よむよま

よむ・よまない、それから。

勘九郎インタビュー

2014-05-14 20:56:27 | 読む
とても久しぶりに歌舞伎の雑誌「演劇界」を買った。
勘九郎ロングインタビューが載ってたので。

写真は韓流アイドルみたいなの、どしたの?勘ちゃん。(^_^;)


中身はなかなか濃いです。

勘ちゃんは子どものころ、あいうえおを歌舞伎の調子で言いながら歩いてたんだって。
「あいうえお」から「わをん」までを、黙阿弥調で言う、世話物で言う、時代物で言う、
女形で言う、そんなことを遊び半分でやりながら、通学してた。
「変な子どもです」と言ってるけど、
いやー、これはすごいね。
そんな修業を自発的にしてたんですか。
劇団四季の発声法(すべてのセリフを母音だけで言う)みたい。

最初は勘ちゃんが女形で、七之助が男だったんだって。
今これを言うとびっくりされますと言ってるけど、
はい、びっくりしました。
そうか、女形になるつもりで教わってたのね、芝翫おじいちゃんにも。
だから、柔らかい役やっても柔らかいんだ。
しかし、それで、今やってるような堅いタイプの役、
火消しとか男伊達とか、強い男の役も似合うようになったのは、不思議ねえ。

車引の梅王丸をやったとき、お父さんが「お前できるんだね」と驚いたんだって。
そういう荒事の家系じゃないから。
そうですね、おじいちゃんもお父さんも荒事じゃないですね。
でも、勘ちゃんは、いけるよね。
「義経千本桜」の知盛、忠信、権太、三つともできるでしょう?

「野崎村」のお光も好きな役だと言ってる。
見たいなあ、勘ちゃんのお光、いいでしょうね。
お染は七之助が華やかでよさそうね。

平成中村座で「忠臣蔵」の八つの役をやったことは大きかったと言ってる。
経験させてもらったことが。
私、このときの六段目の勘平切腹を見て、感動したんです。
若いからうまくはないんだけど、若いから役そのまんまの感じだった。
お軽は七之助で、引き裂かれていく二人の情がストレートに胸に迫ってきた。

お父さんがもういけないという時の名古屋公演の狐忠信は忘れがたい経験。
いよいよ危ないらしい、でも舞台がある、その役が鼓の皮がお父さんだという役だから、
たまらなかったと。
横を見れば弟の静御前、ここから二人でやっていかなきゃいけないのかと思ったり、
と語っている。
コメント
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