CHESTNUTS's Living

Living・・・意味は「暮らし」
(なるべく)手作り、平穏で安心できる暮らしを目指しています・・・

「落としキルト」とは・・・

2008-11-14 21:49:59 | キルト&お裁縫

     ↑「落とし」の途中経過。

キルティングのきれいな陰影を出すために、お天気の良い日を狙っていましたが、ずっと曇り。
今日のお昼、やっと窓際の明るさが程よくなってきました。
それでもイマイチの画像がありますが・・・お許しくださいませ。

エンブロイダリーの「落としキルト」を2週間ぶっ続けでなんとか完成させましたが、
「落とし」ってな~にの具体例を、過去作品も交えてお見せしたいと思います。

私のキルトのバイブルともいえる鷲沢玲子先生の本「パッチワークキルト入門」では、
初心者にも分かりやすくキルトの歴史・パターン・用語・基礎などが網羅されています。
その中で「落としキルトとは・・・ピーシングやアップリケの縫い目のきわにするキルティングのこと。キルティングの縫い目は見えにくいが、デザインを浮き上がらせる効果がある。」と説明されています。
(ピーシングとはパッチワークのピース(ハギレ)をはぎ合わせる作業のこと)

そうです、浮き上がらせたい時に「落としキルト」を入れるのです。
浮き上がらせたい、とは 具体的にゆーと、

     

     この白い柵を浮き上がらせたいとか(柵の周り全てに「落とし」が入っています)

     

     山小屋を浮き上がらせたいとか(屋根・煙突の周りと壁板の下に「落とし」入り)   

    

    ダブルウエディングリングを浮き上がらせるために外回りと内回りに「落とし」入り

    

    これの「落し」はどこでしょう?四角形の下(らくだ側)に入ってます。
    これはボタンキルトと言って、ちょっと変わったデザインです。

    

    今まで散々出してきた星ですが、星の周りぐるり一周に「落とし」が入っています。

    

    これは刺繍を引き立たせるための落としキルト。
    ワンコの顔の周りと丸いワッペン?の周りがふっくらとしているのがお分かりでしょうか?

で、これらを踏まえて、いよいよ今回仕上げた「アン&アンディのタペストリー」の「落とし」を見ていただくと、こんな感じ・・・

    

      





地布に格子のキルティングを入れ、更に刺繍全てに「落とし」を入れています。
今までの比ではない細かさ、分かっていただけるかな~?
アンのブラウスの水玉と、アンディのシャツのチェック柄だけ「落とし」をパスしました。

    

    「落とし」を入れる前はこんな感じ・・・
    手をどれだけかけたか?の差が一目瞭然です。

アン&アンディの刺繍は全部で8枚。
よく仕上げたよ・・・キルト作品展に出す目標がなければ、絶対に仕上がらなかったと思います。
実際、習いに行く前の作りかけタペストリー、未だに仕上がっておりません

結局、今年の提出は間に合わず断念しましたが、来年は確実に出せます。
先生に「来年2枚ね!」と言われ・・・
これからもう一枚・・・???????
いや、出来ることなら、毎年1枚づつ仕上げていけたらいいな~・・・とは思いますけど・・・(この苦労を毎年?)
計画的に作っていかないとね・・・
普段からの体力作りも必要だなぁ・・・ってしみじみ感じました・・・

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4 コメント

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クッキリ☆ (きなこ)
2008-11-15 22:27:04
図案の部分がレイヤーをかけたみたいに、
地紋から持ち上がって見えるのね。
全編手で縫うしかないシチュエーションですが、やると段違い\(^o^)/
これじゃあ仕上げるたびに時間的にたいへんなのが納得です。
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きなこさんへ♪ (なっつ)
2008-11-15 23:47:10
先生はいつも「全部に落しを入れます」とさらっと仰る。
全部って・・・

前回の講義の時も、ベテランの生徒さんが作品を提出するときに、先生に「落としは全部入ってます」ってさらっと言ってたそうで・・・

あうぅ、さらっと言えるようになりたいもんです~
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いいね~ (kyoko)
2008-11-17 09:24:38
写真キレイですね
ひとつひとつ丁寧な手作りだから、色の取り合わせや立体感が際立ちますね!懐かしくも
あります。

大作は本当に大変だったと思います。あそこだと、ま、当然って空気ありますもんねぇ、チヤホヤしません。これは素晴らしいことですが…
上には上があるし、先生も次のステージに向かって現状に甘んじるどころではないんでしょうネ。一流を目指す心意気ですね。

本科終わりで、本当にホッ
最後だからちゃんと提出したいと思って完成させた私ですが、腰や身体に硬いような疲れが残ってしまい、時間のある時に寝たりストレッチしたり歩いたりでした。昨日あたりから身体がほぐれてきました…これから、仕事や雑用を消化します。もろもろ溜まってて…なっつさんも疲れはとれてきましたか??

ここ数日は針を触っていませんが、好きな作品を作リ続けるとことは、何歳になっても変わらないと思います。
でも、ほんと時間かけてゆっくりでないと、
身体がキツイ

12月からはかなりペースダウンして、講義を聞きに行く!を第一の目標に考えるかもしれません…。情けないですが。
教室には、皆さんそれぞれの目的で来てらっしゃると思いますが、改めて思うに、
私にとっては「お裁縫は心の幸せの種」で、等身大の自分に還るセラピーを充実させ向上させる為でした。

なっつさんは、長くパッチワークと関わってきてらっしゃいますよね…。

家や家業、家族を受け入れながら、色んなことを考え、耐え、待ち続けえた女性たちの歴史を、何故か身近に感じる今日このごろです。

話変わりますが、東野圭吾著「さまよう刃」半分ほど読みましたが、東野さんの印象変わりました。やっぱり、ちゃんと読まないとだめですね



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kyokoさんへ♪ (なっつ)
2008-11-17 21:34:35
はい、懐かしい作品からも「落とし」を探してきました。
疲れが溜まってたのと寝不足がたたり(ノイタミナで「のだめ巴里編」なんか見てるから・・・)うたた寝して風邪をひいてしまいました。
作りかけのポーチをボチボチ作ってますが、針を握るのもしんどく、ちょっとお休み。
自業自得デス・・・

大物にず~っと取り掛かってると息が詰まるから、時々は課題の小物を作ったり、というのが一番いいペースかもしれません。

「グレート・ギャツビー」帰りの電車の中で読み終わりましたが・・・
読後感が何とも言えず、しっくりこないというか?えぇ~そういう終わり方?って感じ・・・
最初から最後まで、キラキラと輝いてるような「儚い夢」という印象で、
夢と現実の相容れない違和感が心に残りました。

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