CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

のだめカンタービレの音楽会 @りゅーとぴあ…後編

2010-03-16 23:03:10 | のだめ&クラシック
              




茂木大輔の「生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会」
「ピアノの詩人・ショパン VS 管弦楽の魔術師・ラヴェル」
(ショパン生誕200年記念)

@りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 コンサートホール

2010年(平成22年)2月28日(日)14:30開場 15:00開演


♪プログラム

ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92より第1楽章

★第1部「パリの千秋:ラヴェル特集」
  亡き王女のためのパヴァーヌ
  「ピアノ協奏曲 ト長調」より第1楽章
  組曲「マ・メール・ロワ」より 第1曲 眠れる森の美女のパヴァーヌ
                 第4曲 美女と野獣の対話
                 第5曲 妖精の園
  ボレロ

★第2部「のだめ+ミルヒー:ロンドンで協奏曲共演!」
  ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 Op.11
   第1楽章:アレグロ・マエスト―ソ
   第2楽章:ロマンツェ・ラルゲット
   第3楽章:ロンド・ヴィヴァーチェ

 指揮・お話:茂木大輔
   ピアノ:高橋多佳子
オーケストラ:群馬交響楽団


プログラム内容だけでお腹いっぱいになる程の、すごいボリュームの選曲!
都内オケ探して聴きに行ったって、3~4曲演奏される中で「のだめ」関連曲はせいぜい1曲か2曲で…この密度、超半端ない!



■『ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 Op.92より第1楽章』

前に行った「のだめシンフォニックコンサート」の時、ラストを飾る曲として全楽章が演奏された「ベト7」。
ここではオープニングとして第1楽章が演奏された。
11月同様、茂木先生の指揮はパワフル。
指揮の振りを見て「!」と思った位置で、また「!」と思わせられた。
驚きが蘇り、再び記憶に積み重なっていく。
すっかり「のだめ」の定番として定着した「ベト7」。この華やかさは「のだめコンサート」の幕開けに相応しい。

ところでこのコンサートの意図は、スクリーンにある。
のだめの世界にどっぷり浸れるように、「原作のこの位置でこの曲が演奏される」というシチュエーションが分かるように、オケの後ろに設置されたスクリーンに原作のシーンが次々登場する。

このスクリーン初体験は、すごい感動があった。
まさに「かゆい所に手が届く」ような、適切で、精査され、作り手の愛や心情までが伝わってくるような。
このコンサートは、「のだめカンタービレ」作品への深い愛情で満たされている。
スクリーンに投影される画を構成する方達と、茂木先生の「のだめ作品」への深い思いを全て受け入れ反映させる、その精密さと息のあった心地よさ。
オケの音も ホールの響きも、何もかもが「のだめ愛」でいっぱいだ。
都内であちこち行くようになったけど、ここまで感動するコンサートには未だ巡り合っていない。
この快感は、癖になる。



■第1部「パリの千秋:ラヴェル特集

今回は第1部「ラヴェル」第2部「ショパン」で構成されている。



■『亡き王女のためのパヴァーヌ』

ラヴェルは父と母それぞれの国の音楽を受け継いでおり、更に自分独自の世界観も持っている。
「パヴァーヌ」とはスペイン起源の舞曲と言われており、母はバスク人(スペインにほど近いバスク地方出身)であった。
また父はスイス出身の発明家兼実業家であり、家族でパリに移住している。
(Wikipediaより)

「のだめ」の中では、千秋の指揮コンで登場する。(10巻)
「細く」「なめらかに」---
ジャンとの差に焦りを感じはじめた千秋は、自分の世界を表現しようとするあまりホルン奏者と対決状態になり、ついにはオケとの信頼関係にまで響いてしまう。
ちなみに二ノ宮先生はこの選曲にあたり、「ホルン奏者にプレッシャーを与える曲は何か?」をポイントに置いたらしい。


■「ピアノ協奏曲 ト長調」より第1楽章

のだめが愛し、千秋とのコンチェルトを夢見る曲。
当時ラヴェルが影響を受けたジャズ要素を取り入れ、リズミカルでユーモラスに描かれる。
このピアノを、ラヴェルは自分が演奏するつもりでいたが、実際は他の演者に委ねられた。

この曲が「のだめ」内で登場するのはRuiの伏線であるが、原作に登場するよりもずっと前から茂木先生は「のだめコンサート」で演奏していた。
その曲が原作に取り上げられる! 嬉しかったに違いない。
高橋多佳子さんのピアノもキラキラと輝き、眩しかった。

私が座った席は左手の上で、ピアニストさんの手の動きもよく見える位置。
いい席に座れてよかった!…心から感謝。
これなら、ショパンも期待が高まる。
ちなみに「りゅーとぴあ」はホールの大きさが程よく座席配置も工夫されて音響も素晴らしく良い会場だった。
そしてオケとホールの規模が丁度良い…このバランスの良さは重要だ。


■組曲「マ・メール・ロワ」

子供のために書かれた、物語の情景を思わせる小品集。(ラヴェルは独身であり、子供はいない)

第1曲「眠りの森の美女のパヴァーヌ」
第2曲「おやゆび小僧」(一寸法師)
第3曲「パゴダの女王レドロネット」
第4曲「美女と野獣の対話」
第5曲「妖精の園」

この中から第1曲・第4曲・第5曲が演奏された。


NHK教育で放送された「音楽探偵アマデウス」で、「マ・メール・ロワ」(ピアノ版)が取り上げられ見ていたのだけど、ももがウチに来てまだ1週目だったので とても見られなかった。(なんで録画しなかったんだー!?)
その中で心に留まったのは、
「ラヴェルはこの曲で自分のコンプレックスを表現している」というようなことだ。

ラヴェルは自分の小さな容姿にコンプレックスを持っていたらしい。
「小粋でお洒落なパリの紳士」というイメージが強いが、それは自分のコンプレックスをカバーする手段であったようだ。
変身願望。
それは「美女と野獣」の野獣の魔法が解け、王子にかわることの他「妖精の園」「パゴダの女王レトロネッド」…に見てとれるらしい。

これを踏まえ、また物語を知った上で「マ・メール・ロワ」を聴くと、より浸れて楽しめる。


■第1曲「眠りの森の美女のパヴァーヌ」

「眠れる森の美女」をモチーフにした曲。
「のだめ」の中では、千秋がデビューコンサートのためにピアノを弾きながらする練習で登場する。(12巻)
「眠れる美女が夢の中で パヴァーヌを踊っている」…
オクレール先生に早く認められたい余りに焦り、自分本来の音楽を見失っているのだめは、千秋の奏でるピアノの音のなか、うたた寝から目覚め、正気に戻る。


■第4曲「美女と野獣の対話」

美女と野獣。
「のだめ」の中では、「美女」も「野獣」ものだめ自身のようにも取れる。
千秋が「美女」で、のだめが「野獣」なのか。
それとも王子(千秋)のキスで魔法がとけたのか。

この曲の中での、ラヴェルが残した指示がスクリーンに映し出される。
野獣の魔法がとけ王子になったところで涙がぽろぽろとこぼれ、自分でも驚いてしまった。
コンサートが始まってから ずっと私は美しい音に浸り、じわじわと感動がこみ上げていた。
それがこのタイミングでぷつっと切れたのかもしれない。

音が美しいのは、生まれた途端にこの世から消えてしまうからだ。
人の息により生み出された音、空気を震わせ響いた音。その全てが儚い。
何度でも繰り返し出かけ聴きたくなるのは、その儚さとライブ感を味わいたいからなのだろう。
それは生きていること全てに通じる。


■第5曲「妖精の園」

第1曲「眠りの森の美女」のラスト、王子が美女を見つけ目覚めさせる。

目覚めたのだめは、千秋の気持ちを受け取る。
二ノ宮先生は「マ・メール・ロワ」で二人を優しく結びつけたのだなぁ。



■ボレロ

超有名曲、ラヴェルの「ボレロ」。
ニューイヤーでコバケン先生のボレロを初めて聴いてから、のだめオケで「またボレロか~」というくらい聴いてきた。

しかし、茂木先生のボレロは一味違う。
のだめオケで、「ボレロによるオーケストラ楽器入門講座」を見ていたせいもあるけど、小太鼓の緊張感、次々と新たに加わるソロ、ラヴェルの絶妙な楽器の組み合わせを堪能し、
そして最後は極めつけ「ボロボレロ」の最後を締めるゴング!

原作がスクリーンに映し出される。
「打楽器奏者がひとり足りてないから、最後は僕がゴングにミュートをかけなければ」
「手早くシンバルを置いて、ゴングに抱きついて音を止める!!」「よし!」(14巻)

原作では大失敗をやらかすのだが、群響のゴングはびしっとフィニッシュを決めた!
美しくかっこいい!パーフェクト!

