったのか・・・




ぐずぐずしてる間に、福岡伸一さんの新刊が出た。
「動的平衡」
『生物と~』に出てきたキーワード「動的平衡」がそのままタイトルになった本。
うわぁー 読みたい読みたいーーー!!
今、一番の関心事はクラシックでもなくキルトでもなく福岡さんの本だ。

『生物と~』をじっくり読んでおいたお陰で『できそこない~』はとても理屈が分かりやすかった。引用も何箇所かあったし。
出版順に読むのがベストと思うので、間に出版された『生命と食』も読みたい。


余談
5月4日分の「ラ・フォル・ジュルネ」のチケットを取ってあるのだけど、4日のゲストに脳学者の茂木健一郎氏が来るそうだ。
もっとすごいのは5日にルネ・マルタン氏(ラ・フォル・ジュルネ主催者)と福岡伸一さんの対談があるんだそうで・・・ショック!!
あぁー何で私は4日のチケットを取ってしまたんだろーか

・・・4日にのだめで千秋が演奏した「ピアノ協奏曲第1番」がやるからなんだけど・・・
仕方無いよね・・・


頭がいい人って、クラシック好きが多いのかも。
(かと言って、私もいいとは決して言えない

好きが高じて極める人・スペシャルを求める人は変人が多いというのが私の持論。
科学者も音楽家もジャンルが違うけど同類である、と思う。

ヨーグルトの友

2009-04-27 16:59:26 | ジャム・保存食
            
            新作・ヨーグルトの友。

左からりんごの甘煮・甘夏とキウイの蜂蜜マリネ・苺ジャム。
生協の被災果りんごはこれで最後。また頼んでおかなくちゃ・・・
蜂蜜マリネはヨーグルト少なめに果実とシロップたっぷりが美味しい。

苺ジャムは粒を潰さずにゴロゴロさせたくて小粒のかわいいのを探しているのだけど、スーパーに立ち寄るたびに探してるのに縁がない。
生活クラブでジャム用苺があったので、それで作りました。
来週も来るのだけど、それで最終です。

ジャムは昔から大嫌いでした。
どろどろ・ぐちゃぐちゃ・ネバネバなものはどーしてもダメ(先入観)
大人になってからハーブ園で粒をつぶしてないゴロゴロ苺ジャムを試食してから、変わりました。
その後も、大量の頂き物の果物(ブルーベリーやプラムなど)を捨てるのが忍びなく、せっせとジャムに加工はするものの、いつまでも減らないという事態・・・
仕方なく人へのお土産にしたりして、強制的に家から追い出しておりました。

そんな状態なのに、ヨーグルトで体質改善を頑張ろうと決めたら、いつしか果物が必須になったのです。
実は果物も特別好きではない方なんですが・・・
毎年お年賀で頂くお砂糖もあり、本当に丁度いいんです。

今回の苺はジャムというよりも殆どシロップ。
苺に砂糖を絡めて3時間後に煮ようと思ってたのに、そのまま一晩忘れてしまって・・・苺の水分がたーっぷり染み出てました。
苺自体はちょっと固めになっちゃったけど、レーズンみたいで それもまた美味しい。
ちょっとしたことで仕上がりが変わって、おもしろーい。


            

ぽんちゃんが前から食べたがってたヨーグルトケーキを作ったので、苺シロップをたらり。
果物の甘煮がストックしてあると色々使えて、何かいいよね・・・

但し、ぽんちゃんはメープルシロップ派なので、ヨーグルトケーキはストレート?です。


苺ジャムを煮た後のお鍋で紅茶を淹れて飲んだらすごーく美味しくてびっくり
甘酸っぱくて・・・体調もちょっと悪かったんです。
りィちゃんにも勧めたらぐびぐびと飲んでました。
で、すくっておいたアクまで紅茶にいれてキレイに全部飲んじゃいました。
元気でましたよー。

苺の季節、もうじき終わっちゃいますねぇ・・・
こんなに残念なのは初めてかもです。




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春の春巻き

2009-04-26 22:35:50 | ご飯とおかず
春巻き・・・元々は、立春のころ、新芽が出た野菜を具として作られたところから「春巻」と名付けられた。
(by Wikipedia)

