CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

大晦日です。

2009-12-31 23:27:29 | ごあいさつ
年越し蕎麦。
今年はエビ天2本&玉ねぎかき揚げのダブルのっけ。

            



おせち作り、何とか終わって、無事実家にもお裾分けしてきました。

今回は本当に間に合うかどうかヤバかった…
ていうか、自分のおせち作りペースがうまくいかず、ストレスとの戦いでもありました。
でも最終日の今日、以外にも あっさりと終わった。
これはきっと手が作りなれたからなんでしょうねェ。

NHK教育にて年越しクラシック…
N響第九の合唱、どーしても のだめ映画の「変態の森」が浮かんでしまう…
妙なイメージが刷り込まれてしまったみたいです。

クラシックハイライトでベト7第1・4楽章を聴く。
なかなか熱い指揮者さんであった。
やはり全楽章通すことにより、指揮者もオケも盛り上がって熱っぽくなってくるのがいのよねぇ。
ラン・ランの演奏も見た。
これまた熱い演奏する人なんだなぁ!!
バルトークかっこいいけど難しすぎて分からん。なんでこんなの弾ける?覚えられる?
英雄ポロネーズがまたすごい。
熱く、そして常識をぶっ壊す演奏…自分の世界が確立されてて…
わーすごいすごい。のだめ映画の後編、ますます楽しみだわ♪

11時半から東急のジルベスター・コンサート。
カウントダウン見なくっちゃ…すでにかなり眠い。


のだめ&クラシック関連にどっぷり浸かりつつ、今年が終わります…
おいでいただいた皆様、ありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします。
(多分、また のだめ&クラシック浸けのままだと思われますが)


のだめシンフォニックコンサート

2009-12-30 23:57:28 | のだめ&クラシック
すっかりUpが遅くなってしまって、今頃?…な感じなんですが…
次のコンサートへ行く日が近づいてきたので、頑張ってUpします~




茂木大輔の生で聴く“のだめカンタービレの音楽会”
のだめシンフォニックコンサート

2009年11月29日(日) 15時開演  @西新井文化ホール


11月1日にのだめオケに行ったあと、次にオケを聴きに行くのはニューイヤーコンサートの予定だったんだけど、急遽チケットを取って行ってきた。
コンビニのチケットサービス、こういう時は非常にありがたい~!
聴きにさえ行ければ、席はどこだっていいし。 最悪立ち見でも構わないし(さすがにそれは無いか)

茂木大輔さんは「のだめカンタービレ」の原作協力者であり、ドラマやSP、映画でもクラシック音楽監修をされている。
本業はNHK交響楽団首席オーボエ奏者。指揮活動、執筆活動もこなし、実にパワフルな方。文章もとても面白い。
「のだめ」の世界を丸ごと味わう企画「生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会」を各地で精力的にひらいておられるのだ。

ただその音楽会はなぜか西宮を拠点としており、名古屋・松本・金沢(金沢は今年ラ・フォル・ジュルネが開催されたので、よい環境なんだろうなー)等…
のだめを読むうちにすっかり音楽を聴きたくなってしまった私は、当然西宮へ行きたい…が…
遠いじゃんっ
それでまずは出来ることからと、行動範囲内の のだめ関連曲を演奏するコンサートを探して行き始めたのであった。

まずは「のだめオケ」(東京駅)へ行き、チラシを見て近所のフルートコンサートへ行き(地元)、なぜか宮本笑里さんがいらしたので(地元)行き、ラ・フォル・ジュルネ(東京駅)へ行き… 
東フィルのニューイヤーコンサート(渋谷)へ行き、ここから一気に加速。
新聞やネット、HP、コンサートで貰うチラシ、生協のコンサート情報などにこまめにチェックを入れ、積極的に行くようになった。

で、二ノ宮先生のHPにもお邪魔してるんだけど、そこのクラシックBBSにはもぎぎ先生(茂木大輔さんね)もちょくちょく顔を出されてて、今回の西新井公演が紹介されてたわけ。
来年もずーっとのだめコンサートの企画は立てられており、本当は来年の西宮公演へ行きたい。
なぜなら内容が「のだめデビューコンサート@ロンドン」だから。
原作通りに再現される予定のコンサートで、ショパンのピアコン1番は当然全曲演奏される。
「のだめオケ」だったら きっと出だしと最後しか演奏しないだろうけど、この曲は第2楽章も素晴らしく、是非全曲通して聴きたい。
でもやっぱ無理よね…平日だし… こういう時、仕事が恨めしい…