もちろん群響のパーカッションの人が原作同の失敗をやらかす筈はない。
でもでもこの高まる緊張感のなかプレッシャーに耐え終曲を迎えたことは本当に素晴らしい!



(20分の休憩)



■第2部「のだめ+ミルヒー:ロンドンで協奏曲共演!」

いよいよ今回の真骨頂、自由奔放な「のだめ」がミルヒーを振り回すショパンピアコン1番の登場だ!




■ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11

茂木先生とピアニスト高橋多佳子さん登場。
高橋さんは、ラヴェルピアコンの時は可愛いふんわりドレスだったけど、ショパンではシックなドレスに着替えていた。
ショパン国際ピアノ・コンクールで5位に入賞。以後賞歴を重ね、「ショパンの旅路」シリーズ(CD)やラフマなどをリリースし、高い評価を得ている。
つまり、ショパンの名手である。

第1楽章・第2楽章・第3楽章。
スクリーンには提示部・第1主題・第2主題など音楽が進みにつれ表示がなされる。
丁寧に原作の場面がはめ込まれ、まるでのだめそのものが演奏しているかのような気持ちになる。
ひたすらに美しい音楽。


3月11日(木)放送されたアニメ「フィナーレ」第8話で、のだめは遂にミルヒーとコンチェルトをした。
私自身、原作でこの曲が登場してからピリスの演奏を何度も聴き、のだめのために収録されたラン・ランの演奏も聴き、素晴らしいことは重々承知している。
それなのに、アニメ内ののだめの演奏は更にそれを上回る感動で溢れていた。
このシチュエーション、千秋からも音楽からも逃げだし、メフィストミルヒーに誘われるままに一心不乱にピアノを弾く。
それは天上の調べ。
でもそんな中でも のだめの中で生きているのは千秋から学んだ精神だ。

「オレなんか まだまだ小さいことくらい わかってる」
「でもだからこそ ひとつひとつ 今はこのオケの『調和』を探して」

「アンサンブルの神髄はハーモニー」
「要するに『調和』だ」

「『調和(ハルモニー)』-------- 」


スクリーンに映し出される、高橋さんの想い。
「この曲を弾くたびに正気では居られなくなる。」
「大好きなこの曲を、大すきな『のだめ』で弾けるなんて嬉しすぎます!」

このコンサートに関係する全ての人々。
茂木先生も スクリーン画像を編集し映し出す春日井の方も オケも ピアニストも、そして勿論それを聴いてる私たちも。
皆がのだめを好きだ。 
これほど「好き」が溢れたコンサートは、他のどこでもお目にかかれない。



■アンコール「おなら体操」+「ラデツキ―行進曲」/編曲・茂木大輔

野田 恵さん直筆の「おなら体操」楽譜がスクリーンに映しだされ、一緒に手拍子したり歌ったりの楽しいアンコール!




帰りの新幹線の都合上、どれくらいでコンサートが終わるかが気がかりだった。
何かの情報で「17時まで」というのを見たけど確信が持てないので、新幹線の指定券は買わずにいたのだ。
実際のところ、15時開演 17時終了予定だったのが、実際は17時半終了。
当然のことだけど、相当な時間の余裕が必要だ。

これを活かし、次回に備えたい。
ちなみに次回は『のだめ世界デビュー!withミルヒー 完全再現コンサート』に参戦予定。
これまたお腹いっぱいなこと間違いなしだ!




のだめカンタービレの音楽会 @りゅーとぴあ…前編

2010-03-14 07:21:50 | のだめ&クラシック
アップする時間がなくて今頃になってしまったけど。
遂に…念願の、本当の、正真正銘の「のだめ音楽会」に行ってきた!!



正式名称は「茂木大輔の 生で聴く のだめカンタービレの音楽会」(長っ)
第1回目は春日井市(愛知県)で開催されており、稲沢市(愛知県)・西宮市(兵庫県)・名古屋市(愛知県)・宮城・福島・石川…と、なぜか関東圏にはおいでにならない。
そこはそれなりの事情があるのだけど、とてもそんな遠方には行けないからと、ずっと東京圏内ののだめ関連曲が演奏されるコンサートを探して聴きに行っていた。
そしてそれは2年前のことである。


で去年の11月、東京(西新井)で「のだめシンフォニックコンサート」が行われることを知ったので行ってみた…タイトルが微妙に違う。
主催・指揮は同じ茂木大輔さんだけど、なぜかオペラが多くて趣向がちと違うような?
それに演奏中に原作の映像がスクリーンに映し出されるのが本来なのに、ホールの関係上、映像はありません、との注意書きが(笑)

まぁそれでも構わないと了承済みで行ったんだけど、でもでも茂木さんのパワフルな指揮はすごいしトークは面白いし。
新刊本を会場で購入し、サイン会の列に並んで4番目にちゃっかり頂いて。
本の内容も今までの「のだめ音楽会」の経緯やエピソード盛りだくさんで面白い!
で、それで遂に火が点いたわけ…

「本当の『のだめ音楽会』に、いつか行きたいー!」
日曜日であれば、そして私自身がその気になれば、行けないことはない。
「行けない」と思いこんでる自分を、まず変えねば。
電車を調べて乗り継いでいくのは好きだし、距離が遠くなるだけのこと…

2月28日(日)新潟公演。勿論遠い。でも行こう!!



…というワケで、一人で新幹線に乗るのも切符買うのも初めてで、すっかり小旅行気分。


             


             

Maxときさん、よろしく~! こんなの撮るの、ポケモンラリー以来だな~。

新潟に着く直前、駅からのバス路線を調べたメモを忘れたことに気がついた。
適当に目についた案内所へ行って調べてもらったけど、そこは何と裏口でバスはえらく遠回りだった。
案内所のお姉さん…
一時天使に見えたけど、初めての遠い土地でバス車中めっちゃ心細かったよ~!(泣)
もっと近いコースを教えていただきたかったわん…

遠いとこだから かなり余裕をもって行ったから大丈夫だったけど、遠回りコースで行っちゃって、もし時間ぎりぎりだったらと思うと今でも恐ろしい 





…続く

名曲探偵アマデウス「ブラ1」

2010-02-03 13:13:30 | のだめ&クラシック
こんな番組があったなんて知らなかったー!
どこかで聞いたことがあったような気もするが、定かではなく(汗)
とにかく見たのは今回が初めてです。

「名曲探偵アマデウス」

うぅ、こんなマニアック?なクラシック番組、この局だからこそ作ってくれたんだろうなぁー。さすがです!

http://www.nhk.or.jp/amadeus/

(ストーリー的なことや配役等についてはスルーします。)


今回はブラームス交響曲第1番、俗にいう「ブラ1」でした。

「ブラ1」と言えば、ベートーヴェンの10番と言われたほどの素晴らしい完成度。
そして「のだめ」日本編で千秋が指揮した大事な曲。
私もよく聴き込んでおります。

わぁ~、小澤征爾さんの指揮!早くお体が回復されるよう祈っております!
それにオーボエ主席は宮本文昭さんだし、すごいメンバー。

重くのしかかってくる冒頭部は 半音階ずつ上がってゆく音と、半音階ずつ下がってゆく音を重なり合わせており、ブラームスの苦悩が表現されているのだそうです。
私は楽器の演奏はしないので そこんとこの微妙さや音楽形式・基礎知識も理論も分かんないけど、非常に緻密に作りこんであるのだとか。


第4楽章のホルンは最愛の人クララ・シューマン(シューマンの奥さん、未亡人)に捧げられたメロディ。
ブラームスはシューマンを深く尊敬しており、シューマンが亡くなった後、一家に対する友情・献身が愛へと変わっていったらしい。

一家と一緒に行った旅。アルプスの山々に響く角笛をこの曲へ取り入れ、このメロディの意味を知るのはクララとブラームスだけだったという…
うーん、すてきですね~!
ブラームスの音楽は渋く重厚的なのに、ロマンチストでもあったのですね~。
このホルンはとても息が長くソロ演奏が無理なため、ファーストとセカンドの息の合わせ方が重要。ブラームスも、ここは「一人で演奏しているように」との指示を出しているそうです。

第4楽章の最後、「のだめ」の中での、千秋の思い…
「短調から長調へ」「喜びのコラール」「“悲劇”から“希望と救済”へ」
「歌え!」「歓喜の歌を--------」

この「歓喜の歌」、なんとベートーヴェン第九の「歓喜の歌」と同じだったんですよっ!!
尊敬するベートーヴェンから頂いたのでしょうね。
第九を超え、当時の名指揮者ハンス・フォン・ビューローがこの曲を「ベートーヴェンの10番」と読んで称えた… すごいです。



曲が流れると一緒に口ずさみ、演奏シーンに見入り、エピソードにいちいち「ほほぅ!」「ふむふむ」…ってやってる私に、ぽんちゃんが一言。

「楽しい?(冷)」


はいっ!