春巻きは、やはり「春」を巻くのが本当なのね~

            

・・・・・・というわけで、「春」の春巻き。

筍を貰う野望はすっかり諦め、産直で小さい筍を2個ゲット。
1個は炊き込みご飯にして、もう1個は甘辛く煮て混ぜご飯にしようかなーとか考えていたところ、なんと別口から筍がどどーんと!!
しかも大多喜産でございますよぉ。 わぁーどうしよう、かなり嬉しい~

今回の春巻きは筍・春雨・鶏ささみ・春キャベツ・ネギ・人参入り。
普通は春雨って入れないかもしれないけど、量が増えるから春巻きも具沢山で嬉しそう(な気がする)

まだまだある筍で、今度は何作ろう?
混ぜご飯、筑前煮、野菜炒め・・・うーん、楽しみィ。



            

いつもの産直点で大根購入。(おでん煮で食べちゃったからね)
とても立派な葉っぱがわさわさ付いてて得した気分。
刻み始めたら、なんと小さい卵が葉っぱに沢山付着してるのに気がついた。

うーん、春だなぁ。
このまま畑に置いといたら間違いなく小さい虫が孵るんだろうけど・・・ 
さすがに卵を食べる趣味はないので、申し訳ないけど捨てさせていただいた。
子供らが小さければきっと虫かごに保存するかもしれないけど・・・ごめんねぇ。

半分はじゃこと甘辛く炒め、残り半分は塩もみにて保存。  

            

塩もみ大根葉はそのまま食べたり、大根サラダの青みに入れたり、野菜炒めやお味噌汁に入れたりと、結構便利に使える。
冬に頂いた分の大根葉はさっと茹でて冷凍保存してあり、こちらもお味噌汁の青みに、ひとかけポンと入れたり。
とっても便利。 





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具が少なめですが

2009-04-25 23:41:35 | ご飯とおかず
だし汁をたっぷり含んだ大根の煮物が食べたいなぁー
・・・となれば「おでん」かな。

            

でもおでんを作るには材料が足りないので・・・冷蔵庫と相談して、ありものでおでん風煮物。
大根がメイン、冷凍ストックの鶏手羽と竹輪、新じゃがもありました。

これではおでん風というよりも、大根と新じゃがの煮物ですが、おっとは「小さいおでんだねぇ」と嬉しそうです。



            
            鶏とかぼちゃのコンソメ煮


生活クラブから坊ちゃんかぼちゃが届いたので、即煮物。
普通に甘く煮つけると子供たちの手が遠のくので、近頃はコンソメ煮にすることが多いです。
飛田和緒さんのレシピ。

にんにくの香りをうつしたオリーブオイルで鶏肉を炒め、色が変わったら一口大に切ったかぼちゃを入れて軽く炒め合わせます。
オイルが絡んだら水1カップとコンソメキューブを加え蓋をし、ふいてきたら中弱火にして20分ほど煮込み、塩コショウして出来上がり。

本当は夏のお料理で、パプリカ・茄子・ズッキーニを一緒に炒め合わせます。
茄子とかぼちゃがとろりと絡んですっごく美味しいんですよ






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ケーキでわいろ

2009-04-23 15:56:15 | ご飯とおかず
            
            さんまの蒲焼き丼

日曜日に一人外出(クラシックコンサート)で、家に着いてから大急ぎで晩ご飯の支度。
(家族内で同じ趣味の人は居ないの・・・
いつもはおかずの一品として作る「さんまの蒲焼き」だけど、今回はご飯にどーんとのっけちゃった。
具だくさんのおみそ汁も添えて。


            
            家族へのお土産ケーキ

このケーキ、おしゃれでしょー スティックケーキ専門店ってのがあるんですよ!
おっとが一度買ってきてくれたことがあったんだけど、また行ったらお店がなくなってたそうで、それならと駅ビルでお土産に買ってきました。
(おっとは電車に乗らないので駅ビルには行かないのですよ)