でもでも少しずつ好きな曲や好きな指揮者が増え、耳も少しは肥えてきたし、都内にもぎぎ先生が来て下さるので、これも一つの縁。
やっと本物の「のだめコンサート」(「のだめオケ」とは違うよ)に行ける機会が訪れたのだ。 ラッキー♪

ただし当日(昨日ね)はりィちゃんの用事と重なり、彼女の出かける時間に合わせて家を出たため、会場入りは時間ぎりぎりになる予定。
うーーーーん、まぁ何とかなるか?とタカをくくってたけど、実際は何とかならなかったのである~

原因は電車の乗り換えのタイムロス。
ポケモンラリーで結構自信つけたつもりだったんだけど、まだまだ甘かった。
錦糸町から東京メトロ半蔵門線急行 久喜行き。
これの「直通」の意味がさっぱり分からなくて、え、乗り換えどうするの?切符の買い方も分からんし??
悩んでる間に 乗る予定だった電車に乗り損ねてしまい、2本遅れとなってしまい、西新井に着いてからもホールの位置がよう分からず…

あ”~~~~~~っっっ!!! 一曲目、間に合わず……
まさにのだめの「コンサト、オクラセテクダサイ!」ってやつよ…
でもホールの方が、一曲目終了のタイミングで、丁寧に席へ案内して下さった。
感謝。


【第1部】
ドボルジャーク/ チェコ組曲 作品39より第2曲「ポルカ」
ヨハン・シュトラウス2世/喜歌劇『こうもり』より「序曲」
            第2幕・アデーレのクプレ「横顔が似ているのね?」
             (侯爵様、あなたのようなお方は)
ハイドン/トランぺット協奏曲 変ホ長調 
ハイドン/オラトリオ『天地創造』第2部・第15,16曲:「鳥たちの創造」(鷹は力強い翼で)
ドリーブ/カディスの娘たち
ガーシュイン/ラプソディ・イン・ブルー(マングース・バージョン)

【第2部】
ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調作品92

アンコール「プリンク・プランク・プルンク」


聴き逃した一曲目はビエラ先生の「チェコ組曲」
のだめオケでも聴いたことある曲、のだめドラマ第1回でドラマの出だしにかかる一曲目でもある。
今回オペラ関連が多く、のだめと関係ないじゃん!?とも思うけど、アーティストを世に広めるためとか、何か色々あるんだろう。

『こうもり』を予習して行ったけど、「序曲」はなかなか素敵だった。
オケの演奏曲でよく「序曲」というのが出てくるけど、これはオペラやバレエが始まる前の曲であり「これから始まるよ~~~!」というドラマチックな幕開けなんである。
だから華やかなんだなぁ。

『ラプソディ・イン・ブルー』はマングースがピアニカ演奏するという凝った趣向。
今回のマングース(着ぐるみ)は映画宣伝のため、フジテレビのが借りられず、二ノ宮先生のをお借りしてきたので「自慢してください!」って。

そして今回の目的「ベト7」全楽章演奏!!
のだめの代名詞とも言える第1楽章、しっとりじっくりと聴かせる第2楽章、徐々に盛り上がる第3楽章、生命的躍動感とスケールの大きな第4楽章。
…全楽章を通して聴くのはいいなぁ…
第3楽章などとても美しいのに、のだめオケではスルー。残念。

のだめ映画でも第1・4楽章が演奏される。
玉木千秋の指揮姿が思い出されるが、それは曲の盛り上がる部分、映像とセットになっている部分にすぎない。
CDで通して聴くとき、映画やドラマでは出てこないけど好きな箇所の時、思い出されるのはもぎぎ先生の指揮だ。
まさに渾身の、体中の全精力と心のこもった力強い指揮。

指揮者は不要だと言う方がどこかにおられるらしいが、絶対に必要だろう。
それにもぎぎ先生のトークも楽しかった!
あんなに喋る指揮者って、とも思うけど、皆に音楽を理解し、楽しんでもらいたい!っていう気持ちがいっぱいの、本で読んでいたとおりの楽しい方だった。

