生活クラブで、ライブリー(注文カタログ)と一緒に月一で届く冊子「生活と自治」。
時間がなかったり、気持ちがざわついている時は読む気がしないけど、読める時には隅から隅までじっくり読みます。
最新の1月号の中で、「これは大事だから忘れちゃいけない!」記事があったので、残しておきます。
■
どう描く?「食」の未来図
農民作家・山下惣一さん×西日本新聞社編集委員・佐藤 弘さんの対談。
(対談の内容はスルーします。)
------------
とても気になるグラフが載ってます。 『「いのち」を縮める呆食・疎食』
この内容は、福岡伸一さんが書かれた狂牛病についての中の「脆弱性の窓」の考え方に似ていると思うのです。
一生の中の幼い時期でないと、取り返しのつかないことになる。
体がまだしっかりと出来ていない成長期はやはり大事。
お腹が空いているからと手軽に食せるものばかり(ファストフード・お菓子など)では、しっかりとした体の基礎は作れない。
年を取ってから、思わぬリスクに襲われることになる。
ひいては医療費・国の財政にも影響を及ぼすことになるでしょう…いや、もうそれは来ています。
ただ自分の立場がまだそうなっていないから、気付かないだけなのです。
注*「脆弱性(ぜいじゃくせい)の窓」について
「脆弱性」という言葉は、一般にはPC用語として使われているようですが、
ここでは分子生物学者の福岡伸一さんが書かれた本「もう牛を食べても安心か」で取り上げられた言葉としての意味を指します。
『第4章 狂牛病はいかにして消化機構をすり抜けたか—異物に開かれた「脆弱性の窓」』
生まれて数ヶ月の子牛に 母乳代わりに肉骨粉(にくこっぷん)を水で溶いたものを与えてしまったため、肉骨粉の原料となった家畜(鶏・豚・羊・牛など)の持っていた病原菌が子牛の体内に入り、成長してから発病する。
まだ発病していない この病原菌を持っている可能性のある牛を食べると、人間も侵されてしまいます(ヤコブ病)。
「幼い子牛」に与える、というところが最大のポイント。
大人ならば問題ないのに、病原菌は 腸や免疫力等が未発達な子牛の体内をすり抜け、やがて脳に到達してしまいます。
■
グラフ内容の説明。
生まれてから20代…より高い骨量を得、丈夫な骨を作る時期(若年期の問題点→ダイエット・やせ志向・月経不順)
20代~40代…………↑ここで作った最大骨量を維持する時期。
40代~60代…………骨量減少を抑える時期。
60代~80代…………転倒防止、骨折予防の時期。
そして20代以降は、骨粗しょう症の予防に気を配る。
グラフの解説文を転記します。
骨の主成分はカルシウムとリン。さらに骨の枠組みを作る為のたんぱく質。
戦後から現代に至るまで、日本人の平均身長が10cm以上伸びたのは、たんぱく質の多い食品を取るようになったから。
しかし適度な運動をして日光を浴び、シイタケなどに含まれるビタミンDを取らなければ、骨は丈夫にならない。
こうしたことが圧倒的に不足しているから、現代人の骨の中身はスカスカで、折れやすいものになっている。
さらに小・中学生の運動能力の推移を見ても、昔より体格はよくなったが、体力は落ちっぱなしという傾向が現れている。
骨密度は男女とも若い時にグーンと高まり(生まれてから20代)、やがてなだらかに落ちていく。ただし女性は閉経するとホルモンの関係でガクンと骨密度が低下する。これが腰の曲がった高齢者には、おじいちゃんよりもおばあちゃんが多い理由である。
ポイントは骨密度が20代半ばでピークに達し、30代後半からはどんなに頑張っても落ちる一方であること。それまでにどれだけ骨密度を貯金できるかが健康管理の鍵を握っている。
これに若い時に気づかなければ「骨粗しょう症」になるリスクが高まる。
呆食・疎食で目先の食費を削っても、そのツケはいつか必ず自分か、自分の家族に返ってくる。これに早く気づくか否か。まさに人生の分かれ目である。(佐藤弘)