すっごく楽しいですっ!!!




本当はBSの番組ですが(うち、見れません)、地上波で見れて嬉しいでーす!
次回は「だったん人の踊り」だそうで、「のだめ」SPドラマにちょろっと出てきたけど、それはさて置き(ヲイ)
その次はラヴェルの「マ・メール・ロワ」だそうですよー

「のだめ」原作内でもなかなかロマンチックなシーンで出てくる曲だし、次に行くコンサートの演奏曲でもあるので、これは見とかないとね~


冷やかな視線にも負けずにね…



ノイタミナ「のだめカンタービレ・フィナーレ」開始!

2010-01-18 13:13:55 | のだめ&クラシック
のだめオケコンサートに行った翌日、1月14日(木)夜12:45~、いよいよノイタミナ枠のアニメ編が始まりました。
映画は前編・後編に分かれてますが、アニメ編フィナーレはラストまで一気に突っ走ります!
全11話。
このペースで行くと3月いっぱいで終わり、4月には映画後編が公開になり…
うまくまとめたな~○○TV。
えぇ、もぉここまで来たら極めまくりますよ…
この策略にどっぷりハマって楽しんじゃおうと思ってます!
オケを楽しむのに反するような気がするから、日本武道館は行かないけどね。

地域によって放送日が異なるため、細かく語ることは止めますね。
ただ原作から見た はしょり具合は、映画よりもアニメの方が断然好みです。
全てのエピソードを描くのは絶対無理で、そうなると重要エピの取捨選択が重要ですよね。
で、一つのエピが出てくると先の展開も読めてくるワケでして…

映画はとにかく短時間で話が進んでしまうため、展開が早すぎるのが私としては残念なんです。
あと勢いがありすぎる。
ギャグにこだわるのは映画・ドラマ共の方針なんでしょうけど、そして勿論映像ならではの世界感があるし、面白いし、役者さん達もキレがある演技を頑張ってるし、いいんだけどね。
演奏シーンも、文句なく素晴らしいし。
この表現は、アニメではきっと無理でしょう。

原作のしっとり感。
ゆっくりと時間が進み、のだめの絶望がじわじわと深まってゆくさまは、読んでて苦しい。
でもその苦しさが、のだめ世界デビューには必要不可欠で、ラストの爽快感へと繋がっていくんです。
コメディでありながらも、この感動はドラマチックで本当にすごい。
二ノ宮先生の力量も素晴らしいです。
で、より原作に近い位置でアニメ化ですよ。
製作スタッフの皆様、頑張ってください~♪


先日のだめオケで聴いてきた「まなざし☆ディドリーム」と「風と丘のバラード」を観たわけですが…
どちらも すんごくいいです~!!
実際に音に合わせて映像が変わるっていうのは感動ですね。
OPは胸キュンポップス、のだめらしい楽しさと可愛さ、それでいてちょっと切ない。
EDは思いっきり切なくてドラマチック。歌詞もいい。
で、どちらの映像も原作の印象的な扉絵や、二ノ宮先生がちょこっと描いたラフな鉛筆画がたっくさん出てきて。
どの絵が、話のどのあたりか分かってるので、もうそれだけで切なくなってしまいます…

毎週木曜日、楽しみです♪



余談ですが。
のだめ製作の「J.C.STAFF」は、今年の秋からNHKで放送される「バクマン。」も製作するみたいです。
「バクマン。」…ジャンプの中で、今一番好きです。
「このマンガがすごい!」2009年度オトコ編でも第1位の「漫画家マンガ」。
「デス・ノート」製作の小畑健×大場つぐみ実力派コンビが再タッグを組んだ作品です。
こちらも楽しみ!


のだめオケコンサート~アニメ編最終楽章

2010-01-17 00:25:43 | のだめ&クラシック
   のだめオーケストラコンサート アニメ編 最終楽章
    ~楽しい!オケ入門コンサート~

   2010年(平成22年)1月13日(水) @Bunkamuraオーチャードホール 
    18:00会場 18:30開演
   
   梅田俊明(指揮) のだめオーケストラ ほか
    ゲスト 松谷 卓(ピアノ)


またまた行ってきました!@オーチャードホール。 そしてまたまた、のだめオケ…
今回は、前回(11月1日)まだ演奏されなかったショパンのピアコンが目当て。
のだめオケにとって@東京国際フォーラムAホールでは広すぎるのではと思っていたので、今回のオーチャードホールの方が合ってるように感じました。

オケの規模から、適切なホールの大きさを考えるって大事ですよねぇ。
1月3日のニューイヤーコンサート@オーチャードで、ミッチー(指揮・井上道義氏)が言ってたけど、
ハイドン「ヴァイオリン協奏曲」の演奏が第2楽章だけだったので、司会の朝岡さんが「全曲聴いてみたい」って言ったら、「このホールでは大きすぎる」って。
この曲が出来た経緯は「当時はイタリア人の演奏がいい、と思われていて(イタリアがクラシック全盛だった頃)、イタリア人のヴァイオリン奏者のソロのために作られた曲」なんだそうです。
だからオケというよりも室内楽なんでしょうかねぇ。
ハイドンはバッハとモーツァルトの間の時代の人で、バロック時代とロマン派の間の古典派の人。
ソナタ形式が完成されたり、現代に通じるピアノが登場したりと、クラシック音楽が大発展する土台になった時代でもあったそうです。
ハイドンは熱心な音楽愛好家であったエステルハージ公爵の依頼を受けて曲を書いており、いわば貴族からの受注生産。
次々書くので交響曲は104曲、弦楽四重奏曲も83曲あり、パトロンからの依頼でヴァイオリン協奏曲を書く背景、頷けます。
(「この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!クラシックBOOK/飯尾洋一著」参考)

横道に反れたけど、つまりは貴族のためのBGMですから、大規模ではないってことです…
適度なオケ・適度なホール。
沢山お客が入るように大きなホールをセッティングするのは、やはりフジテレビジョンが主催だからなんだろうなー、ってこと。

実は4月15日にのだめオケのグランドフィナーレコンサートがあるそうでして…
場所がねぇ、日本武道館なんですよ。
「のだめ映画」のHPで、一般から2人以上で応募し、一緒にべト7を演奏しよう!っていう企画があって それ見て知ったんですけど、e+(イープラス)からもチケット情報が流れてきてて…
これに行くのは、日程的に絶対無理なんですけど…
いや、つまり「ホールが余りにもデカスギルだろーーーっ」ってことを言いたいワケよ、私は!!

勿論スペシャルゲスト満載。
最後の最後だから、ひょっとしたら玉木千秋&樹里のだめちゃんなんかも来るかもで…、そりゃあきっと すんごい集客率かもしんない。
「のだめオケ」コンサートって、オケの演奏をじっくり聴かせるコンサートじゃないんだなぁ、って前回・今回合わせて、とて~も感じました…
でもまぁ、クラシックの入り口として、間口を広げる役割を果たしたんだから、まぁ…いいか。


まずは梅田先生の指揮でベト7の第1楽章。
で、軽部さん&皆藤 愛子さんの登場~! 楽しいトークで一気に盛り上がります!

さて今回はアニメ編コンサートなので、アニメ関連のお客様。
オープニング曲「まなざし☆ディドリーム」を歌う さかいゆうさん(男性)。
ぱっと出てきた印象は小さい大人子供? でも30歳だそうです。
縦じまストライプの個性的な帽子と、襟に白いラインが入った、ちょっとおしゃれなスーツで登場(帽子&ちょっと変わったスーツが好きなんだそうですよ)
軽部さんと並ぶと、何か似てる… 軽部さん曰く、自分がフォルテなら さかいさんはメゾフォルテ。(ニュアンスで分かってください…)体格も似てるのよ。眼鏡もかけてるしね。

さかいさんが歌ってる間、アニメの第1回冒頭部分とオープニング映像が流れました。
可愛い!
それにショパンを弾いてるのであろう、かっこいいのだめちゃん&オケ。
おお~ぅ♪
さかいさんの歌も可愛くて、それでいてちょっと切ないような、バッハのオマージュも含まれてアートっぽくて、いい感じです。


お次は「ボレロによるオーケストラ楽器入門講座」
次々にソロを奏でる楽器と、音の組み合わせによるラヴェルマジックを 梅田先生が解説して下さいました。
まずスネアドラム(小太鼓)から始まるわけですが、私が一番気になったのはチェレスタが入る時、ホルンとピッコロ×2が一緒に演奏すること。
あの「ピー、ピロピロピロ、ピッピロピー」の音は、チェンバロだけではなかった!
それにフルート&トランペット(ミュート)の組み合わせも印象的。
トランペットがミュートをかけることにより、フルートがなんて際立つことか!
ラヴェルの音の組み合わせは緻密で繊細。まさに「オーケストラの魔術師」!ストラヴィンスキーはラヴェルのことを「スイスの時計職人」って言ってたそうですし。