サイン会があるのが分かってたので1部と2部の間の休憩中に新刊を買い、終了後ササッと出際よく並んで4番目位にサイン&握手していただいてしまった。
ちょっとしたお喋りさえも面白い方なのであった…

気付くのが遅いケド、もぎぎ先生の写真、サイン会中にこそっと撮っとけばよかったなぁ…


「のだめカンタービレ最終楽章前編&後編」サウンドトラック

2009-12-27 00:06:15 | のだめ&クラシック
*注意!!
前回に引き続き、これもネタばれあり…かもです。
曲それぞれのエピソードは、原作・映画・私の考察が混ぜこぜになってます。
ご了承のうえ、お読みくださいませ…




のだめの新しいクラシックCDについて、まだ書いてなかったですね。

映画公開の10日前、12月9日にオリジナル・サウンドトラック版の「のだめカンタービレ最終楽章 前編&後編」が発売になりました。
前編だけでなく、後編の曲も収録されています。
そしてブックレットに、ショパンのピアコンを弾くのだめの姿が…うひゃ~豪華!贅沢!
しかも3枚組の大ボリュームなのですよ!
映画を観る前の予習としては勿論、映画を観た後に思いを馳せながら聴くのが、また良いのです…
全部新録音、しかもDisk2の「のだめ篇」は全てがラン・ラン氏によるパフォーマンス。
この全曲が彼のレパートリー曲だそうで…すごいですよね…



Disk1 千秋篇 オーケストラ

01.ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調作品92より 第1楽章
02. 同上      第4楽章
  …毎度お馴染みの「ベト7」。
   映画のオープニングを飾りつつ、「楽友協会」での千秋ガラコンサートへと続く導入部にて登場。


03.デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
  …千秋がマルレオケ常任に就任する前、ピンチヒッターとして指揮する曲。
   リハーサル中の「決壊」シーンと「のだめ池ポチャ」シーンにリンクしています。

04.ラヴェル:「ボレロ」
  …上と同じく、千秋が就任前に指揮する曲。リハではなく本番にて登場。
   ソロの音がいちいちヘタッぴで、苦悩する千秋が面白い!(ひどい)

05.J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番二短調BWV1052より 第1楽章
06. 同上      第3楽章
  …千秋が就任後、初めてのコンサートで、指揮振りする曲(2曲目)
   オケの信頼を勝ち得るために、千秋のピアノを団員に見せつけるために選曲された。
   だけど この成功が、のだめを絶望の入口へと追い込んでいく。

07.チャイコフスキー:序曲「1812年」
  …上と同じく、コンサート1曲目で披露される。
   千秋VSコンマス、頑張るオケ団員(民衆)、繰り広げられる闘い…最後には高らかに勝利の鐘と大砲が鳴り響く!
   映画の中で最も盛り上がり、まさに映画館がコンサーホールへと変わる!


Disk2 のだめ篇 ピアノ

01.モーツァルト:ピアノソナタ第11番イ長調K.331より 第3楽章「トルコ行進曲」
  …コンバト試験の曲。
   ラン・ランのピアノが、ラストで炸裂!!本人も「モーツァルトに怒られそう」とコメントしてるとか。
   マングースも頑張って太鼓叩いてます!

02.ショパン:ピアノソナタ第3番ロ短調作品58より 第1楽章
  …この曲が出るのは後編。
   オクレール先生の課題曲はどれも大曲ばかり。これは一体なぜなのか?
   焦っているのはのだめだけでなく、先生もなのかもしれない。
   
03.ドビュッシー:「映像」第1集より 「水に映る影」
  …後編にて登場予定。オクレール先生の課題曲。
   のだめより先に千秋がさらってしまい、のだめの闘争心をあおってしまう。
   千秋…やりすぎだよ。思いやりが足りなかったね。