一人2本ずつで計8本。ちょっと奮発しました・・・
だから、またクラシックコンサートに行かせてね~~~(完全にワイロだぁ


            

私が食べた抹茶ケーキ。
ふわっとしてて渋いお味、ほっとします(疲れてるし・・・) こんなにちっちゃいのに、ちゃんと小豆も入ってるぅ 


あの場って日常から切り離された異世界なんですよね。
ちょっとお洒落して出かけていくのも、会場の雰囲気も、独特の空気感も・・・
演奏される曲に酔うのも、本当に素敵。
身も心もしゃきっとリフレッシュいたします・・・


よっしゃ~!
お次はバッハ「ラ・フォル・ジュルネ」に酔うぞ!





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新日本フィル・日曜午後2時のコンサート

2009-04-19 23:33:09 | のだめ&クラシック
今回は当たり
これぞクラシックで・・・よかった~(ほっ)

前回行って失敗したのは海外のオケ(名前は伏せておく)でチケットが高く、指揮者がやたらおしゃべりで、舞台上の人々は陽気で楽しそうなんだけど私の好みとはかなり温度差があり あの場にいるのも辛かった。
曲目の発表もなく実際はワルツとオペラで、前もって内容が分かっていればきっと選択肢にも入らなかったはずなのに・・・
あぁ、新聞の広告を見て面白そうと思ってしまった私が未熟だったのか
聴衆はどうやらそこのオケファンだったみたいでお約束のように盛り上がってたけど・・・
私は、もっと重厚な演奏が好きだな。



「新日本フィル」の正式名称は「新日本フィルハーモニー交響楽団」
東京都墨田区に拠点を置くオケ。近い!東京駅より近いぞ。
当たりで嬉しかったので、千葉県文化会館のやら新日本フィルのやら、今後の予定チラシも沢山貰ってきてしまった。
12月には小沢征爾さんの指揮があって(しかもサントリーホール)、8月には今日の指揮者・井上道義さんの面白い企画もあるみたい。
う~ん、どれに行こう。迷うなー


さて「メンコン」である。
メンデルスゾーンのヴァイオリン・コンチェルトを略して「メンコン」というのは日本独特の言葉であるらしい。
他にも「チャイコン」(チャイコフスキー)、「ブラコン」(ブラームス)、「ベトコン」(ベートーヴェン)、[シべコン](シべリウス)などなど他にも多数あり。

若い女性のヴァイオリニストというのは皆細くて華奢なんだろうか。
宮本笑里さんが異様に細すぎるのかもしれない(大丈夫なの!?と心配してしまうほど)が、今回の梁 美沙さんも細くて小柄。
しかし紡ぎだす音はパワフルだ。
一応耳に馴染ませてから来たものの、所詮はながら聴きである。
心から真剣に、彼女の渾身の一曲に耳を傾けるうちに、どうにも切なく苦しい気持ちになって涙が滲み出てくる。
ヴァイオリン・ソリストというのは本当に絵になる。美しい・・・
超絶技巧を目の当たりに出来るのもコンサートならではで、CDとは比べ物にならない。
やはり出かけていって体験しなくては!


さてさて「ベト6」(べートーヴェン交響曲第6番)「田園」では、井上道義氏のやんちゃな指揮っぷりを思いっきり満喫した。
一曲目「メンコン」ではヴァイオリンを前へ押し出し、控え目だった指揮・オケであるが、いよいよ本領発揮である。