そうそう、のだめオケのホルンに 頭を剃ってる外人さんがいるんですけどね、
前回ののだめオケでもこの人は居て…何とはなしに目立つんですよ。
その時「んン?」って思って…何か…何だろ?? って思ってたんだけど。

この人、映画のマルレ・オケメンバーとして出演されてる方だったんですー!
で、「そうか、そうだったのか!!」って。
コンサートの時点では まだ映画は公開されてなくて、でも「のだめ23巻」についてた映画の音楽集DVDを、私は見てたんですよ。
それに映画内の「マルレ・オケ」メンバーの出演条件は、日本に住んでる外国人であることと楽器を演奏出来ること。
声は吹き替えだったみたいですけどね。ちゃんと日本語、上手に話してました。

あと軽部さんがボレロの最後の部分を指揮して、愛子さんがヴァイオリン演奏にちょこっと参加したりして(この部分は翌日のめざましテレビでも紹介されました)
最後に「ボレロ」を演奏して、第1部終了♪

休憩中のこのこ歩いてたら、マングースちゃんの携帯シールをどうぞ!てのがあって、一枚頂いてきましたよ~

                           




第2部はなぜか「ウィリアム・テル序曲」からスタート。
映画でも、これから始まるアニメ編でも演奏されない曲なのに…???

映画はドラマSPの続きからスタートしていて、アニメは巴里編の続きからスタートするワケだけど、実はスタート地点にズレがあるのです。
映画前編は千秋がマルレの常任になるところから始まってオケの復活をメインにして話が進むけど、アニメ巴里編はマルレ復活で終わってるんです。
だから原作では、このコンサートはロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」とニールセンの「不滅」が本当の選曲なんだけど、映画ではSPで「ウィリアム・テル」が既に登場しちゃってるので違う選曲をして、選ばれたのがチャイコフスキーの「1812年」であった、ということらしいです(と軽部さんが言ってた)
確かに盛り上がるけどね…演奏・指揮シーンは絶賛する素晴らしさなんだけどね…

で、アニメ巴里編では原作通り「ウィリアム・テル」と「不滅」が演奏されてるんです。
だーかーらー…映画でも「不滅」を取り上げて欲しかった…てのが私の本音です。
何なんでしょうかね~、パリが戦争に負けちゃうことをモチーフにした曲をパリのオケに演奏させちゃうなんて…
しかも秋の新シーズンの一発目なのに この選曲って…
配慮が足りないような気がして ならないんですけどねェ…
だからと言って、何か文句を言う必要もないけど。
メディアは違えどそれぞれの世界観があるし、映画は映画として十分楽しい仕上がりだしね。


「ウィリアム・テル」の次は、またアニメ関連ゲスト。
エンディング曲「風と丘のバラード」を歌うユニット「Real Paradis」(レアル・パラディ)
ユニットって言っても一人ユニットだそうでして…(TMレボリューションみたいな…)
本名JULIE(ジュリー)さん(女性)。背がすらっと高くて、美的で、まるでモデルさんのような方。
日本人とフランス人のハーフで、でも日本にずっと住んでて、透き通るハスキーボイスが魅力的な方でしたよ~


さてさて…今回はもうゲストがもう一人。
期待してた松谷 卓(まつたに すぐる)さん、いよいよ登場です!

松谷 卓さんは「のだめ」アニメ(日本編・巴里編とも)に登場するクラシック以外の曲を手掛けてる方なんです。
原作に出てくる「のだめラプソディ」(日本編・千秋作曲・のだめが勝手に命名)作曲&ジャズアレンジや、大島ミチルさん作曲の「もじゃもじゃ組曲」(巴里編・のだめ作曲・オクレール先生がピアノ演奏)をヤドヴィとのテルミンセッション用にアレンジなど…多才な方んですよ。

松谷 卓さんの名を世に知らしめた代表作は「劇的!ビフォーアフター」。
軽部さんのリクエストで、あの名曲を弾いて下さいました。
例の名セリフが聞こえてきそうで、すっかり一体化してるんですよねー。

…で、なんとなんと!
ショパンのピアコン第1楽章、ピアニストさんではなく、松谷さんが弾いたんです!
今年はショパンイヤーですから、音楽界ではどんどん盛り上がってくるはずですが、これはまさに「のだめオケ」ならではのオリジナル企画ですよね!

あぁ、でもでも本当に松谷さん、大変そうでした…
聴いてて手に汗握るっていうか…頑張って~!!って心の中で応援しちゃいましたよ…
でもね、しっかり演奏されてて、3日のニューイヤーコンサートでの「ラヴェル・ト長調」よりもピアノの音がよく聴こえましたよ。
…今回の私の席は1階の7列で、前回よりも更に前に出た位置で、でもそのせいだけじゃなくて。
上手いか上手くないか。早く弾けるか弾けないか。演奏時の心の持ち方などなどが色々と作用するものなんじゃないかな、って思いましたよ。
それが生の音(ライブ)の面白さでもあるんじゃないかな…

今回ののだめオケコンサートは3日間で、この日は2日目。次の日も演奏するそうです。
1日目よりよく弾けて、自分でも感動して手が震えちゃいました!!…って松谷さんのコメント。
ひょろりと背が高くて、すっごくシャイな印象でした。
きっと飛びっきり繊細な方なんじゃないかしら…


アニメフィナーレには登場しないけど「1812年」も演奏され、アンコールはヴィエラ先生の「チェコ組曲・ポルカ」。
「ラデツキ―行進曲」で締めとなり、コンサート終了です。

アニメ開始の14日(木)に合わせた企画だったので、よしっ!アニメも頑張って見なくっちゃ!って気合いいっぱいのコンサートでした!!


東京フィル・ニューイヤーコンサート2010

2010-01-07 12:56:31 | のだめ&クラシック
最近の記事、クラシック関連ばかりで、これでレシピブログ参加中♪って言っちゃうのってどうよ?

…て思う。 ホント、すみません…


で、またクラシックですよ… いっそのこと、クラシックブログに登録すべきかどうか…
あぁ、でも正真正銘のクラシックファンの皆様から見たら、私などまだまだひよっこだしなー
それはまたそのうちにすることにして(逃)







東京フィルハーモニー交響楽団・ニューイヤーコンサート2010

2010年(平成22年)1月3日(土) 15:00開演 @Bunkamuraオーチャードホール

  指揮    :井上道義
  ピアノ   :菊池洋子
  ヴァイオリン:郷古 廉(ごうこ すなお)
  司会    :朝岡 聡


            



第1部  デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
    ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
    武満 徹:グリーン

第2部  アンダーソン:プリンク・プランク・プルンク
             タイプライター
     ショパン  :『レ・シルフィード』より
              “ワルツ”op.70-1
              “マズルカ”op.33-2
              “華麗なる大円舞曲”op.18
    ハイドン   :ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調より第2楽章
  ショスタコーヴィチ:バレエ『明るい小川』より“ワルツ”
   J.シュトラウスⅡ:春の声


1年前のニューイヤーコンサートの時から、絶対次も行くぞ!って楽しみに待っていたのです。
しかもミッチーの指揮(井上道義氏ね)だし、きっと楽しい!
生ミッチーは、これで3回目です。


いつも普通の指揮者(黒の燕尾服)とは一味違ういでたちだけど、今回は黒服でしたよー
でも燕尾服じゃなくて、襟のない背広でした。

ロビーでは ソロ奏者・ミッチー指揮CDの他、のだめ映画サントラも売られてて、「魔法使いの弟子」と「「ト長調」が今回演奏されます!ってさりげなくPRされておりましたよ。


さて一曲目デュカス「魔法使いの弟子」
デュカスという人は大先生なのだそうでして、厳選した作品しか代に出さなかったのだそうです。
だから他に有名な曲がないのね~
で、デュカスの影響を受けたラヴェル・武満徹を選曲したのだそうで、ニューイヤーと言えばウィーン&ワルツ!というのは他のオケにお任して、ここではフランスの香り漂う第1部にした…のだそうですよ。

ラヴェル「ピアノ協奏曲 ト長調」
これ…本当に残念なんだけど、せっかくのラヴェルの緻密なピアノなのに、音が聴こえなかったの!
響いてこないっていうか。
私の席は1階の右側だったんだけど、位置も悪かったのかなぁ。
去年の2階席1番前の列は本当にいい席で、オケ全体の音のバランスがよく分かったんだけどなぁ。
ピアノの演奏者も、本当はモーツァルトが専門みたいだし…
残念。