04.ベートーヴェン:ピアノソナタ第31番イ長調作品110より 第1楽章
05. 同上  第3楽章から
  …後編にて登場予定。オクレール先生の課題曲。
   「じゃじゃじゃじゃ~ん!」で有名なベトベンなのに、この曲ははっきりしてない!と悩むのだめ。
   千秋はベートーヴェンの実験的な面白さを諭す…奥深いシーン。
   第1楽章は慈愛に満ちた愛らしい曲、徐々に絶望へと進み、第3楽章は「裏切り」「苦悩に満ちた試練」「落胆」人の嘆きの全てがある。
   最後は疲れ果て、心もない。(byオクレール先生)
   べートーヴェンの苦悩が のだめの苦悩・嘆きとリンクする。
   第4楽章のフーガは「全ての悲嘆の色を一掃するかのような高揚感(by千秋)」だが、演奏されることはない。

06.ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調より 第1楽章
  …この曲を先輩と一緒に演奏したい!のだめが清良のコンクールで出会って愛した曲。
   なのに、Ruiが先に、千秋と演奏してしまい、のだめの絶望は最高潮に達する。
   明るく可愛く楽しい曲なのに…

07.ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11より 第1楽章
08. 同上  第3楽章から
  …ミルヒー指揮による、のだめの演奏。
   最高潮に達したのだめの絶望につけ込み、メフィストミルヒーがのだめを誘惑する。
   「千秋なんか忘れて、僕と一緒に行きますか?」…悪魔の手を取るのだめ。
   耳が聴こえなくなりつつあるミルヒーの願望「のだめの初舞台が見たい。のだめの奏でる美しい音を聴きたい。」
   助けを求めた千秋にスルーされ、絶望と限界に追い込まれたのだめは、悪魔の囁きに身を委ねるしかなかったのだろう。

   千秋先輩との夢のコンチェルト。
   しかしそれとは比較にならないほどの大舞台で、のだめはこの曲で世界デビューしてしまう。
   その晴れ舞台を実際に目にするのは千秋ただ一人。(他の人はネット)
   千秋の心情と、のだめの演奏に注目するべし!!

   協奏曲とは、普通ソリストとオーケストラがバランスを取りつつ作曲されるものだが、ショパンはピアノ寄りであり、
   この曲はまるでオーケストラは添え物、あるいは不要であるかのように作曲されているらしい。
   ピアノ中心→ピアノがオケを振り回す!→のだめデビューは、この曲でなければならない。
   二ノ宮先生と大澤先生の選曲は、いつも本当に素晴らしい…
   また、全ピアノ演奏者にとって「コンチェルトするなら、やっぱりこの曲!」との憧れの曲でもある。
   
        
09.ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番作品「悲愴」より 第2楽章Adajio cantabile
   …のだめの日本編冒頭に登場する、でたらめの悲愴が、ここで本物へと進化を遂げる!
    本来、原作ではベートーヴェン31番だが映画では悲愴が登場。
    千秋が流す涙…うぅっ、見たいよー!

10.モーツァルト:2台のピアノのためのソナタ 二長調k.448/375aより 第1楽章
   …これが正真正銘のラスト曲(オチ)になるので、内緒にしときたいとこだけど…
    千秋とのだめの演奏。
    日本で、千秋は「悲愴」でのだめの音に出会い、「2台ピアノ」で二人が本当に出会った大事な曲。
    2台ピアノは、2台ともラン・ランの演奏。

11.大島ミチル/松谷卓編:「もじゃもじゃ組曲」より
   第1曲「もじゃもじゃの森」から“のだめとヤドヴィ”ヴァージョン
   …のだめ作曲の「もじゃもじゃ組曲」がドラマSPで実際に作曲され、映画後編ではさらにアレンジされる。
    原作に出てきたテルミンをヤドヴィが演奏し、のだめのピアノとコラボする。
    テルミン演奏者って本当にいるんだね~! 
    ピアニカ演奏といい、のだめの音楽スタッフはすごいな!!

12.フランス民謡:「ァヴィ二ヨンの橋の上で」
    …多分、のだめが子供達にレッスンする曲だと思う。


Disk3 マルレオケと仲間たち篇 室内楽、オーケストラ BGM楽曲

01.モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K.312/285dより 第1楽章とピアノ伴奏版
    …マルレオケのオーディションに黒木君が参加。ピアノ伴奏はターニャ。
     前日に起こる「のだめカレー事件」!!!!!!
     お腹抱えて笑える~!(ターニャ、ごめん!)