全5楽章、44分の長い曲。(普通は3~4楽章)
べートーヴェンの愛した自然、散歩道、小鳥のさえずり、穏やかな幸福感にあふれた曲である。
今まで都会に出て色々頑張ってきたけど、疲れて田舎に戻ってきて、あぁやはりここはいい場所だな。私の生きるべき場所は本当はここなんだ・・・とほっとするような(なっつの妄想的解釈)。
べートーヴェンがこの曲を書いたのは1807年夏頃~翌1808年6月頃で37歳~38歳くらい。40代前かぁ。
昔の人の方が今よりも精神年齢が高いから、やっぱ解釈は合ってるんじゃないかなぁ(あくまで勝手な意見ですよ)。
5つの楽章にはベートーヴェン自身の標題が付けられている。
第1楽章は「田舎に着いた時の爽快な気分」(ちなみに田舎っていっても、ウィーン郊外のハイリンゲンシュタットというところで、そんなすごいど田舎ではないらしい。)
第2楽章「小川のほとりの情景」(ベートーヴェンお気に入りの散歩道、小鳥のさえずり)
第3楽章「農民たちの楽しい集会」(中間部はテンポが速く、結構激しいダンスとなる)
第4楽章「雷雨・嵐」(ティンパニの見せ場!落雷。雄々しいトロンボーン・空を切り裂くピッコロが迫力満点)
第5楽章「牧人の歌。嵐の後の感謝にあふれた気分」(まさにパストラル!生きててよかった、神様ありがとう!って感じ)

カウントダウンで見たとおり、思ったとおりの指揮。
指揮したり指揮しなかったり(棒を振らず、間合いを読むみたいな感じ)飛び跳ねたり顔を膨らましたり(後ろから見てて、そんな顔してるように思った)。
席は1階の11列で結構前。
本当は2階の最前列あたりで、オケ全体を見ながらハーモニーを楽しむのが好きなんだけど、でもこんな近い席だってそう取れるもんじゃない。
右側だったのでコンバス隊がよーく見えた。
第3楽章の中間部(ダンスが激しいところ)でコンバス隊の動きが急に激しくなり、なんだなんだと思ってしまった。
最大の弦楽器だからいつものんびりつま弾くものかと思いきや、体全体で表現してるんだなぁ。
第4楽章の嵐はまるでオケ全体が揺れているよう。
ティンパ二の落雷、管楽器の見せ場、頑張れーーーっ
ふーっ・・・、「田園」って全体的にもっと落ち着いた曲だと思ってたけど、こんなんだったっけー?

縁があるなら、ベートーヴェンの他の交響曲も聴きに行ってみたいものだなぁ。
ヴァイオリンの五嶋龍さんも行ってみたいけど留学中で、夏休みしかツアーがなく、しかも今年は土曜日のため無理。残念。
でもコンサートはいつでも行われており、その気になればいつでも生の音を聴きに行くことが出来る。
まーでも5月は「ラ・フォル・ジュルネ」取りましたから!(今年はバッハ特集)
チケットもお安いし!!
しかも3講演をハシゴするのだ~!
それにそれに、関連して丸ビルにて「のだめ原画展」があるのだそーだ。
のだめ作品に登場したピアノ曲に演奏もあるんだよ~ん

お楽しみがあるのってホントいいな~。 生きる希望が湧いてくるものね!

ますます春のおかず

2009-04-18 23:44:13 | ご飯とおかず
春の食材たっぷりのご飯になってきましたねー

            

ワンシーズン中に一度は食べておきたい、春菊のかき揚げ(帆立入り)。
ぱりっさくっとした歯ごたえ、苦味がかえって美味しく感じられます。(ぽんちゃんには不評)
絹さやも美味。

子供達用に、ころころネギのかき揚げも作りましたよ~ 甘くて旬の味♪

天ぷらって、あれもこれもって品数が増えて、結構ど~んって出来ちゃうのよねー
次の日にパリッと揚げ直して、残らず美味しくいただきましたけど。


            
            筍の炊き込みご飯&ワカメ・豆腐のお味噌汁

初ものです!
いつも親戚からどどーんと頂くのだけど、とうとう筍の山を崩しちゃったそうで・・・残念・・・
近所の産直で買ってきました。
道端でもお土産用におばちゃんがよく売ってるんですよー
筍で有名?な「大多喜町」が近いので、お土産用にいかがですか~って感じ。
ただお土産用なので、とても立派。
普段のご飯用ならちっちゃいので充分です。
立派だと下ごしらえも大変ですからねー(筍が入る大鍋がない


            
            春キャベツとツナ炒め

1年中の定番おかず。春はまた一段と美味しいです。
フライパンにざく切りキャベツとツナ缶中身(油も)を入れ、さっと炒めて油を絡ませたら蓋をして蒸し(時々炒める)さっとお醤油を絡ませるだけです。
とことん蒸して、くたくたキャベツにするのもいいでしが、私はちょっと歯ごたえを残すくらいの方が好み。

キャベツをぺりぺり剥がして使ってるうちに芯近くまでたどり着き・・・そーしたら葉っぱがぱっくりと割れて花が飛び出してるじゃありませんか!
芽キャベツみたいな小さなキャベツの固まりもいっぱい出来てるし!
産直ならではで面白いけど・・・どうしようー
ざくざく刻んでスープにでもしようかな?


