CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

ミーサイとDNA

2009-02-12 23:59:32 | 科学
ぽんちゃんの大大大好きな場所(ポケセン以外で)・・・それは日本未来科学館(通称「ミーサイ」)
私もとても好きなんだけど、りィちゃんはこういうとこ苦手なので、家族皆で・・・となるとどうも足が遠のく。

日曜日、ぽんちゃんと私の二人でポケセン帰りに寄ってみた。
りィちゃんが風邪ひきさんなのでお家でお父さんとお留守番☆
(計画的犯行とも言える・・・



            

入館して吹き抜けを見上げる・・・・・・気が遠くなって吸い込まれそうになる。 日常からかけ離れた異世界のよう。

でも決して他人事ではない、世界レベルの科学の進化が集結している。


ぽんちゃん曰く、ここでじっくり見つくそうととするなら丸一日かかるらしい。
発明クラブでもここまでバス遠足に来たことがある。
不思議好き・工作好き・理数系好きにはたまらない場所だ。 


ぽんちゃんが一人で楽しんでる間、私はジオコスモスを眺めることにする。

             

Geo-Cosmos(ジオコスモス)はミーサイのシンボル展示。
先ほどの階段の吹き抜けは入館してすぐの場所にあるが、ジオコスモスは中の吹き抜けにある。

             

館内地図・3階の赤いエリアからジオコスモスを見る。この色とりどりな様子は温度を表しているらしい。                       

             

この位置から窓際に沿ってぐるりと5階まで歩けるように、通路が作られている。


             

これをじーっと見ていると・・・宇宙にいるような、ぼーっと気が遠くなるような不思議な気持ちになる。
視野が大きくなって、地球をもっと大事にしなきゃなぁって。
自分のことばかりじゃなく、もっと世界や環境や色んなこと考えていかないと・・・

             

             

             
             海表面温度が記されている。





今、福岡伸一さんの「生物と無生物の間」という本を読んでいる。
数ヶ月前、生活クラブのライブリーで「できそこないの男たち」が紹介され、福岡さん自身が文章を書いていたときもあり気にはなっていた。
その後書店で「できそこないの男たち」を見つけてので やはり買っておこうと思ったら、もう一冊縦置きになってた本がこれだった。
本の帯は「極上の科学ミステリー・生物とは何か?」

私は本を読むのが超とろい。
茂木健一郎氏の「すべては音楽が生まれる」をやっと読み終わり丁度読書の切れ間だったのと、ただ面白そうだというだけで何も考えずにすぐ読み始めた。
(この本も面白かった!クラシック関連本「拍手のルール/茂木大輔・著)と同時読んだら相乗効果でダブルの面白さ!視点の違いがいい)


内容の精密さ・繊細さに引き込まれた。
生物と無生物の違いとは?・・・自己複製するシステムを持つか持たないか。であると冒頭には記されている。
自己複製とは簡単にいえば傷がなおったり風邪ひいても回復したりということになるが、
それはもっと厳密にいうなら新しい細胞が脈々と作られることにある。
細胞=DNAを作るには栄養素=タンパク質が必要で、だから私たちは食べ続けかなくてはならない。
古い細胞は常に分解され消えてゆく(排出される)。
新しく作りつつ古いものは処理され、それはかえって無駄ではないかとも思えるが、細胞は常に動いていなくてはならない。
海辺の砂の城が波にさらわれて崩れつつも、風に吹かれて飛んできた砂によっていつまでも崩れずに浜辺に残り続けるように。

そして更にDNAの真理にせまる。なぜDNAは自己複製ができるのか?
それを解明するためには何人もの研究者の知識の積み重ねがあった。
一人の人が全てを解き明かして世に公表したわけではない。
何年も研究を続け、その人がどうしても到達できなかった結論に、新しいインスピレーション・また他の研究者の成果の横取りなど(結構ダークな世界である)であっけなく達し、論文を本に掲載して名声を得た人がいる。
そして更にそれを深めた人もいる・・・


ミーサイには「技術革新と未来」「情報科学技術と社会」「生命の科学と人間」「地球環境とフロンティア」の4つのテーマが掲げられており、
「生命の科学と人間」は更に「ゲノム・脳・医療・ラボ」の4つに分かれている。

ゲノムになんか興味なかった。
「もやしもん」で菌(カビ)のゲノムが解明された、ってのくらいしか知らなかった。
でもよく考えてみれば、目にも見えない小さな菌を、よくぞそこまで調べたものだ。
菌の中のDNA、絡まりあった2本の螺旋をほどいてバラバラにし、それを再結合させる・・・気が遠くなる作業。

DNAの模型を見た。
本の中で何日もかけて読んできたことを目の当たりにした。
すごい!
でもこのすごさ、ただ模型の展示を見てるだけではきっと分からない。
もったいない・・・

展示の内容は、私の今読んでる章の先を行っていた。
DNAがどうやってタンパク質を取り入れるのか・・・

で、思った。
生き物の体は食べた物の栄養をとりこんで出来ており、食べたそばから分解されて新しい私(細胞)が作られてゆく。
だとしたら、何を食べるかということは相当重要ではないか。
お腹が空いたからと そこで添加物入りのご飯やお菓子を食べてしまったら、即へんてこな細胞=DNAが出来てしまうのではないか。
実際、実験ではタンパク質がどうやって細胞に取り込まれるのかを ネズミに特別な着色をして餌を食べさせて分解して調べており、その結果まんべんなく細胞に取り込まれてしまうことが分かっている。
異物だからと特別扱いはしないのだ。

なんてこわいことだろう!
だから「極上の科学ミステリー」なんだな・・・
是非とも、その取り込まれた添加物が どう働いて影響が出るのかを知りたいものだ。

まずは「生物と無生物のあいだ」を最後まで読む。
生活クラブ「生活と自治」に掲載されていた、福岡さんの文章を読む。
で「できそこないの男たち」に続きたいところだが、間に「生命と食」という本があるそうなので探しに行きたいと思う。
これに添加物のこと、出てるかな・・・?



ミーサイ→DNA、日々思うことは常に何かとつながっている。




長文&真面目な話で失礼いたしました。
最後まで読んでくださった方がおられましたら、感謝いたします。
お料理・お菓子作りが科学なら、それを食べ生きることも科学なのだと思います。
科学について身近に感じていただければ幸いです・・・     

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2 コメント

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なぜだろう?(-_-;) (きなこ)
2009-02-13 20:56:15
う~ん(-_-;)、なぜだろう?
竹橋の旧館は何度かいっているのに、
船の科学館も、フジの球体クンも行ったのに、
となりのメリディアンでお茶も飲んでたのに、
観覧車のブースを一つ借り切ってワイワイ騒ぎもしたのに…
ここには、行ってません(-_-;)
メガスター☆見てみたいなぁ。
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きなこさんへ♪ (なっつ)
2009-02-14 01:06:59
竹橋の旧館って知りませんでした。
レトロな雰囲気ですね!(ネットは有難いです)まるで上野の科博みたい。
これも面白そう、ぽんちゃんを連れて行ってみたいです。
ミーサイは最新な空間の異世界です。
是非行ってみてくださいね~!

子供会のバス旅行で初めてお台場へ行ったとき他の人たちはフジテレビへと散っていったのに、ぽんちゃんリクエストによりてくてく歩いてミーサイへ行ったのがことの始まり。
お陰でお台場と言えば 我が家ではミーサイで、むしろ観覧車方面へ行ったことはございません。
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