02.サラサーテ:「ツィゴイネルワイゼン」ピアノ伴奏版
    …マルレオケオーディション、ノースリーブのソリスティックな演奏曲。
    
03.ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104/B.191より 第1楽章kらピアノ伴奏版
    …マルレオケオーディション、ダニエル(原作では「くるみ」)お坊ちゃまの演奏曲。執事付き。

04.ジョリヴェ:バソン協奏曲より 第1楽章ピアノ伴奏版
    …マルレオケオーディション、ポールの演奏曲。
     ポール・黒木・のだめの「ヤキトリオ」エピソードは、映画では削除。残念。
     ただし、ポールの家族は全員ポール顔。。。

05.ブラームス:ヴァイオリン協奏曲作品77より 第3楽章
    …清良のコンクール演奏曲。情熱的でかっこいい!!

06.ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調作品67「運命」より 第4楽章
    …千秋の「ボロボレロ」で大爆笑した松田だが、「1812年」を聴き本気になり日本へ帰国。
    RSオケをしごく!!

07.ベートーヴェン:交響曲第9番二短調作品125「合唱付き」より 第4楽章から
    …千秋からボレロのチェレスタを頼まれたのだめが歓喜いっぱいに弾ける!!
    原作では一コマしか登場しない「変態の森」を、ここまで膨らます必要が果たしてあるのか無いのか!?
    とにかく笑えるし、子供もきっと喜ぶこと間違いなし!のシーン。
    
08.エルガー:「エニグマ」変奏曲より 第9変奏「二ムロッド」
    …ハルモ二ーについて語るのだめと千秋のシーンで登場。
     音楽の謎を読み解くと同時に、宇宙を感じさせる壮大な曲。

09.マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調より 第4楽章 「アダージェット」
    …オクレール先生の言葉で、失意に追い討ちをかけられるのだめが彷徨ううちに雨が降ってくる。
    ただ悲しいだけではない。
    「憧れてやまないのに、千秋先輩に手が届かない。
     進む道さえ見つかれば、自分だって出来るのに。 ちゃんとやれるのに、自信だってあるのに…」
    
10. チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」より第4楽章ら
    …原作にはない、映画オリジナルの選曲。
     マルレオケコンサート3曲目に演奏される。
     練習の時はオケの不穏な雰囲気を醸し出し、本番では千秋のピアノを聴き、妬みに駆られるのだめとリンクする。
     奈落の底へ突き落とされるかのような重々しさ。

11. ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルーより
    …「ベト7」と並ぶ、のだめエンディングの看板曲。
     

「1812年」の人気が、じわじわと上がってきているようです。
映画を観ながら演奏が出来上がってゆく過程を共にするわけですから、思い入れも強くなるはずですよね。
長くて退屈なイメージの普通のクラシック曲に比べると、曲自体のテンポもよいし、受け入れられやすいのではないでしょうか。
とはいえ「のだめ」のパリのイメージからして、マイナスに働くのではないかと、相変わらず一人で勝手に心配しております…

またマルレオケの演奏、2回分が1回にまとまってしまい、時間の経過を省略してしまったことが残念です。
1回目で千秋の成功、2回目で成功から失敗→のだめとの別居へ続くのが本当であるのに、前編ラストで一気に話が進んでしまい、千秋の真意がちょっとぶれてしまっていて…
勿論、映画製作の事情も分かってます。仕方ないのでしょう。
SPの時もエピソードの入れ替えがあったため、同じような思いをしましたが…
映画は映画としての世界観があるのだ、ということです。

ランランのピアノ、ショパンのピアコンの技巧の素晴らしさには本当に驚きです!
のだめに出てくる曲は、原作に登場するとCDを購入して聴くようにしており、一通りは持っています。
が、クラシックは聴き比べが出来るのが面白い。
演奏者によって、ちょっとしたテンポの違いでさえも、違った表現になります。

自分が持っているショパンはピリスのものですが、ずっとそればかり聴いてると、そういうものだという思い込みが発生します。
それをぶっ壊すのがラン・ランの演奏。
ピリスも十分みずみずしくて素敵なのですけど、今回のラン・ランの演奏のすごさったら!!
速過ぎる!!
こんなにも早く弾けちゃうものなの!?
これが「のだめの演奏」になる…本当にすごいことだと思います!!