武満 徹「グリーン」
子供のために書かれた曲。予習の段階から、よく分からなかった。好みの問題?
「ノヴェンバーステップス」という小澤さんが指揮した、とても有名な曲があるそうですけど…(一応持ってるので、今度聴いてみよう)
ミッチーの話によると、新緑の頃(別荘のイメージ)外からは遊んでいる子供たちの声が聞こえる。自分の子も2歳になったし、一緒に外で遊びたいのになぁ…
でも目の前の机には依頼された「ノヴェンバーステップス」と「尺八の~」があって、これも自分の気分じゃなくて、それを書きつつ同時進行で作ったのがこの「グリーン」なのだそうな。
すごいよなぁ、べートーヴェンの「運命」と「田園」みたいだ。


第2部の1曲目、アンダーソン「プリンク・プランク・プルンク」
夏に一度聴いてるし、11月にもぎぎ先生のも聴いてるから、これで3度目。
かわいくて遊べる曲。コンバス隊の楽器くるりんが楽しい。

アンダーソン「タイプライター」
パーカッションの人がタイプライターをホントにカチカチと打って、これも楽しい~♪

ショパン「レ・シルフィード」
ショパンの音楽をバレエ化したいと考えたダンサーの注文により、オーケストレーション(オケ用に編曲)された曲。
「レ・シルフィード」とは風の精。
8曲から構成されており、その中から「ワルツ」「マズルカ」「華麗なる大円舞曲」をセレクト。
2010年はショパンの生誕200年に当たるため、この選曲なのだろう。
今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」もショパンだし、今年はあちこちでショパンの企画がありそうだなー、のだめちゃんのショパン弾くしね♪

ハイドン「ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調より第2楽章」
昨年2009年はハイドン没後200年に当たったため、私が聴きに行ったコンサートでもハイドンは多かった。
ちなみに2009年はメンデルスゾーン生誕200年でもあった。
ハイドンを近年演奏することは少ないのか?探してもCDがあまりなくて「交響曲集」とか「協奏曲集」とかちょっと値の張るものが多くて、買うのにちょっと迷った。
ヴァイオリン奏者の郷古君は16歳になったばかり!の期待の新鋭だそうである。

ショスタコ―ヴィチ「春の小川」より「ワルツ」
ちょっと悲しげ。

J.シュトラウスⅡ「春の声」
ラストは、こってこてのウインナワルツで締め!

全体的には、いかにも「ニューイヤー!」ではないコンサートでしたよ。
ていうか、指揮者さんが、あえてそうしなかったんだろうなっていう意図を感じました。


そうそう、お正月なので、最後にお楽しみ抽選会ってのがあったんです。
ホテル宿泊券や飛行機チケットなどゴージャスなプレゼントのあと、最後に登場するのは東京フィルハーモニー「ラデツキ―行進曲」を指揮する権利!!なのですー!!
すごいでしょ!?
去年もそうだったけど、今年も当たるべき人に当たったみたいです。
前日の「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」で「ラデツキー」を見たばかりっていう方に当たり…これって好きな人しか見ない番組ですよねぇ。
(私は知ってたけど、家事がたんまり残ってたためスルー)
ミッチーから指揮棒を受け取って いきなりオケに前に立ち(私の隣に居たお兄ちゃんが「え、いきなり指揮するの!?」って驚いてた)、指揮を始めたんですよー!
ちゃんと振り返り、お客さんに向かって手拍子したりして、いやいや、なかなかの指揮っぷり!お見事でしたー!
指揮棒はそのままお持ち帰り、勿論マエストロのサイン入りでごじゃいますよ。

好きな人にとっては最高のプレゼントですよねー!
おめでとうございました!
見てる私まで嬉しくなっちゃいましたよ。



オーチャードホールを出て、せっかく東急に来たのだからと 念願のドゥ・マゴ・パリへ行くべくお店を探してたら、Bunkamuraショップっていうのを発見。
お洒落な音楽関連グッズが色々並んでました。
オペラグラスとか、音符柄ハンカチ・手ぬぐいとか、ポーチ、ストラップ等など。
1月中旬の「のだめオケ」ポスターまで貼ってあるし。
いや~会場でCDも売ってるし、のだめパワーってすごいなー!って…
でも、よくよく考えたらそのコンサート、NHKとオーチャードホールの2ヵ所だったんだわ…

で、家に帰って自分のチケット確認したら、オーチャードだったんですよ。
すーっかり忘れてたぁ。
Bunkmuraのニューイヤー、来年はどうなるかまだ分からないし、だからドゥ・マゴ・パリに行くのは今回しかない!って頑張ったのに…自分のおばか加減に呆れます…


ドゥ・マゴ・パリのテラス席にて、キッシュ(フランスパン・サラダ付き)とコーヒーをいただきました。
きなこさんのとこで、「コーヒーをピッチャーに入れてくれる」ってのを見て、どーーーしても行ってみたかったのですよー♪

デジカメを忘れたため画像がなくて残念(携帯からの飛ばし方も分からず)、
冷めないように保温できるポットに、コーヒーが3.5杯分も入ってましたー
カップは小さめなんですけどね。


いろいろと楽しい東京一人旅でした(?)
行かせてくれたおっと・ぽんちゃん・りィちゃん、ありがとう
(って言っても、クラシックに付き合ってくれる人は居ないんですけどね)


のだめシンフォニックコンサート

2009-12-30 23:57:28 | のだめ&クラシック
すっかりUpが遅くなってしまって、今頃?…な感じなんですが…
次のコンサートへ行く日が近づいてきたので、頑張ってUpします~




茂木大輔の生で聴く“のだめカンタービレの音楽会”
のだめシンフォニックコンサート

2009年11月29日(日) 15時開演  @西新井文化ホール


11月1日にのだめオケに行ったあと、次にオケを聴きに行くのはニューイヤーコンサートの予定だったんだけど、急遽チケットを取って行ってきた。
コンビニのチケットサービス、こういう時は非常にありがたい~!
聴きにさえ行ければ、席はどこだっていいし。 最悪立ち見でも構わないし(さすがにそれは無いか)

茂木大輔さんは「のだめカンタービレ」の原作協力者であり、ドラマやSP、映画でもクラシック音楽監修をされている。
本業はNHK交響楽団首席オーボエ奏者。指揮活動、執筆活動もこなし、実にパワフルな方。文章もとても面白い。
「のだめ」の世界を丸ごと味わう企画「生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会」を各地で精力的にひらいておられるのだ。

ただその音楽会はなぜか西宮を拠点としており、名古屋・松本・金沢(金沢は今年ラ・フォル・ジュルネが開催されたので、よい環境なんだろうなー)等…
のだめを読むうちにすっかり音楽を聴きたくなってしまった私は、当然西宮へ行きたい…が…
遠いじゃんっ
それでまずは出来ることからと、行動範囲内の のだめ関連曲を演奏するコンサートを探して行き始めたのであった。

まずは「のだめオケ」(東京駅)へ行き、チラシを見て近所のフルートコンサートへ行き(地元)、なぜか宮本笑里さんがいらしたので(地元)行き、ラ・フォル・ジュルネ(東京駅)へ行き… 
東フィルのニューイヤーコンサート(渋谷)へ行き、ここから一気に加速。
新聞やネット、HP、コンサートで貰うチラシ、生協のコンサート情報などにこまめにチェックを入れ、積極的に行くようになった。

で、二ノ宮先生のHPにもお邪魔してるんだけど、そこのクラシックBBSにはもぎぎ先生(茂木大輔さんね)もちょくちょく顔を出されてて、今回の西新井公演が紹介されてたわけ。
来年もずーっとのだめコンサートの企画は立てられており、本当は来年の西宮公演へ行きたい。
なぜなら内容が「のだめデビューコンサート@ロンドン」だから。
原作通りに再現される予定のコンサートで、ショパンのピアコン1番は当然全曲演奏される。
「のだめオケ」だったら きっと出だしと最後しか演奏しないだろうけど、この曲は第2楽章も素晴らしく、是非全曲通して聴きたい。
でもやっぱ無理よね…平日だし… こういう時、仕事が恨めしい…

でもでも少しずつ好きな曲や好きな指揮者が増え、耳も少しは肥えてきたし、都内にもぎぎ先生が来て下さるので、これも一つの縁。
やっと本物の「のだめコンサート」(「のだめオケ」とは違うよ)に行ける機会が訪れたのだ。 ラッキー♪

ただし当日(昨日ね)はりィちゃんの用事と重なり、彼女の出かける時間に合わせて家を出たため、会場入りは時間ぎりぎりになる予定。
うーーーーん、まぁ何とかなるか?とタカをくくってたけど、実際は何とかならなかったのである~

原因は電車の乗り換えのタイムロス。
ポケモンラリーで結構自信つけたつもりだったんだけど、まだまだ甘かった。
錦糸町から東京メトロ半蔵門線急行 久喜行き。
これの「直通」の意味がさっぱり分からなくて、え、乗り換えどうするの?切符の買い方も分からんし??
悩んでる間に 乗る予定だった電車に乗り損ねてしまい、2本遅れとなってしまい、西新井に着いてからもホールの位置がよう分からず…