(「生活と自治」1月号より)
■
解説の最後の言葉。
『呆食・疎食で目先の食費を削っても、そのツケはいつか必ず自分か、自分の家族に返ってくる。これに早く気づくか否か。まさに人生の分かれ目である。』
ここでは骨密度に話を絞っていますが、もっともっと大きな問題が浮かびあがってきます。
いつかテレビで、安物買いに走る主婦のドキュメントを見ました。
底値を調べ家族を総動員し、あっちの売り場の方が安い、タイムサービスでもっと安くなる、この商品は違う店の方が安い…
その結果、予算内(いくらかは忘れた)でお友達○人呼んで誕生日パーティが出来ましたとさ。
このままいけば、体は間違いなく日々蝕まれていくことでしょう。
安い食費の代償に、老後の体調不良と跳ね上がる医療費、さらには子供達が結婚して生まれる孫にまで遺伝して…
また、そういうのを追っかけて堂々と放送してしまうメディアの恐ろしさ。
お客が喜ぶからと更に値下げをし悪化してゆく経営。デフレ・スパイラル。
仕方ないかもしれない。
でもこの仕方ない流れを生み出したのは人間であり「人為」です。
自然に起こったことではない。所詮、人間は自然には太刀打ちできない。
けれど、人為ならば何とかして回避したい。
そのために人間は考える力を持っているのだと思いたい。
考える力を悪いことに使うも良いことに使うも 心ひとつです。
私には政治を変えることは出来ない、不況をひっくり返すことも出来ない。
でも、まず出来ることをひとつ。またひとつ。積み重ねていけばいいんです。
骨粗しょう症対策のために牛乳を買う。
お散歩しながら歩いて買いに行く。
牛乳は安さで決めず、表示を見て選んで買う。
まず、そこからスタートです。
ちなみにウチの場合、生活クラブの牛乳を頼んでいるので…お散歩が発生しません。
うぅ、まず歩こう(汗)
時間がなかったり、気持ちがざわついている時は読む気がしないけど、読める時には隅から隅までじっくり読みます。
最新の1月号の中で、「これは大事だから忘れちゃいけない!」記事があったので、残しておきます。
■
どう描く?「食」の未来図
農民作家・山下惣一さん×西日本新聞社編集委員・佐藤 弘さんの対談。
(対談の内容はスルーします。)
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とても気になるグラフが載ってます。 『「いのち」を縮める呆食・疎食』
この内容は、福岡伸一さんが書かれた狂牛病についての中の「脆弱性の窓」の考え方に似ていると思うのです。
一生の中の幼い時期でないと、取り返しのつかないことになる。
体がまだしっかりと出来ていない成長期はやはり大事。
お腹が空いているからと手軽に食せるものばかり(ファストフード・お菓子など)では、しっかりとした体の基礎は作れない。
年を取ってから、思わぬリスクに襲われることになる。
ひいては医療費・国の財政にも影響を及ぼすことになるでしょう…いや、もうそれは来ています。
ただ自分の立場がまだそうなっていないから、気付かないだけなのです。
注*「脆弱性(ぜいじゃくせい)の窓」について
「脆弱性」という言葉は、一般にはPC用語として使われているようですが、
ここでは分子生物学者の福岡伸一さんが書かれた本「もう牛を食べても安心か」で取り上げられた言葉としての意味を指します。
『第4章 狂牛病はいかにして消化機構をすり抜けたか—異物に開かれた「脆弱性の窓」』
生まれて数ヶ月の子牛に 母乳代わりに肉骨粉(にくこっぷん)を水で溶いたものを与えてしまったため、肉骨粉の原料となった家畜(鶏・豚・羊・牛など)の持っていた病原菌が子牛の体内に入り、成長してから発病する。
まだ発病していない この病原菌を持っている可能性のある牛を食べると、人間も侵されてしまいます(ヤコブ病)。
「幼い子牛」に与える、というところが最大のポイント。