             

土曜日に中学の授業参観があるため二人ともお弁当持ちとなりました。
お弁当に使えるように、前日の1品としてきんぴらごぼうを作りました。
ずるい?

お陰で朝の支度は楽ちんでした。
他には出汁巻き卵・ポテトサラダ・一口肉団子(生協品)など・・・



今の時期に春巻き作ったら・・・まさに「春巻き」だよねェ!
作りたいなー、美味しいよね きっと!





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春の和えもの

2009-04-15 15:28:13 | ご飯とおかず
ここのところ、なぜか和えものが多い。
食べたいと思って作り始めると、いつも何品かまとめて作ってしまう。
体が必要だって言ってるのかもしんない。


            
            ブロッコリーの土佐ごま和え

すごい名前?だけど、要はお酢が少し入ったごま和えなんである。
さっとゆでたブロッコリーをお酢・お醤油・みりん・ゴマ・おかかで適当に和える。
マヨネーズでサラダにしたのと、また違う美味しさ。

近所の産直店に行くと、とうがたった野菜やちょっと崩れた野菜など色んなのがお安く売ってる。
スーパーだと規格が決まってて綺麗なのしかないし、安全かどうかも分からない。
このブロッコリーは多分脇目から出てきた小さいのをまとめて袋に詰めたもの。
かわいいしほぐす必要もないし、それに一袋100円だよー!
旬の野菜はいいな~。


            
            菜の花のからしあえ

これも多分脇目?だと思うんだけど、細い茎のものが袋にたくさん詰まってた。
早春を過ぎると、こういうのが安い値段でたっぷり出回ってくるので嬉しいなぁ。

何かで読んだんだけど(銀行の小冊子だったかも)辰巳芳子さんの記事が出てて・・・
自宅の庭に菜の花が植えてあって、脇目を取れるように摘んでたっぷり食べておくと、梅雨のだるさを乗り越えるのが楽になるのだそうだ。
春野菜のアクやえぐみは、冬の間に体に溜まった悪いものを出すためだと思っていたんだけど、夏に向けてそういう効能もあるんだー!?
知らなかった!
初ものを1回食べればいいやと思い込んでたのを撤回し、お店に出回ってるうちはなるべく食べるようにした方がいいかもしれない。
菜の花だけでなく、絹さやや筍や・・・体にも春を取り込めば元気になれそうだし。

去年これでもかというくらいに筍をいただいたけど、今年はまだ縁がない。
産直店で見かけたら買って来なくっちゃ!


            
            ごまあえサラダ

ぽんちゃんが、こんなのを給食で食べて美味しかったっていうので真似て作ってみた。勝手に命名。
ざく切りキャベツ(5㎜幅くらい?)と千切り人参、さらした玉ねぎスライスを混ぜたものを白ごまで和えてあったという。
「味付けは?」って聞いたけど「分かんない」「結構薄味」。
キャベツと人参は茹でる?それとも塩もみ?ってのも「分かんない」・・・
えー、なんて適当な・・・
冷蔵庫に生協のハムがあったので勝手に追加投入。

味見を頼んだら「何か違う」って言うんだけど。
塩もみならしっかり味がつくから、そっちじゃないの?って聞いたら「そうかもしんない」って・・・え~~~?