あ”~~~~~~っっっ!!! 一曲目、間に合わず……
まさにのだめの「コンサト、オクラセテクダサイ!」ってやつよ…
でもホールの方が、一曲目終了のタイミングで、丁寧に席へ案内して下さった。
感謝。


【第1部】
ドボルジャーク/ チェコ組曲 作品39より第2曲「ポルカ」
ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇『こうもり』より「序曲」
            第2幕・アデーレのクプレ「横顔が似ているのね?」
             (侯爵様、あなたのようなお方は)
ハイドン/トランぺット協奏曲 変ホ長調 
ハイドン/オラトリオ『天地創造』第2部・第15,16曲:「鳥たちの創造」(鷹は力強い翼で)
ドリーブ/カディスの娘たち
ガーシュイン/ラプソディ・イン・ブルー(マングース・バージョン)

【第2部】
ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調作品92

アンコール「プリンク・プランク・プルンク」


聴き逃した一曲目はビエラ先生の「チェコ組曲」
のだめオケでも聴いたことある曲、のだめドラマ第1回でドラマの出だしにかかる一曲目でもある。
今回オペラ関連が多く、のだめと関係ないじゃん!?とも思うけど、アーティストを世に広めるためとか、何か色々あるんだろう。

『こうもり』を予習して行ったけど、「序曲」はなかなか素敵だった。
オケの演奏曲でよく「序曲」というのが出てくるけど、これはオペラやバレエが始まる前の曲であり「これから始まるよ~~~!」というドラマチックな幕開けなんである。
だから華やかなんだなぁ。

『ラプソディ・イン・ブルー』はマングースがピアニカ演奏するという凝った趣向。
今回のマングース(着ぐるみ)は映画宣伝のため、フジテレビのが借りられず、二ノ宮先生のをお借りしてきたので「自慢してください!」って。

そして今回の目的「ベト7」全楽章演奏!!
のだめの代名詞とも言える第1楽章、しっとりじっくりと聴かせる第2楽章、徐々に盛り上がる第3楽章、生命的躍動感とスケールの大きな第4楽章。
…全楽章を通して聴くのはいいなぁ…
第3楽章などとても美しいのに、のだめオケではスルー。残念。

のだめ映画でも第1・4楽章が演奏される。
玉木千秋の指揮姿が思い出されるが、それは曲の盛り上がる部分、映像とセットになっている部分にすぎない。
CDで通して聴くとき、映画やドラマでは出てこないけど好きな箇所の時、思い出されるのはもぎぎ先生の指揮だ。
まさに渾身の、体中の全精力と心のこもった力強い指揮。

指揮者は不要だと言う方がどこかにおられるらしいが、絶対に必要だろう。
それにもぎぎ先生のトークも楽しかった!
あんなに喋る指揮者って、とも思うけど、皆に音楽を理解し、楽しんでもらいたい!っていう気持ちがいっぱいの、本で読んでいたとおりの楽しい方だった。

サイン会があるのが分かってたので1部と2部の間の休憩中に新刊を買い、終了後ササッと出際よく並んで4番目位にサイン&握手していただいてしまった。
ちょっとしたお喋りさえも面白い方なのであった…

気付くのが遅いケド、もぎぎ先生の写真、サイン会中にこそっと撮っとけばよかったなぁ…


「のだめカンタービレ最終楽章前編&後編」サウンドトラック

2009-12-27 00:06:15 | のだめ&クラシック
*注意!!
前回に引き続き、これもネタばれあり…かもです。
曲それぞれのエピソードは、原作・映画・私の考察が混ぜこぜになってます。
ご了承のうえ、お読みくださいませ…




のだめの新しいクラシックCDについて、まだ書いてなかったですね。

映画公開の10日前、12月9日にオリジナル・サウンドトラック版の「のだめカンタービレ最終楽章 前編&後編」が発売になりました。
前編だけでなく、後編の曲も収録されています。
そしてブックレットに、ショパンのピアコンを弾くのだめの姿が…うひゃ~豪華!贅沢!
しかも3枚組の大ボリュームなのですよ!
映画を観る前の予習としては勿論、映画を観た後に思いを馳せながら聴くのが、また良いのです…
全部新録音、しかもDisk2の「のだめ篇」は全てがラン・ラン氏によるパフォーマンス。
この全曲が彼のレパートリー曲だそうで…すごいですよね…



Disk1 千秋篇 オーケストラ

01.ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92より 第1楽章
02. 同上      第4楽章
  …毎度お馴染みの「ベト7」。
   映画のオープニングを飾りつつ、「楽友協会」での千秋ガラコンサートへと続く導入部にて登場。


03.デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
  …千秋がマルレオケ常任に就任する前、ピンチヒッターとして指揮する曲。
   リハーサル中の「決壊」シーンと「のだめ池ポチャ」シーンにリンクしています。

04.ラヴェル:「ボレロ」
  …上と同じく、千秋が就任前に指揮する曲。リハではなく本番にて登場。
   ソロの音がいちいちヘタッぴで、苦悩する千秋が面白い!(ひどい)

05.J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番二短調BWV1052より 第1楽章
06. 同上      第3楽章
  …千秋が就任後、初めてのコンサートで、指揮振りする曲(2曲目)
   オケの信頼を勝ち得るために、千秋のピアノを団員に見せつけるために選曲された。
   だけど この成功が、のだめを絶望の入口へと追い込んでいく。

07.チャイコフスキー:序曲「1812年」
  …上と同じく、コンサート1曲目で披露される。
   千秋VSコンマス、頑張るオケ団員(民衆)、繰り広げられる闘い…最後には高らかに勝利の鐘と大砲が鳴り響く!
   映画の中で最も盛り上がり、まさに映画館がコンサーホールへと変わる!


Disk2 のだめ篇 ピアノ

01.モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調K.331より 第3楽章「トルコ行進曲」
  …コンバト試験の曲。
   ラン・ランのピアノが、ラストで炸裂!!本人も「モーツァルトに怒られそう」とコメントしてるとか。
   マングースも頑張って太鼓叩いてます!

02.ショパン:ピアノソナタ第3番ロ短調作品58より 第1楽章
  …この曲が出るのは後編。
   オクレール先生の課題曲はどれも大曲ばかり。これは一体なぜなのか?
   焦っているのはのだめだけでなく、先生もなのかもしれない。
   
03.ドビュッシー:「映像」第1集より 「水に映る影」
  …後編にて登場予定。オクレール先生の課題曲。
   のだめより先に千秋がさらってしまい、のだめの闘争心をあおってしまう。
   千秋…やりすぎだよ。思いやりが足りなかったね。

04.ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番イ長調作品110より 第1楽章
05. 同上  第3楽章から
  …後編にて登場予定。オクレール先生の課題曲。
   「じゃじゃじゃじゃ~ん!」で有名なベトベンなのに、この曲ははっきりしてない!と悩むのだめ。
   千秋はベートーヴェンの実験的な面白さを諭す…奥深いシーン。
   第1楽章は慈愛に満ちた愛らしい曲、徐々に絶望へと進み、第3楽章は「裏切り」「苦悩に満ちた試練」「落胆」人の嘆きの全てがある。
   最後は疲れ果て、心もない。(byオクレール先生)
   べートーヴェンの苦悩が のだめの苦悩・嘆きとリンクする。
   第4楽章のフーガは「全ての悲嘆の色を一掃するかのような高揚感(by千秋)」だが、演奏されることはない。

06.ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調より 第1楽章
  …この曲を先輩と一緒に演奏したい!のだめが清良のコンクールで出会って愛した曲。
   なのに、Ruiが先に、千秋と演奏してしまい、のだめの絶望は最高潮に達する。
   明るく可愛く楽しい曲なのに…

07.ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11より 第1楽章
08. 同上  第3楽章から
  …ミルヒー指揮による、のだめの演奏。
   最高潮に達したのだめの絶望につけ込み、メフィストミルヒーがのだめを誘惑する。
   「千秋なんか忘れて、僕と一緒に行きますか?」…悪魔の手を取るのだめ。
   耳が聴こえなくなりつつあるミルヒーの願望「のだめの初舞台が見たい。のだめの奏でる美しい音を聴きたい。」
   助けを求めた千秋にスルーされ、絶望と限界に追い込まれたのだめは、悪魔の囁きに身を委ねるしかなかったのだろう。

   千秋先輩との夢のコンチェルト。
   しかしそれとは比較にならないほどの大舞台で、のだめはこの曲で世界デビューしてしまう。
   その晴れ舞台を実際に目にするのは千秋ただ一人。(他の人はネット)
   千秋の心情と、のだめの演奏に注目するべし!!