実は「のだめオーケストラ」のアニメ版コンサートも行く予定です。
演奏曲目は映画公開前のものとあまり変わりませんが、後編を先取りしてショパンのピアコンが入ってるのですよ。
「1812年」をまた聴くこともできるし…あ~押さえといてよかったぁ♪


映画「のだめカンタービレ最終楽章前編」

2009-12-22 09:20:30 | のだめ&クラシック
*注意
ネタばれ含むかも…なので、映画を観ようと楽しみにしてる方。
もしおられたら ご注意くださいませ!




二の宮先生のHP、パンフレットや講談社館のガイドブック、映画HPにオケのブログ、ヤフーニュース…
のだめ情報を見つけるたびに あちこちつまみ食い状態(テレビ情報は見てない)、もうどこで読んだか分からないんだけど…

上野樹理ちゃんのコメントで忘れられない大事な言葉。
正確ではないかもしれないけど。

「憧れてやまないのに、手が届かない存在。
進む道さえ見つかれば、自分だって出来るのに。 ちゃんとやれるのに、自信だってあるのに…」


憧れてやまないのは千秋先輩。
自分はコンクールを禁止され、前に進めない。
進みたいのに。先輩はどんどん先へ行ってしまうのに。このままじゃいられないのに。

原作ののだめは非常に長い期間をかけ、徐々にのだめの絶望が深まっていく。
基本コメディなので、そういう深刻な状況においても軽い笑いが散りばめられ、それがのだめの心情を分かりにくくしている。
二ノ宮先生独自の、深読みしなければ解けない謎。のだめのモノローグが一切排除されているのが、更に拍車をかける。
だから、のだめの絶望が見えにくい。

それを、原作ファンも納得するほど、いともあっさりと、上野樹理ちゃんは語る。
原作にはない「音」(音楽・効果音等)、複雑な表情、動き。
表現方法が違えば、また新たに見えてくるものがある。
原作のエピソードがシャッフルされているために、ただ原作を追うだけではなく、樹理ちゃんは独自ののだめを作り上げたのだ。

映画は前編・後編と2作あるが、それでも原作ほどの時間の経過表現ははされないだろう。
じわりじわりと深まるのだめの絶望と、千秋の、映画では削除されてしまった父との確執。
長年連れ添ったような のだめと千秋の二人の関係の深さ…を短時間で表現するのは難しいだろう。

でも監督さんのポイントは決して ぶれてはいないのだ。
キレ・メリハリ・テンポ・笑い。どれもいい!そしてオケの素晴らしさ。
必要最低限までエピソードを削ぎ落とし、後編は更にのだめ中心になってゆく。
もしかして主役は千秋?と思われていた認識が、いよいよ覆る。
今までのこと全て、千秋の成功すらも、のだめの為の糧であったこと。
「のだめカンタービレ」。
のだめが岸辺に立ち、世界に向かって高らかに謳うのはもうすぐ!!

…後編公開の4月は遠いなぁ……




すみません。前編、すでに2回見てしまいました…懺悔します。

12月19日(土)初日のレイトショーへ行くっていうのは、この前記事に書いたけど、
もう頭の中が「1812年」と後編の予告で満タンになってしまいまして…
この週は雑用が多く寝不足も重なっており体も疲れてて、映画の時間を最終にしたのはまずかったかな、とは思ったけど、どうしても初日に見ときたかったし。
次の日曜はりィちゃんがジャンプ・フェスタへおっとと行くことになっており、でも急に仕事が入って中止になる可能性もあると踏まえ、
土曜のうちに私が映画を済ませておけば、おっとの代わりに付き添っていけるし、とも思ってたんです。
しかし二人は予定通り出かけてゆき、ぽんちゃんと二人でお留守番。
時間が自由に使える、この絶好の機会…
本当は疲れてるから休息日にしようと思ってたのに、もう脳が覚醒してしまって休めない。悶々としてしまい、家事もキルトも手に付かず。
ぽんちゃんを誘ったけど全く乗ってこないので、一人でまた行かせていただいた次第であります。

1回目は初見、2回目は笑う気満々でテンション上げて観ました。
とにかく笑いが多いんですよ!
思いっきり爆笑出来るシーンから、小ネタでくすりと笑えるシーンまで。
最後の最後、思いっきりシリアスな場面にまで笑いが仕掛けられてて、この場面でこんなんあり!!??って!