大人ならば問題ないのに、病原菌は 腸や免疫力等が未発達な子牛の体内をすり抜け、やがて脳に到達してしまいます。
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グラフ内容の説明。
生まれてから20代…より高い骨量を得、丈夫な骨を作る時期(若年期の問題点→ダイエット・やせ志向・月経不順)
20代~40代…………↑ここで作った最大骨量を維持する時期。
40代~60代…………骨量減少を抑える時期。
60代~80代…………転倒防止、骨折予防の時期。
そして20代以降は、骨粗しょう症の予防に気を配る。
グラフの解説文を転記します。
骨の主成分はカルシウムとリン。さらに骨の枠組みを作る為のたんぱく質。
戦後から現代に至るまで、日本人の平均身長が10cm以上伸びたのは、たんぱく質の多い食品を取るようになったから。
しかし適度な運動をして日光を浴び、シイタケなどに含まれるビタミンDを取らなければ、骨は丈夫にならない。
こうしたことが圧倒的に不足しているから、現代人の骨の中身はスカスカで、折れやすいものになっている。
さらに小・中学生の運動能力の推移を見ても、昔より体格はよくなったが、体力は落ちっぱなしという傾向が現れている。
骨密度は男女とも若い時にグーンと高まり(生まれてから20代)、やがてなだらかに落ちていく。ただし女性は閉経するとホルモンの関係でガクンと骨密度が低下する。これが腰の曲がった高齢者には、おじいちゃんよりもおばあちゃんが多い理由である。
ポイントは骨密度が20代半ばでピークに達し、30代後半からはどんなに頑張っても落ちる一方であること。それまでにどれだけ骨密度を貯金できるかが健康管理の鍵を握っている。
これに若い時に気づかなければ「骨粗しょう症」になるリスクが高まる。
呆食・疎食で目先の食費を削っても、そのツケはいつか必ず自分か、自分の家族に返ってくる。これに早く気づくか否か。まさに人生の分かれ目である。(佐藤弘)
(「生活と自治」1月号より)
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解説の最後の言葉。
『呆食・疎食で目先の食費を削っても、そのツケはいつか必ず自分か、自分の家族に返ってくる。これに早く気づくか否か。まさに人生の分かれ目である。』
ここでは骨密度に話を絞っていますが、もっともっと大きな問題が浮かびあがってきます。
いつかテレビで、安物買いに走る主婦のドキュメントを見ました。
底値を調べ家族を総動員し、あっちの売り場の方が安い、タイムサービスでもっと安くなる、この商品は違う店の方が安い…
その結果、予算内(いくらかは忘れた)でお友達○人呼んで誕生日パーティが出来ましたとさ。
このままいけば、体は間違いなく日々蝕まれていくことでしょう。
安い食費の代償に、老後の体調不良と跳ね上がる医療費、さらには子供達が結婚して生まれる孫にまで遺伝して…
また、そういうのを追っかけて堂々と放送してしまうメディアの恐ろしさ。
お客が喜ぶからと更に値下げをし悪化してゆく経営。デフレ・スパイラル。
仕方ないかもしれない。
でもこの仕方ない流れを生み出したのは人間であり「人為」です。
自然に起こったことではない。所詮、人間は自然には太刀打ちできない。
けれど、人為ならば何とかして回避したい。
そのために人間は考える力を持っているのだと思いたい。
考える力を悪いことに使うも良いことに使うも 心ひとつです。
私には政治を変えることは出来ない、不況をひっくり返すことも出来ない。
でも、まず出来ることをひとつ。またひとつ。積み重ねていけばいいんです。
骨粗しょう症対策のために牛乳を買う。
お散歩しながら歩いて買いに行く。
牛乳は安さで決めず、表示を見て選んで買う。
まず、そこからスタートです。
ちなみにウチの場合、生活クラブの牛乳を頼んでいるので…お散歩が発生しません。
うぅ、まず歩こう(汗)