   協奏曲とは、普通ソリストとオーケストラがバランスを取りつつ作曲されるものだが、ショパンはピアノ寄りであり、
   この曲はまるでオーケストラは添え物、あるいは不要であるかのように作曲されているらしい。
   ピアノ中心→ピアノがオケを振り回す!→のだめデビューは、この曲でなければならない。
   二ノ宮先生と大澤先生の選曲は、いつも本当に素晴らしい…
   また、全ピアノ演奏者にとって「コンチェルトするなら、やっぱりこの曲!」との憧れの曲でもある。
   
        
09.ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番作品「悲愴」より 第2楽章Adajio cantabile
   …のだめの日本編冒頭に登場する、でたらめの悲愴が、ここで本物へと進化を遂げる!
    本来、原作ではベートーヴェン31番だが映画では悲愴が登場。
    千秋が流す涙…うぅっ、見たいよー!

10.モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ 二長調k.448/375aより 第1楽章
   …これが正真正銘のラスト曲(オチ)になるので、内緒にしときたいとこだけど…
    千秋とのだめの演奏。
    日本で、千秋は「悲愴」でのだめの音に出会い、「2台ピアノ」で二人が本当に出会った大事な曲。
    2台ピアノは、2台ともラン・ランの演奏。

11.大島ミチル/松谷卓編:「もじゃもじゃ組曲」より
   第1曲「もじゃもじゃの森」から“のだめとヤドヴィ”ヴァージョン
   …のだめ作曲の「もじゃもじゃ組曲」がドラマSPで実際に作曲され、映画後編ではさらにアレンジされる。
    原作に出てきたテルミンをヤドヴィが演奏し、のだめのピアノとコラボする。
    テルミン演奏者って本当にいるんだね~! 
    ピアニカ演奏といい、のだめの音楽スタッフはすごいな!!

12.フランス民謡:「ァヴィ二ヨンの橋の上で」
    …多分、のだめが子供達にレッスンする曲だと思う。


Disk3 マルレオケと仲間たち篇 室内楽、オーケストラ BGM楽曲

01.モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K.312/285dより 第1楽章とピアノ伴奏版
    …マルレオケのオーディションに黒木君が参加。ピアノ伴奏はターニャ。
     前日に起こる「のだめカレー事件」!!!!!!
     お腹抱えて笑える~!(ターニャ、ごめん!)

02.サラサーテ:「ツィゴイネルワイゼン」ピアノ伴奏版
    …マルレオケオーディション、ノースリーブのソリスティックな演奏曲。
    
03.ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104/B.191より 第1楽章kらピアノ伴奏版
    …マルレオケオーディション、ダニエル(原作では「くるみ」)お坊ちゃまの演奏曲。執事付き。

04.ジョリヴェ:バソン協奏曲より 第1楽章ピアノ伴奏版
    …マルレオケオーディション、ポールの演奏曲。
     ポール・黒木・のだめの「ヤキトリオ」エピソードは、映画では削除。残念。
     ただし、ポールの家族は全員ポール顔。。。

05.ブラームス:ヴァイオリン協奏曲作品77より 第3楽章
    …清良のコンクール演奏曲。情熱的でかっこいい!!

06.ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」より 第4楽章
    …千秋の「ボロボレロ」で大爆笑した松田だが、「1812年」を聴き本気になり日本へ帰国。
    RSオケをしごく!!

07.ベートーヴェン:交響曲第9番二短調作品125「合唱付き」より 第4楽章から
    …千秋からボレロのチェレスタを頼まれたのだめが歓喜いっぱいに弾ける!!
    原作では一コマしか登場しない「変態の森」を、ここまで膨らます必要が果たしてあるのか無いのか!?
    とにかく笑えるし、子供もきっと喜ぶこと間違いなし!のシーン。
    
08.エルガー:「エニグマ」変奏曲より 第9変奏「二ムロッド」
    …ハルモ二ーについて語るのだめと千秋のシーンで登場。
     音楽の謎を読み解くと同時に、宇宙を感じさせる壮大な曲。

09.マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調より 第4楽章 「アダージェット」
    …オクレール先生の言葉で、失意に追い討ちをかけられるのだめが彷徨ううちに雨が降ってくる。
    ただ悲しいだけではない。
    「憧れてやまないのに、千秋先輩に手が届かない。
     進む道さえ見つかれば、自分だって出来るのに。 ちゃんとやれるのに、自信だってあるのに…」
    
10. チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」より第4楽章ら
    …原作にはない、映画オリジナルの選曲。
     マルレオケコンサート3曲目に演奏される。
     練習の時はオケの不穏な雰囲気を醸し出し、本番では千秋のピアノを聴き、妬みに駆られるのだめとリンクする。
     奈落の底へ突き落とされるかのような重々しさ。

11. ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルーより
    …「ベト7」と並ぶ、のだめエンディングの看板曲。
     

「1812年」の人気が、じわじわと上がってきているようです。
映画を観ながら演奏が出来上がってゆく過程を共にするわけですから、思い入れも強くなるはずですよね。
長くて退屈なイメージの普通のクラシック曲に比べると、曲自体のテンポもよいし、受け入れられやすいのではないでしょうか。
とはいえ「のだめ」のパリのイメージからして、マイナスに働くのではないかと、相変わらず一人で勝手に心配しております…

またマルレオケの演奏、2回分が1回にまとまってしまい、時間の経過を省略してしまったことが残念です。
1回目で千秋の成功、2回目で成功から失敗→のだめとの別居へ続くのが本当であるのに、前編ラストで一気に話が進んでしまい、千秋の真意がちょっとぶれてしまっていて…
勿論、映画製作の事情も分かってます。仕方ないのでしょう。
SPの時もエピソードの入れ替えがあったため、同じような思いをしましたが…
映画は映画としての世界観があるのだ、ということです。

ランランのピアノ、ショパンのピアコンの技巧の素晴らしさには本当に驚きです!
のだめに出てくる曲は、原作に登場するとCDを購入して聴くようにしており、一通りは持っています。
が、クラシックは聴き比べが出来るのが面白い。
演奏者によって、ちょっとしたテンポの違いでさえも、違った表現になります。

自分が持っているショパンはピリスのものですが、ずっとそればかり聴いてると、そういうものだという思い込みが発生します。
それをぶっ壊すのがラン・ランの演奏。
ピリスも十分みずみずしくて素敵なのですけど、今回のラン・ランの演奏のすごさったら!!
速過ぎる!!
こんなにも早く弾けちゃうものなの!?
これが「のだめの演奏」になる…本当にすごいことだと思います!!


実は「のだめオーケストラ」のアニメ版コンサートも行く予定です。
演奏曲目は映画公開前のものとあまり変わりませんが、後編を先取りしてショパンのピアコンが入ってるのですよ。
「1812年」をまた聴くこともできるし…あ~押さえといてよかったぁ♪


映画「のだめカンタービレ最終楽章前編」

2009-12-22 09:20:30 | のだめ&クラシック
*注意
ネタばれ含むかも…なので、映画を観ようと楽しみにしてる方。
もしおられたら ご注意くださいませ!




二の宮先生のHP、パンフレットや講談社館のガイドブック、映画HPにオケのブログ、ヤフーニュース…
のだめ情報を見つけるたびに あちこちつまみ食い状態(テレビ情報は見てない)、もうどこで読んだか分からないんだけど…

上野樹理ちゃんのコメントで忘れられない大事な言葉。
正確ではないかもしれないけど。

「憧れてやまないのに、手が届かない存在。
進む道さえ見つかれば、自分だって出来るのに。 ちゃんとやれるのに、自信だってあるのに…」


憧れてやまないのは千秋先輩。
自分はコンクールを禁止され、前に進めない。
進みたいのに。先輩はどんどん先へ行ってしまうのに。このままじゃいられないのに。

原作ののだめは非常に長い期間をかけ、徐々にのだめの絶望が深まっていく。
基本コメディなので、そういう深刻な状況においても軽い笑いが散りばめられ、それがのだめの心情を分かりにくくしている。
二ノ宮先生独自の、深読みしなければ解けない謎。のだめのモノローグが一切排除されているのが、更に拍車をかける。
だから、のだめの絶望が見えにくい。

それを、原作ファンも納得するほど、いともあっさりと、上野樹理ちゃんは語る。
原作にはない「音」(音楽・効果音等)、複雑な表情、動き。
表現方法が違えば、また新たに見えてくるものがある。
原作のエピソードがシャッフルされているために、ただ原作を追うだけではなく、樹理ちゃんは独自ののだめを作り上げたのだ。

映画は前編・後編と2作あるが、それでも原作ほどの時間の経過表現ははされないだろう。
じわりじわりと深まるのだめの絶望と、千秋の、映画では削除されてしまった父との確執。
長年連れ添ったような のだめと千秋の二人の関係の深さ…を短時間で表現するのは難しいだろう。

でも監督さんのポイントは決して ぶれてはいないのだ。
キレ・メリハリ・テンポ・笑い。どれもいい!そしてオケの素晴らしさ。
必要最低限までエピソードを削ぎ落とし、後編は更にのだめ中心になってゆく。
もしかして主役は千秋?と思われていた認識が、いよいよ覆る。
今までのこと全て、千秋の成功すらも、のだめの為の糧であったこと。
「のだめカンタービレ」。
のだめが岸辺に立ち、世界に向かって高らかに謳うのはもうすぐ!!