のだめカレーは大爆笑!お腹が痛くなるほど笑える!
それに変態の森のダンス。原作では一コマしかないのに、ここまで膨らませるか!?
他にももっとたくさん……!!

「魔法使いの弟子」の決壊はおっかしいし、「ボレロ」のぼろぼろ感も実にいい味わいが!
変な音のソロが入るたびにショックを受ける玉木千秋。
指揮は動きが少ないから、そういうのを表現するのはきっと大変だったろうなぁ。
「1812年」の完成度も素晴らしい! 本当にブラボーしたかったですよ!
あちこちオケを見に行くようになったけど、あそこまで「魅せる」指揮者は居ないよね!さすが役者さん!

「1812年」の起用も、映画を通して観て納得。
原作の「ウィリアム・テル序曲」、冒頭のチェロ。最後の行進曲。
「不滅」の対立と和解も、この曲の中に見ることが出来る選曲。
ただ、アジアで公開されることが決まり、もしやヨーロッパまで広がった時に、この曲はやはりマズイんじゃないか、という不安は拭えないのですけど…
ここで、ライブラリアンのテオ君(なだぎさん)が、いい仕事してます!

原作にはない映画オリジナルの選曲、チャイコフスキーの「悲愴」。
悲しくも美しい旋律。
のだめの悲しみと千秋への嫉み。
「憧れてやまないのに、手が届かない…」
自分がどんなに頑張っても、指揮者として 更にピアニストとしても舞台に立ち賞賛を浴びる千秋。

ここからのだめの心境の変化が始まり、後編は遂に壊れてしまう。
そして再生へ--------



来年1月3日にニューイヤーコンサートへ行くので、そろそろ予習しなきゃいけないんだけど、もうなんか…
のだめでお腹いっぱいで…
映画のサントラばかり聴いてしまいます。
クラシックはのだめとリンクしてるから、聴けば聴くほどいいのですよ…
でもニューイヤーの選曲の中の私の目玉はラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」、Ruiと千秋のコンチェルト。
のだめオケだと映画に出てくるとこしか演奏しないけど、こちらは全楽章演奏。
うっとりするほどリリカルな第2楽章も聴くことができるので、やはり必聴なのです。


映画のおまけは後編の予告。
またもやクライマックスシーンをたくさん…こんなに放出していいんですか!?
太っ腹!!
べートーベンにラヴェル、ショパンにモーツァルト。
う~ん、これで本当に終わりなので寂しいけど…
絶対見るし、前編も時間を見つけてまたリピしますー!!


ぺたんこバッグ完成!

2009-12-19 17:19:26 | キルト&お裁縫
            

            ぺたんこバッグの途中経過…


無事7枚完成、フリマで先に出来てた1枚を合わせると合計8枚。
よく作ったなー。
オールミシン処理ではあるのもの、結構ハードだったんですよ~!





            


            



            



            

赤系が多いです。
その時の気分で組み合わせるので、この時はそんな気分だったんでしょうね。

            

            
             これは、先にフリマに出した分。

今回のこのバッグは、キルト芯をはさんでいません。
表面が思いっきりパッチワーク(つぎはぎ)なので、内袋をつけてあります。
持ち手は市販のテープにしようかとも思ったけど、ここはコストダウン&手作りの良さを出すために、持ち手も作りました。
表面の一色と内袋布で表裏にしてあります。

持ち手作り、仕立てのポイント等で、QPで習ったことが活かされた作りになったと思います。


            



昨日スカウトの保護者会後、更に三役の打ち合わせがあり、手作りショップの方Sさんから報告あり。
2枚残り、ごめんね とのこと。
でも置かせていただけただけでも十分感謝なのです。
私は出店中の3日間とも忙しくて見に行けなかったんだけども、青系が真っ先に売れたそうです。

