硝子戸の外へ。

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憲法記念日。

2024-05-04 20:36:29 | 日記
今朝の新聞に改憲派と護憲派の集会があったことが報じられていた。
記事を読んでみると、どちらの言い分も一理ありと思い、問題の主となっている緊急事態条項の新設について個人的に考えてみることにした。

緊急事態条項が憲法に加えられると、戦争や恐慌、大きな災害などの緊急事態が発生した際に、政府の権限を越える権限を内閣や内閣総理大臣に一時的に付与され、政府の対策を迅速に行い社会の緊急事態に対応する事が出来るようになります。

しかし、そのことによって、政府に大きな権力が集中し、政府の権力濫用の危険性が高まります。
最悪の場合、私たち国民は権力を行使する人々の倫理観を信じるしかないという状況に陥ります。

もし、日本という国が大国に対して忖度しなくてもよい主権国家であるならば、あらゆる物事が進んでしまった現代に対応するべく、憲法改正も必要なのかなという思いはある。

しかしながら、日本は敗戦国であり、戦勝国が意図的に作った西側の大国との「緩衝地帯的存在」でもあるから、緊急事態条項が設けられたとしても、その利用方法は戦勝国の意に従わなければならない。

もし、日本が戦後からそのような状態であり続けているのだとしたら、緊急事態宣言が発令された際に、本当に国民の利益を護る事が出来るのか疑問に思う。

したがって、アメリカ政府の利益の為に緊急事態宣言が発令されてしまう危険性がぬぐえないうちは、改憲しなくてよいのではという考え方もありなのではと思う。