…後編公開の4月は遠いなぁ……




すみません。前編、すでに2回見てしまいました…懺悔します。

12月19日(土)初日のレイトショーへ行くっていうのは、この前記事に書いたけど、
もう頭の中が「1812年」と後編の予告で満タンになってしまいまして…
この週は雑用が多く寝不足も重なっており体も疲れてて、映画の時間を最終にしたのはまずかったかな、とは思ったけど、どうしても初日に見ときたかったし。
次の日曜はりィちゃんがジャンプ・フェスタへおっとと行くことになっており、でも急に仕事が入って中止になる可能性もあると踏まえ、
土曜のうちに私が映画を済ませておけば、おっとの代わりに付き添っていけるし、とも思ってたんです。
しかし二人は予定通り出かけてゆき、ぽんちゃんと二人でお留守番。
時間が自由に使える、この絶好の機会…
本当は疲れてるから休息日にしようと思ってたのに、もう脳が覚醒してしまって休めない。悶々としてしまい、家事もキルトも手に付かず。
ぽんちゃんを誘ったけど全く乗ってこないので、一人でまた行かせていただいた次第であります。

1回目は初見、2回目は笑う気満々でテンション上げて観ました。
とにかく笑いが多いんですよ!
思いっきり爆笑出来るシーンから、小ネタでくすりと笑えるシーンまで。
最後の最後、思いっきりシリアスな場面にまで笑いが仕掛けられてて、この場面でこんなんあり!!??って!

のだめカレーは大爆笑!お腹が痛くなるほど笑える!
それに変態の森のダンス。原作では一コマしかないのに、ここまで膨らませるか!?
他にももっとたくさん……!!

「魔法使いの弟子」の決壊はおっかしいし、「ボレロ」のぼろぼろ感も実にいい味わいが!
変な音のソロが入るたびにショックを受ける玉木千秋。
指揮は動きが少ないから、そういうのを表現するのはきっと大変だったろうなぁ。
「1812年」の完成度も素晴らしい! 本当にブラボーしたかったですよ!
あちこちオケを見に行くようになったけど、あそこまで「魅せる」指揮者は居ないよね!さすが役者さん!

「1812年」の起用も、映画を通して観て納得。
原作の「ウィリアム・テル序曲」、冒頭のチェロ。最後の行進曲。
「不滅」の対立と和解も、この曲の中に見ることが出来る選曲。
ただ、アジアで公開されることが決まり、もしやヨーロッパまで広がった時に、この曲はやはりマズイんじゃないか、という不安は拭えないのですけど…
ここで、ライブラリアンのテオ君(なだぎさん)が、いい仕事してます!

原作にはない映画オリジナルの選曲、チャイコフスキーの「悲愴」。
悲しくも美しい旋律。
のだめの悲しみと千秋への嫉み。
「憧れてやまないのに、手が届かない…」
自分がどんなに頑張っても、指揮者として 更にピアニストとしても舞台に立ち賞賛を浴びる千秋。

ここからのだめの心境の変化が始まり、後編は遂に壊れてしまう。
そして再生へ--------



来年1月3日にニューイヤーコンサートへ行くので、そろそろ予習しなきゃいけないんだけど、もうなんか…
のだめでお腹いっぱいで…
映画のサントラばかり聴いてしまいます。
クラシックはのだめとリンクしてるから、聴けば聴くほどいいのですよ…
でもニューイヤーの選曲の中の私の目玉はラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」、Ruiと千秋のコンチェルト。
のだめオケだと映画に出てくるとこしか演奏しないけど、こちらは全楽章演奏。
うっとりするほどリリカルな第2楽章も聴くことができるので、やはり必聴なのです。


映画のおまけは後編の予告。
またもやクライマックスシーンをたくさん…こんなに放出していいんですか!?
太っ腹!!
べートーベンにラヴェル、ショパンにモーツァルト。
う~ん、これで本当に終わりなので寂しいけど…
絶対見るし、前編も時間を見つけてまたリピしますー!!


「のだめオケ~最終楽章~」コンサート

2009-11-01 23:38:09 | のだめ&クラシック
行ってきたよーわーいわーい♪


今回のコンサートは10月31日(土)13:00/18:00、11月1日(日)13:00の他、10月30日(金)に追加公演も行われた。
のだめ人気、恐るべし!!
私が行ったのは今日、11月1日(日)13:00の回。

そしてスペシャルゲストは、30日はテオ役のなだぎさん、31日の13:00はベッキー、18:00はなんと玉木君&樹理ちゃん! 
今日1日は山田 優ちゃん~♪
司会の軽部さん、一昨日と昨日はお仕事されたようだけど、何故か今日だけ司会者変更、フジテレビの女子アナ二人組…残念…



演奏曲目、ぶれてて見にくいんだけど…

            


第1部 ベートーヴェン交響曲第7番 第1楽章、第4楽章
    ラプソディ・イン・ブルー ピアニカバージョン 
    ブラームス交響曲第1番 第4楽章

第2部 ラヴェル ボレロ
    バッハ ピアノ協奏曲第1番
    チャイコフスキー 序曲「1812年」

アンコール 
ドヴォルザーク チェコ組曲 第2曲「ポルカ」


バッハのピアノ協奏曲第1番は、私が好きで聴いてるものよりも かなりスローテンポ。ちょっと物足りないと思ったんだけど、それはきっとすごいレベルの演奏に違いない。
この曲を速く弾くのは難しく、このスローテンポこそが本来の姿なのかも。
ピアニストさんの手元がスクリーンに映し出され、じーっくり見てしまった。すごっ…
普通ならば舞台下の、しかもピアニストさんの左側位置に座らなければ、見ることはできないのだ。


指揮の梅田さんも言ってたけど、「ボレロ」は普通トリに使うほどの大曲。
(ちなみに、今年行ったニューイヤーコンサート(コバケン先生指揮)のトリは「ボレロ」だった)
それをあえて第2部のトップに持ってきて、ラストに「1812年」!
どんだけ盛り上げるつもりなんだ!?
導入部の合唱はチェロとビオラ(これが普通なのだそうだ)、
大砲部分は、残念ながら大砲ではなく、電気式打楽器?(あれ、なんだったんだろう?)を使用。
しかし、映画は予告編の中でも大砲が出てきてるので、やはり映画は盛り上がることだろう。

…「映画館がコンサートホールになる」…

このうたい文句、期待大!


ただこれが本当に実現するのは後編になりそう。
Rui&千秋のラヴェル「ピアノ協奏曲 ト長調」と、のだめ&ミルヒーのショパン「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調」。
どちらも後編に入ることになると予想されるから。

ショパンは「のだめオケ」アニメ編のメニューに入ってるし、来年のラ・フォル・ジュルネのテーマがショパンなので、そちらでも聴くことが出来る。
それにラヴェルは来年のニューイヤーコンサートの演奏曲目に決まってるので、どちらも生の音で聴くことが出来る。

のだめの影響力も恐るべし!! 



正直、私は全曲通しで聴かせてくれる、一般のオケの方が好きかなぁ…。
あの神聖さ、音の響き、余韻、空気感。
一瞬にして別世界へ連れていてくれる、あの力強さ…

東京国際フォーラムは確かに大人数入るし、映像も見ることが出来るけど…

今年のニューイヤーコンサートをBunkamuraで聴いてから味をしめ、あちこち聴きに行くようになったけど、オケを輝かすには会場の設備も重要なんだ、って。


いつかサントリーホールに聴きに行くのが夢…




追記

コンサートで、映画の冒頭3分間が公開されました!

ベト7が流れる導入。パリを見降ろした風景。
花屋さんで花を選んで、小さなブーケを手に、千秋のガラコンサートへ向かうのだめ。
導入のベト7は、そのままガラコンサートの演奏になり、指揮をする千秋。
場所はウィーンフィルの本拠地、今まで映画はおろかカメラが入ることすら無かった「楽友協会」

…と、しょっぱなからスケールの大きさを期待させる3分間でありました。
映画の予告1は、まるっきりこれに当たるわけですな~

予告2も公開されてるけど、こちらは更に深い内容になってて、も~のだめファンにしてみたら「ここまで見せちゃっていいの!?」って思っちゃう。
きっと、もっとすごいシーンを、まだまだ隠してるんだろうな~