団委員長のKさんが、その場で1枚買ってくれました。
フリマでも真っ先に買って下さり…ありがとうございます!
基本、手作りが好きな方のようです。

残り1枚、Sさんに、置かせて頂いたお礼にプレゼントしようとしたら、「そういうことなら買うよ!」と言って下さり…完売となりました。

なんかすみません!色々と…ホントに…


これらのバッグ8枚を作り終わってから、それぞれおまけに何かつけたいと思ったのだけど…キーホルダーみたいな…?
持ち手にちょこっと可愛いものがぶら下がってると、得した気分だし嬉しいじゃないですか。
でもその時はもう時間も気力もなかったし、期限に間に合わせるのに必死で、全然無理だったんだけど…

そのオマケ、このお二人に何か差し上げたいな~と思ったり。
って、今はそんな気分だけど、また気が変わるかもだし…
まぁ、気が向いたらやります。




今日はいよいよ「のだめカンタービレ最終楽章前編」の公開初日です

私、強行軍を決行いたす覚悟でありますよ。

最終のレイト・ショーへ行ってきます。
日中は雑用があって無理だし、この先もずーーーっと無理みたいなので…
土曜日で初日! うんうん、いいよね♪
ほんと、「のだめ」だけは特別なんです。

あー楽しみだぁ~! 映画館でのクラシックコンサートを堪能してきます!

12月は

2009-12-11 23:31:42 | ひとりごと
打ったはずの文章がない! 
自分でも気付かないうちにミスって消しちゃったんだろうか。
で、2週間分をまとめてと思ったけど、止めた。

この2週の間、目まぐるしく色んなことがあって、気分がぐるぐる。
怒濤の勢いでぺたんこバッグを仕上げ、やれば出来るじゃん!と達成感でいっぱいになり、
日曜日には念願の「のだめコンサート」へ行き、ベト7をフルで聴いて幸せに浸り(のだめオケではないよ)、
ずっと前から読みたかった本を読み始めたら止まらなくなって、その内容が思ってもなかった方向へと走り出し、でもこのラストを書きたかったからこそ今までのエピソードが必要だったんだと納得したものの、すっかり主人公と同じ なんとも複雑で暗い思いにどっぷり浸かり、
のだめ最終楽章のCD(サウンドトラック)が発売になると同時に映画試写会&のだめアンコールオペラ編が始まり、
のだめの演奏を吹き替えたラン・ラン氏の演奏の美しさに感動し、
その間にQP(キルト・パーティ)で受けた講義で、斎藤先生のお話に刺激を受けて、また「とてつもないこと」に手を染め始めてしまい、
そして今日はQPキルト展に行って、自分の作品が飾られてるのを目の当たりにし、作品集に掲載されてるのをバッチリ確認し、斎藤先生にサインを頂き、「とてつもないこと」の話で盛り上がり…

気分が上がったり下がったり。
でもこうしてみると、いいことばかりが続いてるような。
1年のうちで、いつも今の時期が最高。
体調も、気分も、気力も、幸運もいっぱい。
こういうときは何か新しいことを始めるのにも適してる。

人生は山あり谷あり。
年がら年中ずーっと同じテンションでいけるはずがない。
やる気がどうしても出ない時は脳も体も疲れてる。
そういう時は回復するのを待つしかない。
今年の場合、そのための気分転換はジャム作りだったんだと、今にして思う。
年によってはそれがガーデニングだったり読書だったりPCだったりゲームだったり。


ある人がすごく悩んでて、私のとこに電話が来た。
このまま悩み続けたら絶対にマズいんじゃないか、って感じ。
色々話して、他のアドバイスも参考にしたりして、その後その人からの電話はない。
解決したのかな。 だったらいいなと思う。
この話が来たのが、今の 私が元気な時でよかったなとも思う。
元気な力のお裾分けになったとしたらすごく嬉しいんだけども。

その人が普段どんななのか よくは知らない。
でも、もしも、その人が、自分で気分転換できる人だとしたら、果たしてここまで思いつめただろうか?
自分の気力が弱まってる時でも無理して頑張っちゃう人なんじゃないかな。
…って思った。


私にはキルトがあり、クラシックがあり、のだめがある。
大すきなことが沢山ある!!
市川へ向かう電車の中で幸せを噛みしめた。



あと2枚…

2009-12-01 18:27:41 | キルト&お裁縫

            



   現在、5枚完成。 これでも随分ペースが上がってきてるんですよ?

   日中、好きなだけ縫物していられる時間が欲しいよぉ…


   で、これを終わらせて、早く次のをやりたい…