ぽんちゃんのお気楽適当ライフ、どーもよく分からん・・・
楽しそうにしてるから別にいいんだけど。

冷蔵庫に小さなおかずが何品が作り置きしてあると、気持ちが楽でいいな~
メインのおかずだけ考えればいいんだもんね~。
・・・とか言いながら、どんどん食べちゃってるけど。





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4月のクラシックコンサート

2009-04-14 23:39:53 | のだめ&クラシック
今年の1月にニューイヤーコンサートへ行ってからというもの、マメにクラシックコンサートの案内を探すようになった。
生協のチラシや新聞も細かくチェックするようになり、アンテナが広がってきた感じだ。

その後、2枚のチケットを手に入れ・・・1つめはもう行ったんだけど、全然好みではなかった・・・
うーん、これはもう仕方ない。勉強代と思って諦めるしかないなぁ。

で、2つめ。
こちらは期待できそう・・・と密かに楽しみにしている。

新日本フィル  
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64
ベートーヴェン/交響曲第6番へ長調「田園」op.68
指揮・井上道義 ヴァイオリン・梁 美沙

何でこのコンサートを選んだかというと、会場が千葉県文化会館であること(地元)と指揮者の井上氏を見たかったから。

井上氏の指揮は、暮れのカウントダウンコンサートを見た時の印象がとても強い。
だってすごーく楽しそうに棒を振ってるんだもん~
遊び心のある人なんだなーって・・・私が勝手にそう思ってるだけなのかもしれないけど。
暮れ→新年にかけてのイベントだから、普通の真面目なコンサートとは違うかもしれないけど。

で、来年のニューイヤーコンサートまで待たずして、千葉に来ることが分かり(ニューイヤーももちろん行きたい!)行こう!と即決。
今までコンサートを選ぶ時は、好きな曲を演奏するかどうかが基準だったけど、好きな演奏者や指揮者で決めるのもアリなんだなぁ。

行くコンサートが決まると演奏される曲を耳に入れることにしている。
行く動機は「好きな曲」を聴くためだけど、他の曲も聴くことにより、少しずつ幅が広がるのもいいと思う。

今回はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とベートーヴェンの「田園」であるが、実はどちらも面識がない。
今のところ分かってることを記しておく。

・メンデルスゾーンは今年生誕200周年。ロマン派、「モーツァルトの再来」と呼ばれている。
・ベートーヴェン・ブラームスはヴァイオリンのための協奏曲を1曲しか残していない。この2曲とメンデルスゾーンを合わせて「三大ヴァイオリン協奏曲」という。
・(余談)チャイコフスキーもヴァイオリンのための協奏曲は1曲だけで、これも合わせ「四大ヴァイオリン協奏曲」ともいう。

・・・ちなみにチャイコはのだめに使われており、私も大好き。
生涯で一曲しか書いてないとは知らなんだ。
ヴァイオリンでチャイコと言えばあれ、と分かるくらい有名な曲なんだな~きっと。

さてもう1曲の「田園」交響曲。
ベートーヴェンは色んなところでちょこちょこと遭遇する機会が多い。
7番と3番「英雄」はのだめ、5番「運命」はもちろん超有名(ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン♪)、9番「合唱」は年末恒例。
これを一曲一曲探して買いに行くのも面倒なので、一気にコンプリートCDを入手。
5枚組でちょっとお高かったけどね・・・でもいちいち買うよりも絶対にお得なはずだし~
・・・っていう状況で、6番「田園」が来たワケである。

ニューイヤーのような賑やかさではなく、この2曲のみをじっくりと堪能するコンサート。
きっと落ち着いた雰囲気で素敵なんだろうなぁ・・・


コンサートに備え、家事しながらCDをひたすら流す。
お気に入りならまだしも、クラシックって飽きるから(失礼!)ながら聴きが合ってるんだよね。
自分用のCDを聴くやつ(CDを丸ごと1枚入れて聴き持ち歩ける物)が壊れてしまい困っていたので(クラシックって好き好きだから、家族にまで迷惑かけたくないし)ついにウォークマンを購入してしまった。
ぽんちゃんがウォークマンの先輩なのでどんなのがいいか相談して・・・クラシックのダウンロードはあまり無いので、手持ちCDから録音できればいいだろってことで、一番小さいタイプにした。

ふふふ~、これでやっといつでも聴けるわぁ~♪
5月にはラ・フォル・ジュルネもあるしねー、このコンサートが終わったら次はバッハ三昧です。